転職用の履歴書を書くとき
「3年以内で退職すると後の転職に響くのかな…」
「転職が多すぎるのはマイナスかな…」
と気になるところですね。
僕は人事として数多くの履歴書を見てきました。
実際に僕が感じたことは?
自分の履歴書は自分のいない所でどう見られる?
【履歴書】しか見れないのよ
「書類で落とされる」ってなんかイメージ悪いですよね。
「私の何を知ってるんだ!?」と思います。
そう。知らないんです!だから履歴書がとても大切。
できれば全員会って判断したいのは当然だと思います。
だけど、採用部隊は売り上げを上げるわけではないので“いない方がいい部門”なんです。
人気企業ならなおさら、なるべく少ない採用担当で、なるべく少ない面接で終らせたい。
必要のない採用に、人も時間もお金もかけるわけにはいかない。
僕がいた会社は不人気だったので、応募者とは全員会っていました。
それは不人気ながらも人物重視、価値観重視の採用をしなければいけないから取っていた戦略です。
みなさんが入社したいのは、人気がある企業ですよね?
だとしたら、しっかり履歴書をつくらないと書類で落とされます。
集中してやってくる応募者、覚えきれない人数。
限られた時間で仕事をするのは、
人事は履歴書しか見れません。
【履歴書】はどう見られている!?
では早速、こんな履歴書は人事にどう見られている?
3年以内の退職
「3年なんて待ってられないよ」と思うのは本音だと思います。
しかし・・・
事実!3年以内の退職歴がある人は採らない会社はあります。
やはり退職は、そう簡単にしていいものとは思わない方がいいですね。
ただ、当然マイナスにばかりなるわけではない。
(貴重な自分の時間は失わずに済みますし)
3年以内の退職がマイナスになるかどうかは、自分次第。
客観的に決められるものではない。
どんな風に思われるか、簡単に想像すると・・・
「この人はすぐに辞めそうだな」
「根性のないヤツだな」
そんなところだと思います。
だけど僕はそうは思いませんでした。
きっと人事はほとんどそうじゃないでしょうか。
「どこに芯があって退職したんだろうか?」です。
だから、「どうして辞めたんですか?」と聞かれた時にどう答えるかで決まります。
大した事でもないのにツライとか、自分のせいでもあるのに人のせいにしかしていなかったり。
そんな理由だったら、確かに採用しません。
これは書類だけでは分からないことのひとつです。
面接で掘り下げて聞くんですね。
辞め方には注意しましょう!
とはいえ、人気企業であればわざわざ“すぐに辞めそうな人”に会う必要はないですから注意しましょう。
転職ばかりの履歴書
これは気になりますよね。
事実!転職が一定回数以上の人は採らない会社があります。
※転職回数3回までなら(次で4社目)そんなに引っかかりません。
これも、書類だけではなかなか分からない。
やはり辞め方が大切。
すべての会社の退職理由を伝えられるように。
書類だけで分かるのは、「何かあったんだな」ということだけです。
では、その何かとは何でしょうか?
転々とする履歴書を見て人事はどう思うか。
会社を転々としていたら・・・
「嫌なことがあったらすぐ辞めそうだな」
「不平不満が多そうだな」
業種を転々としていたら・・・
「スキルがなさそうだな」
「決断力がなさそうだな」
こんなふうに勝手に思っている可能性が高いです。
しっかりリカバリーできるように、退職理由を明確に!
『顔写真』は最初から最後まで残る
履歴書で一番大事なところって、どこだと思ますか?
僕は『顔写真』が一番大事だと思います。
20年程度生きてくると、顔に生き方が少し現れ始めます。
応募者を思い出す時、僕はまず『顔』から思い出します。
最初から最後まで、記憶に起こるのは顔。
印象と共に思い出される。
しっかりしてそう、明るそう、頑固そう、暗そう。
そんな印象を、写真だけで与えてしまう。
怖いですね・・・。
では、写真で何を伝えるべきか?
それは「常識」です。
写真は記憶に残るとはいえ、それだけで伝わる情報は少ない。
面接まで行って、自分の印象を与えるまでが大切です。
面接に行けるまでの「常識」を与えましょう。
たとえば・・・
- 襟が片方だけ飛び出している。
- 寝癖が付いている。
- ボサボサ感が伝わる。
- 目が隠れそうなぐらい前髪が垂れている。
- 証明写真で撮っていない。
- 写真がない。
色んな理由はあれど、これらは人事にどう映るでしょう?
「あ、自分を客観的に見る力がないな・・・成長しないぞ・・・」
と、思われるので注意です。
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自己PRが大好き
僕は「自己PR」が大好きでした。
顔写真以外で唯一、個性が現れる部分だからです。
自己PRは顔写真に印象を与え記憶に残ります。
多少写真や経歴がマズくても、自己PRが面白かったら「会ってみたいな」と思います。
その人を知りたいと思うきっかけ。
自己PRは、応募者への興味となって人事の心に残ります。
頑張りすぎた自己PRより、自然で現実味のあるPRが好き。
だいたい面接では、ここを聞いてしまいますね。
履歴書で人事に興味を持ってもらい、面接で個性を発揮しましょう。
履歴書は、あなたを客観的に表すあなたの分身です。
残念ながら直接会えない場合、履歴書に頼るしかない。
作成する時には、
- 転職理由は明確ですか?
- 顔写真は常識的ですか?
- 自己PRはあなたの個性を表せていますか?
このあたりに気を付けてみてくださいね。