《元人事部長の目線》
『実力』がある人は、だいたい何をやっても上手くいく。
では、『実力』とはなにか?
これが分かっていないと努力すらできない。
正しい努力ができていない人は、「なんで自分が昇進できないんだ」と嘆くだけ。
ポイント→「結んで開いて」
【社内キャリアアップ】昇進したい!認められたい!
『実力』があるとなにをやっても上手くいく
元人事部長として思うことですが、ほとんどの人もこれには共感していただけるのではないでしょうか。
実力がある人は、「〇〇の実力」などとは言われないんですね。
限定されたものの能力を指して「実力」とはあまり言わない。
「あの人は実力があるからな」
と言えば、“やることの多くが目標通りに行ったり、素晴らしい成績を収めたりする”ことを指しています。
社会では、何をやっても上手くいくことを『実力がある』ということが多い。
つまり、表面的なものではなく、何か深いところに理由があるということです。
これが見えていないから、「あの人ばっかりなんでうまくいくんだろう…自分なんてダメだ」となってしまうんですね。
『実力』がない人は厳しい
人事部長目線で言えば、実力がない人は「努力をしていないんだから当たり前」のように見える。
“なんでうまくいくのか”を知らないんだから、努力のしようがないんです。
今の時代、昇進したり社内で認められるだけがすべてじゃありません。
だから色んなモチベーションで働くことは構わないと思います。
しかし、「なんで昇進できないんだ!」と嘆きながら“正しい努力”ができていない人には違和感を覚えます。
実力が発揮されなくて悩んでいるなら、『思考』を変える必要があるかもしれない。
ただ言われたことだけを愚直にやっていないか?
今までと同じやり方をしていないか?
他の人と同じやり方じゃないか?
実力を持っている人は、ほぼ例外なく“よく考えて”います。
そしてその“考える”に、誤解ある人が多い。
『考える』=頭と体を両方使う!
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『実力』とは~人事部長の目線
『再現性』があること
『実力』を指す場合、「いつでも成果を上げる期待」があります。
『再現性』があることなんですね。
そして再現性は、上辺のスキルを見ただけでは分かりません。
面接などではこれを確かめるわけですが、
「そうしてそういう行動を取ったんですか?」とか
「どういうプロセスで成果を上げたんですか?」と聞いて掘り下げていきます。
つまり、『思考』とか『意識』に近いんです。
「能力」とか「スキル」というにはちょっと違和感がありますね。
『実力』は再現性があり、その人の奥深くにあるもの。
では、どんな思考なのか?
先ほど書いたように、頭の中だけで処理できる人はほんの一握り。
多くの実力ある人は、考える手間も動く手間も惜しみません。
頭も体もよく働かせる体力がある。
そうすると、“広く深い結論”にたどり着くことができるんです。
他の人から見れば、「そんなこと思いもつかなかったよ!」ということですね。
いくつかの点に深く到達すること
例えば営業をするにしても、「必ず結果を出す」ということを考えると、プランAがダメだった時のプランB・プランCを考えているものです。
次から次に方法が思いつくので、どこかで成果を上げられる可能性が格段に上がります。
それに、“できることは全てやる”に近いことができるんですね。
「まだ何か方法があるはずだ」
「まだ甘い。もっと確実に成果を上げるには」
「できることは全てやっておこう」
ポイントは
- 深く掘り下げる収束思考
- 横に広がりを持たせる拡散思考
この二つを行ったり来たりしながら、まるで“小さな芽が枝葉を広げていきやがて大きな木になるように”いくつもの実をつけるんですね。
上に向かっていく木より、深く根を下ろしていく「イモ」をイメージした方がいかもしれません。
イモのように実を大きくする場所を探すため、思考の根を下ろしていきます。
「ここかな?」「ここだけじゃ不安だから、あっちもこっちも」「柔らかいところがいいな」
すると、どこかで必ず硬い地盤や石にぶつかります。そんな時に「ここまで」とは諦めない。
手探りでまだ根を伸ばせる場所を探します。
本当にダメなら、もっと前に戻って違う場所から根を伸ばします。
『手探り』は『行動をする』ということです。
調べたり、聞いたり、使ってみたり、自分の頭の外から情報を得ることです。
考えるだけでなく、行動を伴うことで広がりを持つ。
いくつかの点に深く到達する思考。
行ってみないと分からないことがほとんどなんです。
実力がない人というのは、「行かない人」もしくは「当たったら止まる人」のこと。
『深く深く・そして、ひとつずつ横に広げる』が大切です。
収束だけでも拡散だけでも
キーワードは『結んで開いて』。
深く追求する思考・行動がないと、成果が出る施策までたどり着けません。
必ず『結ぶ』が必要になります。
しかしそれだけだと、その施策がダメだった時に諦めることになる。
他の方法を探すために『開く』も必要なんですね。
ギュッと収束して、深く掘ったら開いてみる。
こんな思考を持っている人を見たら、『この人は実力があるぞ』と再現性を感じるんですね。
そして大事なことは、これは才能ではなく体力です。
やればやるだけ鍛えられるということ。
小さなころ、子供の頃についた体力がもっとも影響しますが、大人になってからでも鍛えられるんです。
つまり実力がある人は、諦めずに努力する力とも言えるかもしれませんね。
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