令和に入った社会は急激に変貌を続けている。
メンバーシップ型からジョブ型への変化は痛みも伴いながら、でも確実に起こり始めている。
転職市場になるのに今の日本には問題が山積み!
例えば私たちは、明らかに職務経歴書をつくるのが苦手。
表現力を取り戻せ!
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令和のキャリア形成は『個人の表現力』が必要
会社に頼れないということは
令和に入り、どんどん社会が変わっていくことを実感しています。
特に「会社に頼れない社会になりまっせ!」ということは、痛感している人達も多いのではないでしょうか。
定年までいたいと思っても、もし80歳まで定年が伸びたら本当に会社が雇ってくれるだろうか?
それに自分が80歳になるまで会社が残っているだろうか?
見えない未来に怯えるよりは、少しでも備えをしておきたいですよね。
会社に頼れないということは、“自分でなんとか”しないといけない。
もし会社のポジションがなくなっても、すぐに転職可能な状態。すぐにフリーランスでも活躍できる状態がベストです。
そんな時に必要になるのが、『個人の表現力』です。
職務経歴書を転職の時に書くのでは、じつは遅すぎるんです。
「職務経歴書」が苦手すぎる日本人
すでに転職市場の海外の人は、職務経歴書というかポートフォリオトいうか、新卒の時から詳しい「何ができるかシート」をつくるのが上手です。
ところが日本ではインターンシップが始まったのも最近だし、終身雇用の市場だったためポテンシャルさえ書いていればよかった。
何が出来るかよりも、“どんな期待ができるか”で応募書類をつくっていたんですね。
だから転職の時になって慌てて職務経歴書をつくるのですが、今まで何も書き残していないので、とてももったいないことが起こっています。
とりあえず前職で何をしてきたかは分かるので役職や職務内容は書くのですが、振り返りがしっかりされていないので強みが明確に示されていないんですね。
強みは本人が自覚していないところで発揮されていることが多いので、ほんの数日でつくった職務経歴書ではうまく表現できません。
それに、まとまりがなく思い当たることを書きまくるので“何が言いたいか”が分からないことが多い。
つまり、どんな人なのかが伝わりづらいのです。
「何者なのか」がすぐわかるように
職務経歴書は、ただの転職時に求められる「自分のキャリア情報を切り取ったもの」です。
その前にもっと長大なストーリーが背景にあるはず。うまく自分を表現するには、この長いストーリーすべての中から選び取る必要がある。
現在の就職活動では、この役割を企業がやっています。
いちいち面接で根掘り葉掘り聞かれるのは、応募者が何者なのか分からないからです。
でもこれからの転職市場にそんな手間暇をかけていたら、大きな弊害になってしまいます。
転職市場では、「何者なのか」がすぐに分かるようにすることが大切。
考えてもみましょう。
なぜいちいち職務経歴書を書かないといけないのか?個人情報が守られていて、必要以上に自分の表現を抑えていませんか?
どこかに自分のプロフィールが載っていて、それを見た適職となる企業が声を掛けてくれたら。
もしかしたら面接すら必要ないかもしれません。
(現在は企業が個人を雇用するリスクが高いので慎重に採用しますが、これからはもっと流動的になるはず)
今はリンクトインなどのジョブ型転職を想定したSNSなどの出てきています。
そこで経歴を伏せるメリットは特にないはずです。
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『プロフィール』をつくろう!
「わたし」を表現する方法
職務経歴書を考えると、ちょっと難しく感じてしまいます。
なぜなら、作る時にすでに評価を気にしてしまうからですよね。
本来自分を表現する時には、もっとフラットに見たいものです。
ふつう「わたし」を表現する方法は何があるでしょうか?
自己表現のための最も基本的なものが『プロフィール』です。
本の著者や芸能人、研修講師や偉い人が表現しているアレです。
なんだかすごい人じゃないと書いちゃいけないと思っていませんか?
いいえ、これからは全員が“何かの専門家”になれる時代です。
全社会人が『プロフィール』をつくろう!
難しく考えず、職務経歴書など評価されることを気にせず、まずは自己表現をすることです。
自分は何者なのかを表すには、何をプロフに書きますか?
あなたのプロフィールを教えてください!
1分間の自己紹介で何を話す?
プロフィールを考える時のポイントがあります。
それは、長く書けるところには長く書けばいいのですが、おそらくほとんどの場合“まとめる必要がある”ということです。
「簡単に言うと、私はこういう者です!」というまとめ方を想定しておく。
1分間の自己紹介で話すことを考えてみよう!
例えば新しいコミュニティに参加した時、参加者が1人1分ずつ自己紹介をするとしたら、あなたは何を話しますか?
- 名前(どう呼べばいいか)
- 経歴・エリア(どこの何出身で、どこで活動するか)
- 性格・特徴(何が得意で何が嫌いでどんな人と気が合うか)
- 想い(何がしたいか、どんな人と何がしたいか)
このようなことを1分間でザザッと話したいと思います。
でも、いきなり言われても大変ですよね。
特に性格や思いなどは、しっかりと自分と向き合い熟考しないとなかなか言語化できるものではありません。
だから、事前にどこかにアウトプットしておくことが大切です。
『私のプロフィール』を持っている人なら、1分間の自己紹介で困ることはなく、本当は伝えたかったことを伝えずに終わってしまうこともありません。
プロフィールを「経歴」「活動範囲」「性格」「特徴」「想い」などで分けて書いておけばいいだけですから。
「もし一分間の自己紹介があったら」と想定し整理しておきましょう。
ジョブ型は“スポッ”とハマれるかどうか
メンバーシップ型雇用と違い、ジョブ型雇用は雇用のハードルが下がります。
お互いダメならまた転職すればいいし、無理にその会社に留まるメリットもありません。
大切なのは、ジョブ型で人を募集している枠(形)に自分が“スポッ”とハマれるかどうか。
仕事は多種多様で、転職の度にその形を想定して自分の形を変えるのは効率が悪い。
自分の形の方を先に、明確に表現することが大切。
自分の形をしっかり表現できている人は、企業側も採用しやすい。
逆に何が出来るか分からない人は採用しづらいですよね。
社会は転職市場にある事は間違いありません。
さらにこの常識は変わっていきます。
「プロフィールづくりなんて有名人のすることだ」なんて思わず、自分を表現する努力を始めてみましょう。