『転職』の常識は、「キャリアアップ」か「給料ダウン」か。
あなたはどっちですか?
アップし続けるには、ある程度のキャリアプランが必要です。
転職に困る人は一体どんなパターン?
転職のプロ、人事のプロ、キャリアのプロがありのままをお伝えします。
40歳から転職できないパターン
給料が上がっていない
まず、結果としてどんな状況でも「給料があまり上がっていない」場合は厳しくなります。
給料が上がらないのは、評価を受けられるような実績がない場合。
今までの会社では「信用」で雇ってもらえたかもしれませんが、転職先は誰もその人のことを知りません。
誰からみても客観的に「こんなことができるのね!」と分かってもらえることが大事です。
“表現可能”なある程度の実績をつくること。
社会的な評価を受けた経験がないと厳しい。
評価が受けられない状況にいる人は、仕事が合っていない可能性が高いです。
本当はもっと活躍できる場があるのに動かずにいると、いつの間にか転職できない年齢になってしまいます。
「このままでは評価は受けられないな…」と思ったら、早めの対応を考えましょう。
では、「認めてもらえないから転職しまくる」でいいのかというと、それもダメです。
転職多め+誰でもできる
「ダメだからすぐに次!」と転職を繰り返すと、余計マズイことになります。
転職回数が多いと書類で落とされてしまうことはどうしても多いです。
専門性が身に付かないから、誰にでもできる仕事しか経験しなくなる。
当然、ある程度年齢が進めば、若い人しか採用してもらえなくなります。
大切なことは、自分に合った仕事を見つけること。
もっと言うと『決める』ことです。
自分に合ったこと、出来ることを探して、その分野での成長を遂げる必要がある。
『自己理解』を進める努力をすること。
「やりたいことが見つからない」と言うのは簡単です。
しかし、そのような人のほとんどは自分を理解する努力を怠っています。
見つからなくて、結局損をするのは自分。
探そうと思うより、「これをするんだ!」と決められる力が必要です。
汎用スキルない+専門性ない
そして、『汎用的スキル』と『専門性』のどちらもない場合、やはり転職は難しい。
どの会社でも通用するようなスキルがあれば、なんとか道はある。
専門性が高ければ、ある程度汎用的スキルがなくても転職先は見つかります。
身だしなみ、言葉遣い、ビジネスマナーなどの当たり前のことが高レベルで出来れば、誰かが拾ってくれます。
専門性はピンポイントで仕事が見つかる。その業界自体がダメになったら共倒れなので注意。
両方身に付いているに越したことはありませんが、
どちらかというと『専門性』を意識した方がいいです。
40歳までには、『自分はこの道のプロ』というキャリアをつくり上げましょう。
転職で給料ガタ落ちパターン
ワンキャリア+会社独自路線
給料がガタ落ちするパターンは、自分が思っているほど社会では評価されない場合に起こりますね。
どうして、そうなってしまうのか?
会社で評価されたから給料が上がったはずなのに・・・
その会社でしか評価されない働き方だった。
評価されてきたせいで、逆に自分の市場価値を見失ってしまう。
1社にずっといて、役職にも就き、バリバリやっていたつもりだった。
だけど自分を振り返って、客観的に判断した時に
- 資格がない
- 職業として確立されていない
- 他の会社では大した成果ではない
となると、転職には不利になります。
ワンキャリアの怖いところは、その会社での自分しか見えなくなること。
常に客観視して自分の市場価値をチェックしておきましょう。
会社にずっといると、自分独自のポジションを見つけるものです。
そして、そのポジションは会社独自のものです。
同じような規模の、同じようなポジションを見つけるのは至難の業になっている。
色々やらされたけど・・・
また、前職で給料が上がる要因に『便利屋』があります。
「あいつはアレもできるし、コレもやってくれる」
「ちょっと給料上げてやるか!」
ということです。
これは温情とも取れます。
ということは、他の会社ではもらえないものなんですよね。
使い勝手のいい社員が、他の会社でも使い勝手がいいとは思ってもらえない。
40歳ぐらいになると、求人のエッジが効いてくる。
求人のエッジが効いてくるとは、専門性のゾーンが狭くなることです。
30代までは「営業経験3年以上」だったのが、
40代では「○○業界の法人営業3年以上」などとなってきます。
だから、こう考えていくといいと思います。
何でもできる人は、何にも出来ない人。
とにかく『自分は何者なのか』を表現できるようになりましょう。
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「キャリア」の大筋をイメージしよう
何者になるのか?
永遠のテーマであり、40歳を超えてもずっと追い求めていくものでもあります。
40歳からの転職を考えると、それまでにある程度“誰にでも分かる”表現を見つけておきたいですね。
「キャリアプラン」とよく言いますが、これは本当に計画表にできるようなものではありません。
変化の連続に耐えられる自分にならないといけないですから。
しかし、大筋を考えておく必要はあります。
自分は・・・
- どの業界のプロになるのか?
- どのスキルのプロになるのか?
- 何が好きなのか?
- どの世界で生きていきたいのか?
- それは40過ぎてもずっと可能なのか?
- どんな条件があれば幸せでいられるのか?
あなたは、『何屋さん』ですか?
こう質問されて、すぐに答えられる自分を目指していきましょう。