「私は○○のプロです!」
社会人だったら、いつかはそう言ってみたいですね。
だけど“そんなにプロじゃない”のにプロを名乗っている人がいるのも事実。
本当のプロフェッショナルにはどんなプロセスがあるものなのか?
正しいプロセスを辿って堂々と名乗ろう!
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プロフェッショナルと呼ばれるには
「○○のプロフェッショナル」と言っても、プロを名乗るにはまだ早いんじゃないの!?という人がたくさんいます。
僕は、本当のプロフェッショナルと呼ばれるようになるには少なくとも4つのプロセスが必要だと思っています。
人を導ける『深い知識』
まずは基本中の基本。
人を「へえ~!なるほど~!」と唸らせるぐらいの『深い知識』です。
得意なテーマについて、何を聞かれても資料を見ずにすぐ答えられる。
大多数の人が知らないから、この情報をあげるだけで下手したら商売になります。
お金を払ってでも教えて欲しいと思われる『深い知識』を持っていたら、プロのレベル。
気が付いたら、「あれ?周りの人は全然知らないんだな。」となっています。
意外とあなたにもあるかもしれませんよ?
昔から興味があったことやずっと続けてきた仕事などには、他の人が知らない知識が眠っているかもしれません。
だけど、これだけではプロとは言えません。
【○○のコンサル=○○のプロ】ではない。
人を導ける程度の知識は、プロには初歩中の初歩。
“ついで”についてくる程度のものなんです。
自分でやってきた『豊富な経験』
なんといってもこれ!
プロは“自らが行動”してきた『豊富な経験』があります。
いくら知識で他の人より優れていたとしても、「やったことはないんですけどね」と言われたら信用が欠けますよね。
例えば、職人気質が強い現場にコンサルを入れようとしても、「自分でやったこともないくせに」とバカにされることが多い。
行動・実績を伴う『豊富な経験』があるからプロとして信用される。
また、経験があればあるほど知識は深まっていきます。
経験のない知識には限界があるとも言えます。
実際に自分の手・足・目・耳を動かして体験した情報に勝るものはありません。
転職の市場でも、「営業の経験3年以上」などが要件にあります。
だけど「営業の知識」という要件はない。
それほど『経験』というものはプロとして信頼するに値するんですね。
ストーリーテーマ『飽くなき興味』
さらにプロフェッショナルな領域は、いくつも同時に持つことが難しい。
自分のストーリーのテーマともいうべき中心に、いつも『飽くなき興味』があるものだと思います。
気が付いたらいつもそのことを考えている。
「ああ、やっぱり自分はコレが好きなんだなあ」
そう思えてこその、プロではないでしょうか。
気が付いたらいつも考えているような、『興味』を持てるものが自分のプロフェッショナル領域になる。
「私は○○のプロです!別に好きじゃないですけど。」
なんて言われたら、がっかりしませんか?
誰よりも興味があって、自分の趣味だったりライフワークだったりする。
「なんだかこれをやってないと落ち着かない」とか「趣味?う~ん、仕事が趣味ですかね?」という人は、かなりプロへの道に足を突っ込んでいます。
最後まで好きでもないのに、その道のプロになるのは難しい。
その道を極めたら、いつしかそれがないと生きていけないと思うようになっていた。
その道が自分の道だと確信し、「これでいいんだ」「これがいいんだ」と生き方を全肯定しているから、プロは輝いて見えるのだと思います。
原体験『ミッションとしての問題意識』
4つ目がこれ。
強烈な原体験があり、深く刺さったまま自分の生き方の軸を形成している。
すでに『ミッション』と言えるほどの『問題意識』を持っている人は、限りなくプロに近いのではないでしょうか。
「私は過去にこんなことがあったんだ」
「だからどうしても、こうしたいと思っているんだ」
「絶対にこうでないといけないと思うんだ」
自分の体験を交え、熱く語る『問題意識』。
自分がやらねばならないと考える『ミッション(使命感)』。
原体験のない使命感は薄っぺらく感じるものです。
「絶対にこうしないといけない!特に自分が体験したわけじゃないけど。」
なんて言ったら、ただの評論家ですね。
テレビでよく見る評論家は、決してその道のプロではありません。
視聴者や消費者の目線を語ったり、多角的に物事を捉えるためであって、役割が全く違います。
社会における本当のプロフェッショナルというものは、使命感と言えるレベルでそのことに問題意識を感じている人のことではないでしょうか。
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“○○だけ”のプロはニセモノ
知識・経験・興味・問題意識、どれかひとつやふたつだけではプロとは言えないですよね。
だけど残念ながら、世の中には経験もないのにプロを語る人で溢れています。
知識だけでなんとか稼ごうとしても、良くて一時のブームが来て終わりです。
経験だけが立派でも、想いのない人はプロには見えません。
ましてや興味だけでプロを語ってしまうのは恥ずかしい。
問題意識だけがあっても、人にやってほしいと願い、批判するだけになってしまいます。
「○○だけ」はプロじゃない!
全てが揃って初めて、本物のプロフェッショナルと言えるのではないでしょうか?
『プロ』へのプロセス
- 人を導ける『深い知識』
- 自分でやってきた『豊富な経験』
- ストーリーテーマ『飽くなき興味』
- 原体験『ミッションとしての問題意識』
これが、僕が思うプロへのプロセス。
だけど順番は逆だと思っています。
知識から入っても、問題意識にはたどり着けません。
そして知識や経験だけだと、とても薄っぺらい。
本物のプロは、問題意識から始まる。
原体験があって、問題意識を持ちはじめる。
取り組んでいくと、さらに興味が湧き虜になる。
いずれ経験は山となり、簡単には真似できないものになる。
そして知識がおまけでついてくる。
そしてこれが、無限にループしていくんですね。
あなたの“プロフェッショナルの種”は、どこに埋まっていますか?