いくら的確に指摘が出来ても、
いくら仕事が出来ても、
部下から「あの上司、小っちゃいなあ」と思われたら言うことを聞いてはくれません。
チームをまとめる存在は、いつもデッカイ存在でありたいものですね。
では、どんな行為が“小っちゃい”んだろうか?
スポンサーリンク
“小っちゃい上司”は損してる!
教えてあげてるつもりでも・・・
「小っちゃいなあ」と思われている上司は、とっても損してます!
それにほとんどの場合、自分が小っちゃいと思われていることにも気づかず、なぜそう思われるのかも分からないものです。
なんでそんな風に思われちゃうんだろう!?
例えば、部下に物を教える時に“小バカにしたような態度”だったり。
いちいち小さなミスを見つけては大げさに叱ったり。
伝え方によっては、嫌味や愚痴に聞こえてしまうんですよね。
嫌味なんてものは、行動で勝てないから口でやり返すような子供の手口です。
実力以外のところで人に優劣をつけるような行為をする人は人間的に小さいと思われる。
「自分はしっかり教えてあげてるんだ」
という思いは、本当に周囲に正しく伝わっているでしょうか?
人間性を低く見られてしまう
「小っちゃい」とか「デッカイ」って何でしょうか?
それは大きく『人間性』を指しています。
上司であっても人である事は変わりませんから、部下はいつも品定めしています。
役職があるからと言って人間性高く見てみらえるわけではないんですね。
「小さい」と思われるということは、「人として下だ」と思われていること。
上司が我慢やおおらかな気持ちを持っているほど、部下は信頼してくれやすくなります。
簡単なことではないんですけどね。
だけどだからと言って、放置するのは最もダメなこと。
おおらかと部下に任せきりなのは全然違います。
では、どうしたら「デッカイ上司」だと思ってもらえるんでしょうか?
スポンサーリンク
“デッカイ上司”になってやろう!
いちいち小言を言うのはやめよう
もし『デッカイ上司』になりたいのなら!
まず、いちいち小言を言うのをやめることです。
「小言を言わないと部下は悪いところを直せないじゃないか」
と思う上司は、まだまだ半人前。
指摘というのは、するべき時にするもの。
それは上司中心のタイミングではなく、部下中心のタイミングなんです。
指摘は、“入るタイミング”を作ってからするもの。
いきなり頭ごなしに怒られたり、いつもグチグチ言われていたら“入るものも入らなく”なってしまう。
いちいち小言を言ってしまうのは、おそらく部下のためではないはずです。
上司が自分のために自分のタイミングでしている指摘は、ただの小言。
せっかく部下の成長ポイントを見つけてあげたのに、入らない言いかたをしてしまったらもったいないですよね。
隠したいことは隠させてあげよう
隠したいことは隠させる!?
どういうことでしょうか。
上司の中には、“追求型”の人がいます。
何か部下が言い訳をしていたら、とことん追求して逃げ道をふさいでしまう。
しかも、良かれと思って言っています。
はっきり言って、タチが悪い上司ですよね。
上司の立場を利用して人をとことん追い詰める上司になってはいけない。
逃げたいときは逃がしてあげるのも、デッカイ上司です。
もちろん、逃がしちゃいけない“ここぞ”って時もあります。
だけど、どうでもいいことを追求するような行為は、ただの自己満足です。
ポイントは、自分が悪いことは分かっている時に追求する必要はない。
部下は上司が思うほどダメじゃない。
いや、そう思ってあげない限り、その部下がその上司を信用することはあり得ません。
自分を信用してくれない上司を、部下が信用しなければいけない義務はないですから。
プライドや人としての尊厳を守ることは大切なことです。
デッカイ上司なら、部下の尊厳を守ってあげる。
そして自信に満ちたパワフルなチームを作るんです。
過去のミスは忘れてあげよう
過去に部下が起こしたミスを、いつまでも引き合いに出してくるような上司も小っちゃいです。
過去の事を言われたら、成長している自分を否定されているような気分になります。
良い上司は、いつも部下を見ている。
上司が部下評価する時は、しっかり期間を区切り過去のことを評価し直さない。
「いま、ここ」が大切。
『こういう人』という過去の印象を持つこと自体、実は評価エラーです。
過去の評価をいつまでもし続ける上司は、自分の評価エラー(ミス)に気付いていないということです。
過去を引きずらないためには、毎回評価に反映させること。
ミスには罰則を付け、それで毎回リセットする。
毎回挽回するチャンスを与える。
そして、いつでも今の自分を見てくれる上司。
昔のことは忘れてくれる上司が、デッカイ上司だと思われますよね。
感情はいつも暖かに、評価はドライに
デッカイ上司なら、イライラ・せかせかはしない。
感情はいつも穏やかで、たまに熱い気持ちを見せてくれるぐらいがいい。
ただし、部下のことはしっかり導く。
悪い評価は悪いと伝え、良い評価は良いと伝えることです。
感情はいつも穏やかであれ。
評価するときに感情は要らない。
評価をドライにするコツは、あらかじめ課題を共有しておくことです。
「ココが課題だな!一緒に頑張っていこうぜ!」と併走してくれる上司がいいですよね。
何か問題があった時に一回目で怒る上司は、ただ目に付いたものを排除するだけであり、それは決して人を成長したり導いたりする指導ではありません。
面談や評価シートなど、部下も評価を下される心の準備ができてから“入るタイミング”で導く。
デッカイ上司でいられる人は、ドライな評価をナチュラルにできる人です。
デッカイ上司は、そんな環境づくりが上手い人だとも言えますね。