超情報化社会、IT化、デジタルトランスフォーメーション…
これから仕事を選んでいく人は、いったい何を選べばいいの?
生き残る仕事となくなる仕事はどうやって見分ければいいの?
激動の社会を柔軟に生き抜いていくために大切な未来予測とキャリア形成。
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『なくなる仕事』をどう察知する?
今回は、社会にいる人なら誰もが気になっているであろう『なくなる仕事』についてです。
「圧倒的シェア商品」を持つ会社の動き
これからなくなる仕事を考える上では、市場に意思を持って存在しているものの変化を見ることです。
それは『お客様』と『ライバル』。
たとえば、人口が減れば高齢者へのサービスが増加し、子供へのサービスが減る。
ライバルの動きはもっと苛烈で、いつでも我先にとシェアを獲得しようと考えています。
今回はライバルの動きの方を中心に考えます。
ただし、ライバルと言っても同業だけとは思わないでください。
同じ資源を使う職業であればすべからくライバルになり得る時代です。
まず注視してほしいのは、「圧倒的シェアを誇る商品」を持つ企業の動きです。
たとえば『iPhone』がそうです。
iPhoneがないと生活や仕事ができないと感じている人も多いでしょう。
しかも同じスマホの中でも突出しているだけではなく、進化のスピードの信頼性はほぼオンリーワンです。
その証拠に、日本の大手キャリアもiPhoneを扱わないと勝負できないぐらい。
他社が戦えないぐらい圧倒的な商品と言うことです。
このアップルの動きを見てみましょう。
例として『Apple Card』があります。
クレジットカードなのに、なんと手数料が無料です。
アップルとしてはカードで儲ける必要はなく、無料のメリットを感じてカードを使ってくれればアップル商品と連携できるので他のアップル商品が売れる。
手数料で儲けるはずのカードが、手数料を取らないということが起こるんです。
こんな状態になって、太刀打ちできるはずがありませんよね。
本業が一人勝ち状態の会社がやろうとしている分野に気を付ける。
ただ、カード会社がなくなるというわけではなく変化出来ない会社がなくなります。
iPhoneの時と同じようにうまく連携によって利益を得ることが求められてきます。
「個人情報資産」を持つ会社の動き
今度は「個人情報を多く持つ」会社の動きにも注意しましょう。
アマゾンで考えてみましょう。
アマゾンはすでにインターネットショッピングでは老舗で、世界に広がり利用され続けています。
そこで手に入れたのが、大量の客様の購買情報。
何がどう売れるか、マクロ(業界・国・商品)でもミクロ(個人の傾向)でも丸わかりです。
近くのスーパーでも、その人が何をどんなタイミングで何個買っているかなんて把握していないでしょう。
それを知っているのがアマゾンです。
個人宅の冷蔵庫にアマゾンのボタン(Amazon Dash Button)を貼り、物がなくなったらボタン一つで発注できるものもあります。
生活用品の購入先が分散され、スーパーの数が減ったり人件費を抑え始めたら。
レジが全て自動に置き換わったり、商品自体を陳列しなくなったら。
色んなことを考えないといけませんね。
また、アップルにはApple Watchがあります。
ここに入っている個人情報は多いですが、たとえば健康情報。
近くの病院でも毎日の脈拍や運動した経歴なんて知りません。
すると、たとえば保険をその人に最適化して個別価格を設定して提供できるようになります。
そう、今の保険会社には不可能なことができる。
個人情報を持っている会社がやろうとしている分野に気を付ける。
隣のライバルと争っていたら、いつの間にか対抗不可能な大物に蹂躙される可能性があります。
ライバルはむしろ外からやってくると思うことも大切かもしれません。
『手数料』『人件費』『非変動価格』
この辺りに気を付けましょう。
- 手数料で儲ける構造。
- 人件費のために稼がないといけない構造。
- 個人によって価値が違うのに価格が一律の構造。
中間に入って手数料を得る時、それが機械に変わったり大手が利益度外視でライバル商品を出してきたときにあっという間になくなります。
タクシー運転手、レジなど人件費が重い仕事は、いつでも機械に替えるチャンスをうかがっていると思っていましょう。
価格が今は決まっているけど、そういえば一律はちょっと不公平かもと思われる保険などの商品にも注意です。
使った分だけ、その人に合わせて、自動で引き落とし、簡単にそういうことができる時代。
だとしたら、自分の仕事や働き方をどうするかと考えることが大切です。
繰り返しますが、その仕事や会社全すべてがなくなるわけではありません。
変化できなかった業態がなくなります。
そしてそれに合わせて変化できなかった人が苦しくなります。
会社を選ぶなら、変化に柔軟な会社や先見の目を持つ社長と働くこと。
仕事は「この仕事」と枠にはまらないことが大切です。
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『生き残る仕事』の見つけ方
個人の自分を磨く
個人としては、学び続けジョブチェンジをしやすい自分にしておくことです。
これは人生100年時代と言われるこれからの社会の生き方。
どんな社会に変化していくか予測が困難だから、変われる自分を作っておこうということ。
ただ、先述したようにある程度予測できることもあります。
少なくとも今自分がやろうとしていることが、簡単に大手に潰されてしまわないか。
簡単に機会に変わってしまわないか。
それをチェックするために、先進企業が何をしようとしているか、どんな開発が進んでいるかをチェックしておきましょう。
同時に『自分は何がしたいのか』が大切です。
ここでは詳細は省きますが、キャリアを主体的に歩んでいかないと大勢の人がやっている道しか見えません。
それは会社の枠にはまったり、仕事の枠にハマることを意味します。
その道が崩れた時に方向性を失わないためには、自分自身でキャリアの手綱を握っておくことが大切です。
自分は何がしたいのかキャリアに主体性を持つ。
専門性を磨き、その方向は簡単になくなってしまわないかチェックする。
会社にいる自分ではなく、あくまでも社会全体の中の自分を磨き続けましょう。
会社(仲間)の柔軟性
もちろん会社に所属することがダメなわけではありません。
むしろ一人でいるよりもメリットは多くあるでしょう。
ただし、会社に頼り切りになってはいけません。
会社に依存するのは、個人にとっても会社にとってもマイナスです。
(異存は最大のデメリット)
会社の事は、『仲間』だと思いましょう。
社長と同じ目線で事業を行っている感覚があればあるほど、自分のためになります。
ここで気を付けるのは、会社や社長の『柔軟性』です。
新しい時代が来ているのに何も手を打てない環境の会社にいては危ない。
先見の目、柔軟性のある会社でいい仲間に恵まれ、主体性を発揮すれば仕事は失わない。
社長自身が常に勉強し、未来予測をして柔軟に仕事を変化させようとしていること。
仲間がそれぞれ強みを発揮し、自分を尊重し活かされ活躍できること。
自分が主体性を持って会社に働きかけができること。
この条件が揃えば、いつでも改善・改革を起こして前に進み続けることができるはずです。
会社と共倒れしない未来
『生き残る仕事の見つけ方』は、『会社と共倒れしない』ことを意識することです。
依存せず主体性を持ち。
少し先の未来を予測して必要な方向に変化し。
会社に所属していようがいまいが、主体性を持って変化しようとする姿勢がないといけないんですね。
「なくならない仕事は何だろう?」
この疑問はいいことですが、その仕事についたら安泰と思うのであれば危険です。
どんな仕事にも終焉はやってきます。
その速度がどんどん早くなっている時代。
探したり買ったりすれば情報はあります。
いますぐに学び始め、成長し続ける自分になっていきましょう。
「会社と共倒れするなんて御免だ!」と思うところから、自分だけのキャリアを歩み始めましょう。