正社員 安定は不安定

就職・転職ノウハウ

「正社員は安定」という価値観は本当?恐れると逃げ道がなくなる!?

「安定した生活をしたいから正社員になりたい」とは昔からよく聞く言葉です。

しかし今の時代はとても違和感を感じる言葉。

その考えで本当に安定は手に入るのだろうか!?

人事部長として見てきた事実は全く違う。

キャリアの安定を望むなら不安定こそ正しい!?

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「正社員は安定」の落とし穴

安定は不安定

『安定は不安定』

この矛盾した言葉が、実は一番しっくりきています。

 

社会人として安定を望む時、どうしても正社員になることを想像しますよね。

しかし、僕はこれこそが危険な考えである事を、10年の人事経験の中で嫌というほど見てきました。

 

『正社員になれば安定した生活が手に入る』

 

今回はこの考えを改めて欲しいと考えています。

決して正社員になってはいけないというわけではありません。

正社員に安定を求めることが間違っている可能性があるということです。

 

成長できる環境や、自分のキャリアを見越した正社員であれば全く問題はない。

でも、“会社から与えられるもの”にばかり期待していると、いずれ自分が必要とされなくなる。

時代は今までほど甘くはないのです。

 

頂く条件に囚われてはいけない

「会社から与えられるもの」

具体的には、

  • 給料(お金の発生源)
  • 仕事(社会での役割)
  • 役職(会社での役割)
  • 資源(人、物、金、情報、時間)

などです。

 

役職に就き人より多くの給料をもらうと、生活に安定を感じます。

この安定は、会社があるから保障されている安定ですね。

 

会社に所属している以上、上のようなものをすべて自分で用意している人はいないでしょう。

しかし、人間は一度安心すると怖いもので、未来に起こる危機を軽視する。

「ホッとする」時間が長ければ長いほど、今の状況が未来もずっと続くと思い込み、いざという時まで動けなくなってしまうんですね。

 

会社が用意してくれた台の上で生きているようなものです。

残業がないとか、給料がいいとか、誇りを持てる仕事とか、会社から頂くものに囚われてはいけない。

与えられることに慣れてしまうのが一番怖い。

地に足を付けるというのは、会社に頼らなくても生きていける強さです。

 

生かされていることを忘れてはいけない

会社と個人は、利害を共にするものです。

社員が働かなければ会社は儲からないし、そもそも社員がいなければ会社は成り立たない。

 

しかし、個人も会社の看板を利用して社会を生きていることを忘れてはいけません。

例えば役職をもらって給料が上がったとする。

もし会社が吸収されて、評価基準がガラッと変わったら、あっという間に一般社員に逆戻りです。

 

また、資源なんて一番気付かないものです。

社員でやっていた時は、交通費も研修費も全部出してもらえた。

だけど会社を辞めたとたん、自分の身に重くのしかかる。

部下も上司も、机も椅子も、交通費も残業代も、情報や人脈も、仕事をしていい時間も・・・

すべて会社からもらっているもの。

 

一度こういったものを会社から与えられると、もう抜け出せなくなるんです。

ここで安心してしまってはいけない。

それらはすべて、いずれ必ず失います。

 

定年まで持っていられたらラッキー。

しかし、そんな人が日本に何人いますか?

本当に自分が定年までここで正社員でいることは、出来ますか?

それは、何%ぐらいの確立ですか?

 

生かされていることに気づかないと、失った時に大変なことになります。

正社員でいるうちに、使える者をすべて使い、失った時のために備えないといけないんですね。

 

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社会人の本当の安定とは

社会的・人間的成長

正社員だからと言って、安定・安心を感じてしまったら危険。

では、社会人としての本当の安定とは何なのか?

 

それは、どこに行っても通用する汎用的な力。

「社会的・人間的成長」です。

 

成長を止めてしまうことは非常に危険。

社会は変わり続けているからです。

環境が変わり続ける以上、安定するためには学び続け成長し続けないといけない。

 

最近、小学生の宿題が多いのは知っていますか?

全部終わらなくてもいいことを知っていますか?

なぜかというと、昔と宿題の目的が違うからです。

今は、毎日少しでも机に向かう習慣を作るためにやっているんです。

日本人の自己研鑽の時間があまりにも少ないため、小学生の教育は変わった。

 

なぜ、日本人は学ばないのか?

そうです。

正社員になり、安心しているからです。

 

「生きる力」

終身雇用の爪痕は、このように現代の社会人たちをじわじわと締め付けています。

中年で役職に就いた社員が、学ぶことを忘れて変化しなかったらどうでしょう?

部下にも自分の価値観を押し付け、気が付けば会社は社会の変化に取り残されています。

 

正社員になり、雇用上の安定を獲得する。

これは、「生かされる力」です。

 

これから必要なのは、会社の台が無くても自分で地に足付けて歩んでいく力。

「生きる力」です。

 

会社の中でやっていく力は「生かされる力」

社会で生き抜いていく力は「生きる力」

 

小学校の新しい学習指導要領を見てみましょう。

三つの力

『学びに向かう力、人間性など』

『知識及び技能』

『思考力、判断力、表現力など』

これをバランスよく育むことが、生きる力の教育です。

 

主体的に学ぶことが、この指導要領の大きなテーマです。

なにはともあれ、まずは自分が成長を望み変化していかないといけないんですね。

 

本当の安定を望むなら

とんでもなく変化が激しい時代です。

これはもう、諦めるしかないんです。

「世界よ、変わるな!」なんて言っても意味がないですからね。

 

だから、そんな世界で本当に安定していきたいなら

学び続け、変わり続け、成長し続けること。

動き続けること。

不安定ことが安定です。

 

ホッしてもいい。

だけど、あまり長い時間しないでください。

これで大丈夫か?とたまには周りを見回してください。

 

気が付いたら取り残されていませんか?

今乗っている台(会社)は、腐りかけていませんか?

 

「安定して安心したら危ない!」

いつでもそれを忘れないでください。

 

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宮内 利亮

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