自己主張性

就職・転職ノウハウ

【会社選び】自己主張が低い?どこでも同じようになるとは限らない。

自己主張性は人によって天と地ほどの差があるもの。

しかしその違いは認識されていることが少なく、“自分の感覚が当たり前”だと思ってしまう。

実は会社によってある程度偏りがあり、『居やすさ』『居心地の悪さ』として感じることになる。

あなたはどっち?

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自己主張性の右と左

まず、自己主張性のにはどんな違いがあるのか?

からですね。

あなたはどうですか?

 

自己主張性を、「強い」「弱い」とは言わない。

右寄り、左寄りと言う。

 

これは、どちらが良いとか悪いというものがないからです。

どちらにも強みと弱みがある。

右・左というのは、これを表すバーグラフ(自分の位置)があるからですが、ここでは触れません。

 

右寄りは『主導したい』

『主導したい』タイプの特性を右寄りとします。

  • しっかりと主張する
  • 速いテンポで進める
  • 目標は最短で達成することを好む
  • 物事を進める推進力がある
  • 競争心が強い

 

ガンガン進んでいくことや、人とぶつかることに、そんなにストレスを感じない。

 

逆に、ゆっくりとした人にはイライラしてしまいます。

はっきりと言ってくれなかったり、流されてばかりの人の考えは理解できない。

 

左寄りは『平和的』

『平和的』タイプの特性を左寄りとします。

  • 自分の意見よりも集団の和
  • 受け身、忍耐強い
  • 目標達成に静かに満足を得る
  • 伸張に物事を進める
  • 勝つことが全てではない

 

自分の意見が分かってもらえないとしても、そんなにストレスを感じない。

 

逆に、先を急いだりせかせかさせてくる人にはイライラしてしまいます。

対立やギスギスした雰囲気には強いストレスを感じます。

 

『真ん中』や色んな位置がある

右と左があるということは、その間もたくさんあります。

『真ん中』もあれば大きく3つに分けられますね。

  • 対抗はしてみる
  • その場に合わせて主張する時はする
  • 主張しないこともできる

 

時と場合に合わせて、主張したりしなかったりする。

 

どちらにも転べるけど極端にはなれないので、どちらにしても極端な人にはイライラしてしまう。

 

自分の感覚が当たり前?

右寄りの人から左寄りの人を見れば、「分かってもらえなくて悔しくないのか!?」となります。

左寄りの人から右寄りの人を見れば、「なんでわざわざ強く言うんだ!?」となります。

この感覚、実は“分かり合えない”んです。

 

「なんでそうなの!?」と本気で思う。

決して相手と同じように考えることはできない。

 

でも、それでいいんです。

お互い、違う立場があることを知ってさえいればいいんです。

相手と同じように振舞うことは、自分の良さを消すこと。

 

よくないのは、違う特性があることを知らないことです。

 

自分の感覚が当たり前で、全員にそれを求めてしまうと組織はみんなが辛くなる。

お互いの在り方を知り、認めればいいんです。

 

組織には右も左も必要

もし、右寄りだけだったら、毎日全員がケンカしっぱなし

誰も引かないから、ぶつかり合いに多大なエネルギーを使って、結果進みが遅くなる。

 

左寄りだけだったら、誰も主張することなく組織は歩みが遅くなる。

勝ちたい気持ちはそんなにないので、組織としては競争力が欠ける。

 

ポイント

組織には、『右寄り』『左寄り』両方が必要。

色んな人が協力し合うことが組織の強み。

 

では、もし平和的な人だけの集団だったら本当に『右も左もなくなるのか』

実はそんなに単純でもないんです。

 

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組織で自己主張性が偏ったら?

誰もが居心地を求める

人は誰でも、居心地がいい会社で働きたいと思いますよね。

だけど、“居心地”は人によって全く違う

 

たとえば、“毎日ディスカッションする”職場があるとする。

右寄りの人にとっては居心地がいいけど、

左寄りの人にとっては苦痛で仕方ないんですね。

 

それなのに、“自分の感覚が当たり前”だと思ってしまう社長がいたら?

 

右寄りの社長の会社は、積極性を求めがち。

右寄りの人にとって居心地のいい価値観を作り上げる。

左寄りの社長の会社は、平和を求めがち。

左寄りの人にとって居心地のいい価値観を作り上げる。

 

ほとんのすべての会社が、どちからに偏った価値観をもっているはずです。

目立つのは、どうしても右寄りの方ですが。

 

右寄りだけ、左寄りだけになったら?

さて、ここが問題。

もし、右寄りだけ・左寄りだけになってしまったら、一体組織はどうなってしまうのか?

 

本当にみんながケンカばかりするのか?

本当にみんなが何も主張しなくなるのか?

 

実は・・・

右寄りの人だけで集まると、その中でも特に主張する人と主張できなくなる人に分かれる。

左寄りの人だけで集まると、その中で主張し始める人が現れる。

偏った中でも右寄り・左寄りが現れてくる!

 

どちらかに偏ると、その小さな範囲の中でも人間は“違いを発揮する”んですね。

だけど、大切なことは“本来の自分ではない”ということ。

「本当は主張したい」「本当は主張したくない」と思いながら働くことになるかもしれないんですから。

 

居心地を求めて偏った価値観にすると・・・

結果、ストレスを抱える人が多くなるんです。

実に面白いことです。

価値観の違う人同士で違う価値観を発揮し合った方が、人はストレスなく仕事ができるということです。

 

環境で変われる・変わってしまう

人は面白いもので、環境によって変わるものです。

 

もし「強く言い過ぎる自分を変えたい」と思うなら。

強く言う人ばかりの会社に入れたら、すぐに実現するでしょう。

そして、主張しないことを覚えると思います。

 

もし「平和的な自分を変えたい」と思うなら。

平和的な人ばかりの会社に入れたら、すぐに実現します。

そして、主張することを覚えるでしょう。

 

もちろん、今までの行動と違うのでストレスは感じます。

だけど、

平和的な人がたくさんいる中で、本来主張したい自分を抑えるよりは断然楽。

主張する人がたくさんいる中で、本来平和的な自分が頑張って主張するより断然楽です。

「主張できるようになりたいから、そういう会社に入る」と思うのは逆効果の可能性あり!

 

逆にもしあなたが「平和でいたい」と思っていたら。

平和で偏った会社に入った場合、その中でも主張をしなければいけない場面が出るかもしれません。

 

もしあなたが「ずっと主張していたい」と思っていたら。

主張する人で偏った会社に入った場合、その中でも我慢しなければいけない場面が出るかもしれません。

 

「自分らしくある」には、実は偏らない環境にいることが大事なのかもしれませんね。

 

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宮内 利亮

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