社内の評価や成果だけを見ていると、もしかしたら将来のために大切な機会を損出したり、今後向きあうべき課題を見落としてしまっているかも!?
社内に留まらず、外を見ることで得られることとは何か?
元人事部長が実体験から学んだ人生100時代の生き方!
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社内にいると見えないものがある
業界の知識で完結する怖さ
会社に所属していると、真面目な人ほどその会社に一生懸命になります。
これは決して悪いことではないけど、時には外にも目を向けて見て欲しい!
元人事部長キャリアコンサルタントの僕としてはそう思うわけです。
僕は17年も同じ会社にいました。そこそこ長いですよね。
もちろんそのおかげで評価も得られたし、経験もたくさん積めてよかったと思います。
一方デメリットだと感じたことが、まずこれ。
業界の知識だけで完結する世界にいると、将来のための学びの機会を損出している!
ひとつの業界で必要な知識というのは限られています。
さらに部門が分かれて「○○業界の○○業務」となるともっと狭い知識だけでもやっていけてしまう。
これはとても楽でいいし、それだけ集中すれば社内での出世もしやすくなるかもしれませんね。
しかし、いざ転職や独立を考えた時に急に広い社会の知識が必要になる。
『小さな領域の中でしか経験を積めていない』というリスクがあるということです。
役職や安全圏の勘違い
ここに役職がついたりするとさらに大変。
役職というのは、その会社だけで通用するポジショニングです。
転職の時に大切なのは“何が出来るか”であって、“なんだったか”ではない。
スキルはどの会社に行っても変わりませんが、役職は変わって当然です。
例え同じ業界でも、役職名が同じだからといって全く同じ仕事である事は少ないでしょう。
役職は持ち運べないから、役職に付いた給料は下がる。
安全圏とは何かというと、自分の活躍できるベースがある状態です。
今の安全圏が、転職先で実現可能かどうかは分かりません。
隣の芝生は青く見えるもので、自分がどれだけ恵まれた環境にいても、そこにいる限りは実感することが難しいんです。
役職や居心地のいい場所は、その会社にしかないオンリーワンのもの。
個人の未来は会社の未来を超えるはず
会社の中だけでキャリアが完結できるならいいんです。
でも、そうはいかない未来が待っているのが人生100年時代、個人の時代、超転職市場です。
キャリアは今の会社だけで考えるべきではない。
年金は減り、会社の体力は落ち、その代わり個人が利用できる資源は急激に増えています。
これからは会社に個人が養ってもらうのではなく、個人が会社を潤してあげる時代です。
会社の中だけで評価を得ることを考えていると、会社の外に出ることができなくなってしまう。
それはこれからの時代、非常に危険なことだと考えておかないといけません。
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外を見る価値
転職市場の中の自分を知る
外を見る。
例えば、転職サイトに登録してみると自分の市場価値がなんとなく見えてきます。
送られてくるスカウトや求人案内を見て、「自分にはこんな仕事しか回ってこないのか…」とガッカリしたり、「そっか!こんな仕事も自分には出来るのか!」と新たな発見をしたり。
リンクトインなどに登録すれば他業界で働く人達の経歴も見れるので、自分の置かれた社会的位置に気付くことができます。
いずれ必ず来る転職や独立に向けて、市場全体を見ておくことはとても大切。
『市場価値』という言葉をよく使いますよね。
この考え方はちょっと注意ですが、決して優劣や上下を争っているわけではありません。
外を見たくない心理として、外に出たら自分が弱く見えそうで怖いというものがあるでしょう。
それは優劣に捉われているからです。
市場を見る上で大切なことのひとつに、『ライバルのいない場所を探すこと』があります。
ライバルがいないということは、まだニーズが満たされていない社会的価値と言えます。
学びと人脈と問題意識
外を見ることの価値。一番はやはりこれでしょう。
未来に通用する学び
未来をひらく人脈
未来を形成する問題意識
現在の専門分野に合わせて違うものを勉強することによって、新しい自分の可能性が増えていきます。
自分ならではの社会的ポジショニングは、この“専門分野の掛け合わせ”で起きることが多い。
どんな知識やスキルが未来の自分を生かしてくれるか分かりません。
まずは興味のある分野から学ぶことが大切です。
それから、人脈の形成・コミュニティへの参加も未来の可能性を広げてくれます。
会社のいることの最強のメリットは、すでにこの人的資源が揃っていること。
しかし社外に出る時には自分一人です。
転職活動は自分一人だし、独立しても一人で仲間集めをすることになります。
この、“会社から飛び出した個人”を実感することにとても価値があります。
ぜひ、会社に頼らない自分の人脈を形成してみましょう。
それからキャリア最大の課題、“自分は何者なのか”問題。
つまり社会全体を見渡して何かに問題意識を感じることで、やりたいことは何なのかを考えるきっかけになります。
会社の中にいると、どうしても会社のミッションを背負うことになります。
これが自分個人のミッションと一致していることはとても幸せなのですが、それを実感するためにも一旦外から見てみないと分からないでしょう。
会社の外に出た完全に自由な自分は、何をしたい自分なんだろうか?
考えてみる価値は大いにあるのではないでしょうか。
未来は会社の外でつくる
未来は意外と、会社の外にあります。
会社を辞めないといけないわけではありません。
むしろ今の会社で正解なのかどうかを確かめるためにも、外に出て情報を集めるといいでしょう。
見ないと分かりません。辞めてから「やっぱり辞めなきゃよかった」では遅いですからね。
社内にいるだけでは、本当の自分の社会的ポジショニングは見つかりません。
学び、人脈、問題意識を外に求めてみましょう。
きっと新たな自分の可能性に気付いたり、今の自分に確信を持ったりするでしょう。
どちらにせよ、モチベーションが上がることに変わりはないはずですよ。