承諾後辞退

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内定承諾後の【辞退】はどうすればいい?人事の気持ちを教えよう

2019年10月22日

今回は、学生さんがと~っても気になること。

内定承諾後辞退しても大丈夫?

について書いていきますよ!

ここで伝えたいのは、『信頼関係』という点です。

多くの学生さんは学生気分が抜けないまま企業を見ています。

すでに社会人同士の信頼関係が始まっていることを忘れるなかれ!

自分が来年採用担当に配属されたら・・・そう考えると面白いかも!

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内定承諾書には何の効力もない?辞退OK?

辞退しても何のペナルティもない

結論から言うと、承諾後であっても辞退はできます

そしてそこには法的に何のペナルティもありません

こんなこと言うと「承諾なんか適当に出してその中から選べばいいよ~」って聞こえるかもしれませんが、そうではない!

法的に何もないからこそ、そこにはどんな関係が必要だと思いますか?

 

社会人といっても、人間です。

この社会は信頼関係によって成り立っているといってもいい。

ペナルティがあることは、むしろそれだけで信頼なんです。

「できなければ、嘘つけばペナルティ」という、ゲームのような対等の関係が成り立つ。

しかし社会はそんなに簡単ではありません

全てルールではまかなえない

 

少し大げさに言うなら、こんなところです。

学生時代は正解がある。社会人になると正解がない。

 

ただ人事や社長が安心したいだけの紙

ちょっと裏話をすると、会社としては入社人数が分からないとめちゃめちゃ困ります

入社手続きとかそんなものはどうにでもなるけど。

入社前に教育もしなきゃいけない。それも全員均等にしたい。

配属も決めないといけない。

決められた予算でやらないと全体の計画が狂う。

採用が確定しないとスケジュールも決められない。

ひっくるめて言うと、とにかく早く決まるに越したことはないんです。

最低限、入社の前年内には見立てをしておかないといけない。

 

そこで、登場したのが『承諾書』ってわけですね。

早めに確約が欲しいんです。計画ができないので。

『承諾書』は、ただ会社が安心したいための紙です。

「入社直前まで選んでいいですよ」なんてことはまず出来ないってことぐらいは、分かっていただけたでしょうか?

 

しかし就職は、学生さんにとっては一生を決める大事なこと。

企業もそれは重々承知です。

だからちょっとやそっとつかれても、「やっぱりごめんなさい」言われても理解するんですね

 

人と人の約束です

つまるところ、結局はこれです。

「ウチに来てくれるよな!そのつもりで動いていいかい?」

という人と人の約束です。

 

ここ、大事です。

『学生と企業』と考えると、自分はサービスを受ける側のように錯覚してしまいます。

これは勘違いなので注意してください。

企業が求めているのは学生ではなく『新社会人』です。

本来は対等であってほしいんですよね。

今の就職活動の雰囲気では無理な話なんですが。

 

今までの世界は、“クレームを言えば商品を交換してくれる夢のような世界”です。

日本は特に、ユーザーに手厚い保障がありますよね。

これはユーザーと企業という関係だからこそ成り立ちます。

 

学生が終わるということは、クレームを言われたら我慢してタダで物をあげなきゃいけない世界に入るということです。

そういう人同士の約束。

社会人同士の約束であると思ってください。

 

【内定承諾】人事の気持ち

少し、内定を承諾してもらえた時の人事の気持ちを紹介しましょう!

 

採用担当へ最高のご褒美

めっちゃ嬉しい!

今まで大変なこともあったけど、全て報われる瞬間です。

「この瞬間のためなら頑張れる!」っていう採用担当はけっこういると思いますよ。

「早く承諾ちょうだい!」って言いたくなる気持ちも分かる!

オワハラにならないようにみんな我慢してるだけ!

うずうずしてましたから、ずっと待ってましたから、この瞬間が何よりのご褒美です。

 

出会った時から今までを思い出す

走馬灯のように、承諾書を出す学生を見ながら出会った時のことなんかを思い出します。

学生の背景にあるもの、背負っているものも考えます。

ここまでたくさん悩んできたね

不安を抱えながらも、ウチに決めてくれたんだね。

これから先、幸せな社会人になるために全力でサポートしないとな!

承諾を出すまでの間って、そんなに短くないですよね。

たぶん人事とは何度も会ったり連絡をしたりしているはず。

 

すごく感情移入しているんです。

ひいきはいけないっていうけど、正直自分が採用した人は全員ひいきしてますよ?

