VUCA時代のキャリア形成

キャリアアップしたい

【VUCA時代のキャリア】若者の力・中年の意識改革・キャリア教育

『予測不能な時代』に私たちはどう立ち向かっていけばいいのか?

それには、今まで信じてきたものを捨て、新しい力を信じることが必要だ。

中年が学び直し、若者が自分の感覚を信じ、子供たちが新しい力を付けて社会に出ることができれば、未来はとても明るい

過去から見る未来を信じるな

裏切られている

「VUCA」=予測不能

これから先のテクノロジーの広がり、自然災害の大きさは予測を大きく超え、何が起きるか分からない世の中と言われています。

 

「そんな時代にどうキャリアプランを立てればいいんだ!?」

と思っているかもしれませんが、今回は「そもそも“プラン”という考えを改めよう」という話です。

予測不能な時代では、未来を予測して計画を立てるのではなく、何が起こっても大丈夫な自分を計画することが大切です。

 

そのためにまず、『過去から未来を見ないこと』が重要です。

例えば終身雇用を信じていい会社に入り、「これでもう安泰だ」とゆっくり過ごそうと思っていたら…。

突然「会社が潰れます」とか「業績が悪いので給料下がります」とか「定年まではちょっと雇えないです」と言われる。

過去から見た未来を信じてやってきた人は、ほとんどが裏切られている

 

いま60歳なら、まだこれから逃げ切れるかもしれない。

しかしいま40歳の人はそうもいかないですね。

60歳まで働けばいい時代でもありません。

ヘタしたら80歳まで…今までの社会生活の2倍残っているんです。

 

若い人は自分たちの新しい感覚を信じること。

僕たちのような中年は、いますぐ考え方を更新すること。

そのうえで子供たちの教育にも当たっていかないといけませんよね。

 

可能性を限定している

過去から見た未来の上では、なぜ思ったように事が運ばないのでしょうか。

それは、「可能性が限定的すぎる」からです。

 

どうしても今までの何かの延長線上で未来を考えてしまう。

新しい技術が世の中に出てきたときに、「だとしたら何が起こる?」という可能性の展開に非常に疎い。

常識に囚われると想像力に乏しくなり、可能性を展開できなくなる

 

例えば、インターネットが出てきたとき。

携帯電話の延長線上でiモードをつくった訳ですが、今の主流はスマホ。

携帯電話の延長ではなく、パソコンと電話の組み合わせで、電話はむしろおまけです。

このような改革を起こすのは、いつでも常識に囚われていない若い世代です。

 

可能性を限定すると、業界全体がひっくり返ることもあり得るのがVUCA時代です。

個人のキャリアにおいても、様々な可能性を検討できる人の方が未来が明るいことは言うまでもありません

 

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今から見る

疑うこと=健全な批判力

過去から見るのではなく、『今から見る力』が必要です。

過去に出来上がった経験則から答えを導き出すのではなく、今を捉えて過去の常識に縛られない力。

 

そのために“疑う”こと。

教育の世界では『健全な批判力』と言われています。

「クリティカルシンキング」も似たような意味で使われます。

 

経験から物事を判断する時には、判断までの思考プロセスを飛ばしています。

「その場合はこう」「こうなったらこれが答え」と。

これは、過去からの目線なので可能性が限定され裏切られる可能性が高い

 

そうではなく、

「本当にそうなのか」

「もしかしたら違うかもしれない」

「他の可能性はないだろうか」

と、前向きかつ批判的に考えることが大切です。

「健全な批判力」は常識を壊し、新たな可能性を提示する

予測不能な時代にはとても大切な力です。

 

感覚を信じる「なにかある」

健全な批判力がある人は、“直観的な感覚”を信じます。

「この人はそういうけど、なんだか腑に落ちない」

「経験ではそうだったんだろうけど、なんだかモヤモヤするな」

そんな感覚を信じクリティカルな思考に発展するんですね。

 

若いうちはこの感覚がまだ新鮮なまま残っています。

しかし思考するのにも体力を使うので、中年になるにつれてだんだん“考えるより経験に従って早く動く”ようになる。

これは強みでもありますが、新鮮な感覚がまったくなくなってしまうと“過去に裏切られる”結果となります。

「なにかあるぞ」という感覚を信じて考え抜くことが大切

 

ではこの感覚はセンスなのか?

一部の人でないと気づけないのか?

ほとんどの人は常識に流されて進むしかないんだろうか?

そんなことはもちろんありません。

 

アンテナを立てるには

感覚を呼び起こすには、『アンテナを立てる』ことです。

「ん?」「おや?」「怪しい!」

という感覚をキャッチする。

 

ではどのようにアンテナを立てるのか?

そのためには、“学ぶこと”です。

経験の外のことを学び、「あり得ない!があるかもしれない」という可能性の広がりを持つ

「何かがあるかもしれない」の前提に立つことです。

 

日本人は特に、学生時代からシステムの中で動くことに慣れてしまっています。

システムに従えばゴールに近づけるという、秀逸なシステムの構築に成功してしまったから。

これが終わったVUCA時代。

若者は感覚を研ぎ澄まし、

我々中年は考えを改め、

次世代の子供たちを新しい感覚で教育をしていかないといけませんね。

 

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宮内 利亮

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