近年、転職市場で使われるようになった『カジュアル面談』。
あなたはどんな印象がありますか?
実は企業側や人事領域で仕事する人間と求職者の間には『カジュアル面談』の受け取り方に差があります。
企業側も転職者も、お互いの温度感を合わせて臨みましょう!
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結局「カジュアル面談」という言葉になる
『カジュアル面談』とは
カジュアル面談は、選考面接と会社説明の間ぐらいだと思ってください。
一般的には1対1で、「お互い一度情報交換をしましょう!」という感じです。
カジュアル面談の温度感
少し興味があったら、一度会ってみましょう。
そして会社の詳しい話と、あなたのことを少し聞かせてください。
お互いよさそうだったら面接に進みましょう。
選考に踏み込むには、まだ会社の情報が少なくて不安という求職者にはありがたい話です。
それに企業側にとっても、興味のない人や受かる可能性のない人の面接工数を省くこともできます。
言い方を変えれば「一回フランクに面談しましょう」とか
「なんか面接じゃなくて、もっとラフな感じでお互い一度会いませんか?」ですね。
なんかいい言葉ないかな~?と思うんですけど、結局「カジュアル面談」が一番使いやすい言葉なんです。
人事界隈では共通言語
最初は使い慣れない「カジュアル」という言葉ですが、次第に人事の領域では使い勝手が良くなっていきます。
いわば業界用語みたいなものに近いですね。
だからこのまま使うと、まだ共通言語化していない人との間に認識のズレが生まれます。
企業と求職者の接点でズレがあると色んな問題が起こります!
特に転職活動をされている方にとって、この認識のズレは大きく問題になります。
- そんなつもりはなかったのに面接されて印象が悪くなった
- 対策しないで行ってしまった
- もっと会社のことを調べてから行くべきだった
などなど。
ほとんどの場合、軽い気持ちで説明だけ聞こうと“受け身で行ってしまった”場合に問題が起こります。
そして稀に、企業側がカジュアル面談で来ている求職者の立場を考えずにやってしまうとき。
お互いの立場に立って『カジュアル面談』に臨むことが大切です。
企業は温度感に注意!
思ったより軽い気持ちで来ています。
まず、企業側に認識してほしいのがここ。
求職者は“思ったより軽い気持ち”で来てるということ。
当然、みんながみんな軽い気持ちではなく、気合を入れてきてくれる方もいます。
ですが企業側は、そういう面接の温度感には慣れている。
あと企業側として大切なのは、面接に来てくれるように会社を売り込む姿勢を持てるかどうかです。
「ビジネスパートナーになり得る対象との商談」という温度感ではなく、
「とりあえず資料だけ」という“商品を案内される消費者”の温度感に近い。
つまり、すぐに買わないことが前提なんですね。
だとしたら必要なのはしっかり商品(会社)を説明することであり、「いくら出せますか?」と迫ることではない。
面接感を出してしまったら、求職者とズレが生じる。
【説明>質問】面接にならないように
どうやって面接感を抑えるか。
つまり「判断されている」「評価されている」と思われないようにするか?
会社説明と質問のバランスを面接と逆にすることです。
カジュアル面談では、会社説明8割:質問2割。
求職者からの質問に答えることに重点を。
カジュアル面談はお互いの情報収集なので、求職者のこともたくさん聞きたいですよね。
しかし、そこはフェアではないと思ってください。
だって、企業側は面接で質問できますから!
面接の手間をカジュアル面談で省こうとしたら、印象が悪くなってしまう。
基本的に、応募するのは求職者の自由。
つまり、選考をするまで断ることはないのが普通です。
だから、カジュアル面談では「求職者が応募するために欲しい情報提供をする」ことに重きがあるんですね。
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求職者は気の抜きすぎに注意!
「面接された」は勘違い?
逆に求職者(転職者)の方は、“軽すぎる気持ち”に注意しましょう。
企業が採用活動をするのは、企業で活躍してくれる人を採用するため。
会社の利益を上げる人材を雇うためです。
だから売り上げの上がらない時間であっても、しっかり面接をするんですね。
これがカジュアル面談ということは、それだけで企業側のリスクなんです。
企業側にとっては貴重な時間。
採用活動には属するが、面接ほどの見込み利益はない。
だから最大限効果を上げたいのが普通ですよね。
面談とはいえ、貴重なマッチングの時間なわけです。
たとえば、求職者に質問をしないわけではありません。
「色々質問された!面談じゃなくて面接じゃないか!」と思うかもしれませんが、多少の質問はされると思って望みましょう。
全く企業のことを調べずに行ってしまうと、「この人はウチに興味ないな」と悪い印象を持たれてしまいます。
あくまで会社説明がメインになるとは思います。
そして自分のことを分かってもらうことも大事です。
しかし、せっかく時間を割いて対応してくれている企業への誠意は見せておくべきです。
会社や仕事のことを調べてから行っても全く損はありません。
「前向きに検討」以上の温度感で
カジュアル面談は「興味があります!」の前提です。
全く興味がないなら、面談に行ったら失礼になることもあるのである程度の温度感が必要です。
「御社への応募を前向きに検討しています!」ぐらいの温度感で望みましょう!
前向きに検討するんですから、事前情報は少しは必要です。
質問をするにしても、あくまで「御社に入社するとしたら」という姿勢でしていきましょう。
間違っても荒さがしのような質問はしないようにしましょう。
『カジュアル面談』は、受け身で行かないように。
前向きに入社を検討するつもりで望む。
企業側と求職者側。
少しでも温度感を近づけてからカジュアル面談をしていきましょう!