 

内定承諾後【辞退】人事の気持ち

で、これですよ。逆に辞退されたとき・・・

 

愛の裏返しは憎しみと言うが

裏切られたという憎しみよりは、反省の方が強いと思う。

「この子に何をしてあげられただろう。」と自省します。

どちらにせよ、ダメージがデカいのは事実。

採用担当1年目の人は、しばらく立ち直れません。

しばらく抜け殻になります。

(わかるよ・・・)と、そっと頷いてあげることしかできやしないよ。

 

うすうす気づいてたよ・・・

ある程度予測していた方が多いかもしれません。

「何か他の子よりも手ごたえがない・・・」と感じるんですね。

こっちの方が人間不信になります。

何度も確認して承諾したのに、「やっぱりか」と。

予測していなかったよりダメージは小さいが、ため息が数日続くことでしょう・・・。

しかし、色んな事情があることも分かっています。

だから人事は優しく受け入れてくれるでしょう。

 

できることなら、事前に腹を割って話をする時間を作れればよかったですね。

 

オワハラされたなら無視してOK

もちろん、オワハラされたなら人事の気持ちなんて無視してOKです。

そんな会社は人を駒のように思っているかもしれません。

先ほども書いたように、オワハラはどうしてもしたくなります

そこを我慢するのは、一人ひとりを想う気持ちです。

オワハラするようでは、入社してからも一人ひとりを考える社風とは程遠いでしょう

これも、信頼関係ですね。

お互いが信頼できる状況で入社しないといけませんね。

 

内定承諾後【辞退】は精いっぱいの感情を込めて

さて、最後に本題です。

「どのように辞退するか」があなたの社会人としての価値をつくっていきます。

 

安易なすべり止め辞退は最悪

軽~い気持ちで承諾、辞退は絶対ダメ。

「辞退なんて当たり前なんだから適当でいいや」なんて考えないでください。

こんなことされたら、人間的に信用できなくなってしまいます。

万が一その後、その会社と取り引きがあったら・・・

社会人になってからもその会社と信頼関係を築くのは難しいです。

だから嘘でもしっかり誠意を込めて辞退する。

でなければ最初から正直に言って承諾しない

社会人として信頼を守る行為をしっかり選択してください。

 

泣いてくれた子の辞退

ここまでは求めすぎなんだけど、やっぱり泣いてまでしっかり辞退を伝えてくれたとき嬉しかった

その後も「何かで一緒に仕事しような!」って気になりました。

しっかりと辞退してくれたら、当然残念なんですけど、そこに気持ちのいい信頼関係が残ります。

「そこまでウチの会社のことを考えてくれてありがとう。」

「今まで君のために頑張ったことは無駄じゃなかった。」

これも採用担当にとっては、ご褒美になるんですよ。

どうせなら、辞退する代わりにご褒美を与えてあげてください。

学生さんからの感謝が一番の報酬です!

 

内定承諾が不安なら正直に

自分が入社する企業を決める。決めないといけない。

どうしても不安はありますよね。

そして期限が迫ってきている・・・。

こんな時は、「不安なので承諾できません」と正直に言ってください。

期限なんてものに法的な効力はありません。

相談したらあとはその会社が決めることです。

不安なまま入社させる会社があったら、諦めてもいいんじゃないでしょうか?

きっと入社してからも不安をぬぐえないまま社会の渦に飲まれていく気がします。

 

「そんなこと言えない」と思うかもしれませんね。

しかし、厳しく言います。

それは甘えです。

 

すでに社会人になろうといている今、自分の責任は自分で取るものです。

すべての選択は自分自身でするもの!

 

「あの会社が期限があるって言ったから」

「どうしても勇気が出なかったから」

そう言っていたら、振り回されてしまいます。

 

主役は自分です!

真っ直ぐぶつかっていきましょう。

 

ポイント

内定承諾後の辞退は簡単にできる。

だからこそ、社会人としての自分の選択と態度をしっかり示しましょう!

「具体的にどう辞退すればいいのか?」

内定をもらえたあなたなら、その判断は自分で出来るはずですよ。

まずはしっかり自分の中で考えてみましょう!

どうやって示しますか?

 

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宮内 利亮

《『ココナラ』のキャリア相談実績No.1》 はたらく悩みを解決! 【国家資格キャリアコンサルタント×元人事部長×特性分析アソシエイト】 宮内 利亮を詳しく知る⇒下の「キャリアコンサルタント宮内利亮について」からどうぞ

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