令和に入り、社会がめまぐるしく変わる一方で“教育の在り方・親の在り方”も急激に変わりそうな予感!
キャリア教育オンラインサロンを主宰する、元人事部長キャリアコンサルタントの宮内が大切にしていること。
親や先生が頑張るだけで、本当にいいのか?
親を飛び越える子供たち
親以上になりたければ親の常識の外に出る
VUCA時代とも言われる“不確実性の時代”ですから、これからの時代は未来に何が起こるか予測がつかない。
そんな中で生きていかなければいけない子供達は大変なのかといったら、僕はそんなことはないと思います。
変わり続けるということは、新しい技術や価値が生まれ続けるということ。
それらを駆使して、子供達が今までの私たちの時代よりも自由に自分らしく働ける可能性は飛躍的に上がっていると思うんです。
子供達は親よりも自由に自分らしく働ける。
まずはこの前提を持つことが大事なんじゃないかと思います。
なぜなら、親が親の常識で教えることは、親の常識内の子供を育てるということになります。
でも時代はとっくにその常識を飛び越えている。
だから実は、未来のキャリア形成のために親が子供に具体的に教えられることはそんなにないんじゃないかと思います。
それよりも本質的で大事なことを教えるために、親は時間を割いた方がいい。
親としては積極的に、自分のことを飛び越えていく子供を意識していきたいですね。
学校の先生は勉強を教える人
それから、学校の先生に子供達の未来・キャリアに関することまで考えてもらうのは“頼りすぎ”だと感じます。
フィンランドでは進路指導は親がやることだし、スポーツは近くのクラブチームが教えることです。
遊ぶことやスポーツを通して学べることは、ほとんどが『非認知能力』。
学校の先生も非認知能力を高めるための努力はしてくれていますが、基本的に先生の役割は『認知能力』を高めることです。
受験に受かる力、テストでいい点を取る力、基礎知識を高める力、これらは次のステージに進むための力になります。
(あくまで今の時代はの話ですが)
学校の先生に非認知能力の部分まで頼り過ぎてしまっている。
ここをもう少し役割分担する意識を持つことで、先生は認知能力を高めることに集中できますし、何より“地域社会”が教育と連動するようになります。
地域社会とは親のことも指しますが、親だけでできることもたかがしれてしまいます。
非認知能力を高めるための遊びの場を提供したり、子供達が参画できるプロジェクトを立ち上げられる団体があったり。
僕のオンラインサロンもこういった価値を提供し、学校・社会・家庭をつなぐための歯車になりたいと思い運営しています。
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教育は親だけでコントロールはできない
親だけで子育てしない意識
子供の教育を親がすべてコントロールし、全責任を持ってやろうと思うと“かなり厳しい”です。
生活するためのお金を稼ぎながら子育てに全集中することができる人なんていません。
だから先ほど書いたように、「自分の子供の教育は、自分以外の多くの人たちと協力してやっているんだ」という意識を持つことが大切です。
先生、塾の講師、クラブチームの監督、お兄ちゃんお姉ちゃん、遊ぶ友達、オンラインの先生などなど。
今後はもしかしたら、 AI なども重要になってくるかもしれませんね。
これの一つ目の理由としては、そこまで全責任をになってしまっては例え親といえども疲れきってしまいます。
子供の目線で見ても、自分のために親が疲弊していく姿は見たくないものでしょう。
もう一つの理由としては、『親を超える子を育てる』ためです。
自分を超える子を、自分以外の人たちと協力して育てよう。
親が社会人として引退した後が、子供達にとっては本番になります。
そんな子供たちの“新しい社会を生きる素養”を身につけさせるためには、親一人が生きてきた経験の中から教えるのは幅が狭すぎる。
認知能力は学校の先生に、勉強の仕方は塾の講師に、家族との触れ合いは親に、非認知能力は友達に、達成感はスポーツのコーチに。
親も先生も、無理をしないでもっと楽をして、自分だけができることに集中する方が良いのではないでしょうか。
本人の『自分なりの答え』が大切
僕が運営するオンラインサロンでは、「キャリア教育をテーマに親が学ぶ」ことを目的にしています。
そこで、ぜひ親として気をつけて見てほしいことがある。
『自分なりの答え』を持つ子供に。
これからの社会で最も大切なことは、自分は何がしたいのか、自分にはどんな特性があってどんなことができるのか、そういったことを自分自身が自覚して表現できる事です。
特に不確実性の時代では『答え』は見つかりづらい。
今までは外を探せばどこかに正解があったかもしれませんが、これからはその正解がない時代です。
答えは自分の中にあるものであって、誰かが教えてくれるものではない。
だから自分で考えて答えを出すことが最も重要なんですね。
この時に親ができることは、「答えを示すこと」ではありません。
自由に考えさせることです。
つまり親ができることの一番は、今まで身をすり減らしてやっていた指示や命令をやめて、自由に考えさせたり、励ましたり、褒めたり、問うことです。
「家庭で楽しく過ごす」のがとてもいいキャリア教育なんです。
子供の為とはいえ自分の思い通りにさせようと思うと、親はとても疲れてしまいます。
どうせ自分の常識の中の未来は、子供達の未来とは違います。
だからもっとお互い自由でいいんです。
親が自分自身のキャリアをしっかり形成すれば、子供は勝手に育つものです。
『やりたいことを持つ力』
これから先の時代で最強の力は『やりたいことを持つ力』です。
個人の時代といわれる中で、会社に頼れなくなった時。
好きなことをやっている人にはかないません。
お金のためにやっている人と好きだからやっている人がいたら、選ばれるのは好きだからやっている人の方です。
過去よりも自由に溢れ、好きなことができる環境がどんどん生まれ、自分らしさを発揮できる世の中に変わり続けていきます。
興味の種をばらまくこと。
親がまいた興味の種は、長く長く子供の中で生き続け、 いずれ花開く時を待っているでしょう。
一緒に学びましょう!
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