空前の人手不足時代をむかえた今、求職者・企業共に問題が山積みです。
仕事を探しても「見つからない」。
人を応募しても「採用できない」「人が足りない」。
なぜ、仕事が見つからない人と人が足りない企業が同時に存在するのか?
求人の出し方の視点で見ると何が分かる!?
「仕事(求人)が見つからない!」謎
まず、なぜこれだけ人手不足の状況なのに仕事が見つからないのかを少し変わった切り口で考えてみましょう。
言うまでもなく、多くの求人から探す
まず前提として、“たくさんの求人”の中から探す方がいいのは言うまでもありません。
だけど日本全国の求人を自分で探すのは不可能。
だから、求職者はエージェントを活用して大量の求人の中から探してもらうんですよね。
ここでひとつ求職者が注意しないといけないことがあります。
注意ポイント
お金を払って載せるタイプの求人は数が少ない。
理由は簡単です。
登録だけなら無料の求人なら、載せますよね
だけどお金がかかる上に、“載せても応募が来るかどうか分からない”求人媒体に載せる時は費用対効果を考えないといけない。
「何人採用しても掲載するお金だけ」なので、特にこういった媒体を使うのは以下のような企業です。
- 人気企業
- 急募する必要がある
お金がかからない求人は、
エージェント
成功報酬型求人媒体
ハローワーク
などです。
エージェントや成功報酬は、「一人採用したらいくら」。
ハローワークは掲載も採用も無料。
掲載にお金をかける求人は「いくらかけて何人採る」かです。
一人採用する金額が成功報酬より高い場合、掲載にお金がかかる求人は使わない。
求職者より、求人を出す企業に問題が
では、企業側はどうしているかが問題。
結論から言います。
幅広く出していないのが問題。
採用活動は、努力したらした分だけ結果が出ます。
とにかく“出すだけはタダ”のエージェントや成功報酬、ハローワークには出した方がいいに決まっている。
求職者の方は、「なんで出さないの?」と疑問だと思います。
求人を出していない理由はこんなところです。
エージェント求人
一か所だけ出して満足している。
エージェント会社を探せていない。
成功報酬求人
自分で管理しないといけないから面倒。
そこまで手が回らない。
ハローワーク
更新していない。
どうせ応募が来ないから。
僕は採用を10年以上やってきたから言えることですが、
幅広く出せば採れる。
全て手を尽くしていないなら、努力不足です。
求人を出す先に偏りがある
上記のような理由で、求人を出す先に偏りが出てしまう。
そうすると、企業にとっても求職者にとってもマイナスですね。
まずやるべきことは、あらゆるエージェントに登録すること。
僕は不人気企業だったこともあり、登録できるかぎりのエージェントに登録していました。
さらにエージェント会社にお邪魔して、会社のプレゼンもしたほどです。
とにかく色んな所に出しまくれば、どのエージョントでも拾ってくれます。
求人のデータベースは、エージェント同士で共有することもあります。
だからある程度登録すれば、登録した以上のエージェントが求人を見つけられるようになる。
成果報酬型で、自分で管理しないといけない場合は会社の体制によります。
エージェントのようにお任せはできないので、人事に人を配置できるならやるべき。
放置しないでしっかり管理できる人でないといけない。
ハローワークは、確かに応募が少ないです。
これは企業というより、ハローワークの体制にも問題があります。
エージェントのように一生懸命仕事を探してはくれない。
そうです。そんなことをしてもお金はもらえないからです。
企業にとってエージェントはお金がかかりますが、早期退職してしまうとエージェントは企業に返金しなければいけない。
だから一番しっかりマッチングを考えてくれますよね。
マッチング率を高めるためには、
エージェントがマッチングできる求人をとにかく増やすことです。
「人が足りない!」謎
ミスマッチによる早期退職
せっかく採用しても、ミスマッチによって早期退職してしまったら人手不足は解消されない。
そもそも出されている求人に偏りがあると、どうしてもミスマッチしてしまいますよね?
先ほど書いたように、エージェントが選べる求人を増やすことでこの問題は軽減されます。
求職者はナビやエージェントを全部利用することはできない。
サービスが多すぎるんです。
一括して日本全国すべての求人が見れるところがあれば、そこしか見ないですよね。
(それが実現するためには“掲載無料”でないと厳しい)
しかし一般的に目にする求人サイトは掲載有料が多い。
有料なので、掲載されている企業は偏っている。
ミスマッチの可能性も大きくなってしまう。
仕事がない人は存在する
ミスマッチしたり、縮小業界から抜け出せず、満足できる仕事がない人は存在します。
企業はそれを理解しないといけない。
やることはたくさんあります。
即戦力化(効率的研修)を強化し、未経験の方でも就業可能にすること。
多様性を受け入れ、価値観を広げること。(短時間、外国人、シニア、障害者雇用など)
多くの無料媒体に掲載すること。
中でも簡単にできるのはエージェントに登録すること。
エージェントが発見できるようにすることです。
黙っていてもエージェントが選んでくれる状態を
多くのエージェントに登録することで、ミスマッチは軽減できます。
それに企業からすれば、黙っていても応募が来る状態が最高ですよね。
また、エージェントは自社案件にこだわらないことが大事です。
協力し合って、その人に合った求人を探せるようにする。
より多くの求人の中から、より多くのエージェントがマッチングしに来るように。
求人集約型が、これからマッチングの課題を解決するカギになります。
求職者にとっても、企業にとってもそれが一番。
まずは企業がとにかく多くのエージェントに登録することからがはじまりです。