転職や就職で会社を選ぶとき、まずは外から情報を仕入れる。
どんな会社なのか、どんな仕事なのか。
しかし、それだけの情報で本当に主体的に自分のキャリアを選べるだろうか?
本当に納得のいく仕事選びには、実は自分の中にある情報を引き出すことが大切です!
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仕事選びに必要な情報
外の情報
仕事を選ぼうとするとき、会社説明会に行ったり求人情報を見たりします。
エージェントに頼んで仕事を紹介してもらうこともあるでしょう。
これらは全て外にある情報です。
社会の事を知らないうちは、どうしてもまずは外の情報が必要です。
具体的にどんな仕事があり、どんな役割なんだろうか。
たくさんの情報が世の中には溢れていますね。
しかし、これって本当に“具体的に”なんです。
何かを選ぶときって、もっと大切なことがありませんか?
大切な決断ほど、方向性・戦略・志向を決めておかないといけない。
いきなり具体的なことは決められない。
実は外にある情報は具体的なものばかりであり、自分の方向性を決定するための情報にはなりません。
仕事を決めるという“大切な決断”のための情報が、求人広告には載っていない!
では、一体どこに情報があるんでしょうか?
内の情報
大切な決断をするため、方向性を決めるために必要な情報は、内にあります。
自分の心の中、過去の経験・体験の中、興味の中、特性の中です。
外に情報収集しに行っても全然見つかりません。
語り合うべきなのは、自分自身。
外の情報一個一個を見るよりも、まずは自分がどっちを向いているのかを確認しよう!
一つ一つの求人を見ても、「なんかいいな」とか「おもしろそうじゃん」とか漠然とした選定基準しか持てません。
しかし、自分の中を振り返ることは“選択の基準を持つ”ということです。
「自分にはこんな経験があるから、自分に出来ることはこれなんだ」
「昔から興味の方向がこっちに向いていたから、きっと自分のやりたいことはこれなんだ」
と、しっかりと選択に理由を持つことができる。
外より内を重視する
外の情報だけによって決めたものは、意外と理由がなく漠然としています。
結局、「おススメされたから」入社してしまったり。
後になって「なんでこんな仕事しているんだろ」と悩んだりする。
いきなり具体的な外の情報を見たところで、悩み続けることは必至です。
重視すべきは内の情報。
外部の情報よりも自分の中にある情報を重視することで、迷いのないキャリアを歩んでいくことができる。
例えば人材紹介を使ってエージェントに仕事を紹介してもらったとしましょう。
後になって上手くいかなくなった時に、エージェントのせいにしたくなります。
これは完全にお門違いです。
外の情報を重視するなら、自分の判断になりません。
しかし、全てのキャリアの責任は自分自身しかありません。
自分の中の情報を軽視した自分の責任です。
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『エージェント』と『キャリアコンサルタント』
エージェント・求人広告のお客様は企業
なぜ外部の情報で判断すると、思ったようにいかないのか。
それは、自分がお客様ではないからです。
エージェントや求人広告のお客様は誰でしょう?
もしかしたら求職者は、自分自身がお客様と思っているかもしれない。
自分がお客様なら、自分のための情報が載っていないとおかしい。
でも実際は、求職者がお金を払うことはありませんよね。
お金を払うのは人を採用する企業です。
つまり、求人のお客様は企業であって求職者ではない。
エージェント・求人広告のお客様は企業だから、企業に有利な情報が載っている。
こんなに当たり前の事なのに、勘違いしてしまう人は本当に多いですよね。
キャリアコンサルタントのお客様は個人と企業
一方、僕が持っている資格であるキャリアコンサルタントは違います。
お客様は個人である場合もあるし、企業である場合もあります。
もちろん、お金を払ってくださる方がお客様です。
個人からお金を頂きキャリアコンサルをしたり。
企業と契約して顧問として問題解決をしたり。
今の人材業界の中には、キャリアコンサルタントを募集している会社があります。
しかし、なぜか資格が要らない・・・。
これは完全に間違いです。
今の社会は、「エージェント」と「キャリアコンサルタント」の違いすら共通認識されていない。
だったら求職者も分からないですよね。
エージェントは本来、誰のために動くものなのか?
自分のために動いてくれるエージェントは、慈善事業をしてくれていることに気付かないといけませんね。
自分がお金を払っているなら、外にある情報も自分中心で回るかもしれない。
しかし、お金を払っていない以上、その情報はお金を払っている人を中心に回ります。
転職市場であれば、企業のための情報に振り回されてしまう。
だから、早くに自分の内側にある基準を見つけ出すことが大切なんですね。
お金を払う人がお客様
仕事選びのための大事な情報は、自分の中にあるものを基準にしていきましょう。
でないと、企業中心の情報に振り回されます。
どうしても出てこない場合は、引き出してもらうためにお金を使うんです。
コーチングやキャリアカウンセリングです。
転職市場では、無料のキャリアカウンセリングが横行している。
しかし、そうですね。お金を払っている人がお客様。
企業にお金をもらってしまうとなると、お客様は求職者ではなく企業になってしまうんです。
マッサージを受ける時は自分がお客様。
本を買って読むのも自分がお客様。
セミナーに自己投資するのも自分がお客様。
お金を払っていれば、です。
無料でマッサージしてくれるサービスがありますか?
必ずバックエンド商品がありますよね。
だけどそもそも、自分でマッサージ出来ればお金はかからない。
自分で本やセミナーと同じ知識があればお金はかからない。
内の情報を大切にすれば、外の情報に惑わされずに正しい選択ができるようになります。
自分でマッサージができるようになるということであり、主体的にキャリアを歩むということです。
キャリアコンサルタントは、自分でマッサージする方法を教えるもの。
その人の中にある情報を引き出すものです。
外の情報を聞く前に、自分との対話をしてみましょう!