このシリーズでは、成果の上がる仕事の仕方について触れていきます。
成果が上がると仕事が楽しくなりますね!
私は、採用だけでなく教育に関しても10年以上携わってきました。
誰でも出来ることが大事ですので、難しいやり方はありません!
誰にでも出来る成果の上げ方は、誰でもやったことのある行動の中に隠れています!
そのポイントを知って、ただ意識してやるだけで仕事がうまくいくようになる。
それは原理原則は同じだからなんです。
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仕事が出来る人=出来る構造
なんでもできる人を見て不思議だと思いませんか?
「あの人は何をやってもそこそこ出来るなあ。」と思う人。
しかしそんな人も最初から仕事が上手なわけではありません。
決してIQが高いからだけではありません。そのような構造を持っているからなんです。
この図を見てみましょう。
普通、仕事を覚えるときには一番上の仕事。例えば「仕事 甲-A」のやり方を教えてもらいます。
そのやり方をしているには理由がある。それが「要因 甲」です。
このぐらいまでは説明をされることが多いと思います。
この仕事の手順は、〇をして次に▲。最後に■です。なぜなら、★★★だからです。
こう教えてもらう。★★★が要因ですね。
「要因 甲」を教えてもらうと、同じような「仕事 甲-B」が来た時に、「おっ、これは前に教えてもらった方法でできるかも!」となります。
しかし、仕事が出来る人は要因のもっと奥を考えます。
それが「原理原則」です。
ひとつの仕事から吸収するものがとても多い。
それは、根っこである原理原則の部分を考えるからなんですね。
繰り返しますが、これは誰でもできます!コツは、アンケートに答えるような感覚で自分に質問すること。
このうまくいった要因はなんだろう?
だとしたら他でも同じ共通点は何だろう?
例外はあるだろうか?
参考
アンケートのような枠組みを持って考えるプロセスを持つことを、「フレームワーク」と言います。
行動=
早く取り掛かる。
仕事自体が速いのが優秀と言っているわけではありません。
やりはじめるのが早いだけです。
どうですか?速く処理するわけでなく早くはじめるだけなら、誰でもできそうじゃないですか?
そうすると、
- 早く終わる。
- うまくいかなそうなことに早めに気づく。
- やらないと気づかないことに早く気づく。
- 修正が多くできる。
当然のことですね。
意外と、優秀な人は“考えすぎて”計画に時間をかけすぎ、気づくのが遅れることがあります。
大人より子供の方が優秀!「マシュマロチャレンジ」ワークが面白いですよ。
原理原則
早くはじめると早く結果が出る。修正もできる。
目標地点が多い。
仕事が出来る人ほど、狙っていることが多いです。
売り上げや終了時間などは全員共通で目標にしていると思います。
しかし、その先にもなるべく細かく狙いをつけている。
製造業での例
・生産個数(時間単位、分単位)
・一個生産目標時間
・工程数削減
・挙動速度(ボトルを取ってキャップを閉める、など)
・歩く歩数削減
どうですか?歩く歩数を削減しようと思ったら、何かできそうだと思いませんか?
いきなり「売り上げを上げる」という目標は漠然としすぎていて何をするか明確ではありません。
製造業で言えば、歩く歩数を削減すれば生産量が増えて売り上げアップですね。
これをみんなで狙っている職場は、楽しいですよ!
そうすると、
- 行動に無駄がなくなる。
- もっと良くしようと修正する。
- それならこれは?と次のアイデアが出てくる。
- 最適化や経費削減ができる。
原理原則
狙っていると、それを達成するための行動が変わる。
目標地点が多くなる理由は、次の章で触れていきます。
何度もやってみる。
ただ単に、何度も結果を出します。早く取り掛かることの副産物でもあります。
ただし、同じことの繰り返しは成果の出ることしかやりません。
少しづつ行動目標を増やしたりずらしたりしながら行動を重ねていきます。
そうすると、
- 何度も失敗する。
- 徐々に良くなっていく。
- 最初からは考えられない方法に辿り着く。
- 多くの改善点が生まれる。
仕事ができる人は、失敗の数も人一倍!
原理原則
試行錯誤しながら何度も挑戦することで技を極める。
チームで改善する時間をつくる。
振り返りの時間をつくることです。
振り返りをすること自体よりも、時間をつくることが大事です。
ここでようやく、考えることができるようになります。
頭の回転が速い人は行動しながらできるのかもしれませんが、それでは一人が良くなるだけで会社はよくなりません。
振り返りをすると、
- 同じ失敗を繰り返さない。
- 記録が残る。
- 他の人の知恵が借りられる。
- 全員が出来るようになる。
- 加速度的に組織が成長する。
ネアンデルタール人とホモサピエンス
ネアンデルタール人は力が強いのに絶滅しました。ホモサピエンスは、この「共有」の力で現代まで繁栄を築き上げてきました。
原理原則
結果を出し記録を残すことで繰り返しから抜け出す。進化し続ける。
考える=
これが振り返りの内容になります。
まず、見当(けんとう)を付ける。
まず最初に計画を立てるんですが、なぜわざわざ「見当を付ける」と言うのかというと、計画で考えすぎてしまわないようにです。
見当違いでもOKです!
早く始めることが大事。そして振り返りするために「結果」を出さないといけませんから、とりあえず適当に目標を立てる。
見当例:あのマンモスを日暮れまでに狩るには、たぶん5人いれば大丈夫だろう。
何も考えず(見当を付けず)にいくと、良かったのか悪かったのか分かりません。マンモス狩れればOK。効率度外視で10人でもOK!100人でもOK!になってしまいます。コストがかかりすぎて成果に見合いませんね。
見当を付けると、
- 早く動き出せる。
- 全員共通の目標ができる。
- 修正が前提なので、失敗してもへこまない。
原理原則
まずフラッグを立てることで、歩き出すことができる。
結果をはっきりさせる。
目標はなるべく数字で表し、〇なのか✖なのかをはっきりさせる。
見当を付けていないと、結果は出ません。
結果例:5人でマンモスを狩るのに、月が空のてっぺんにいくまでかかった。だから✖。
- 見当と実績との差が出る。
- プライドを排除して論理的に結論を出せる。
原理原則
次はもっと良く、と進化することができる。何に対して「もっと良く」なのか基準ができる。
また、見当を付ける。
最初に立てた大目標とは異なります。
さらに細分化した目標値のことです。
もちろん大目標も修正して大丈夫ですが、達成できなかった目標を達成するために何が足りなかったか考えて、やることを決めることです。
細分化例:(マンモス続き)武器効率を上げよう!投石と縄を追加。最新鋭の黒曜石を矢じりに。段取りも決めよう!最初に3人が投石で頭を狙う。縄で2人が転ばせる。最初の3人が急所に攻撃。
そうすると、
- 行動に磨きがかかる。
- それぞれの見当に、また実績との差が生まれる。
- 一度の失敗から多く学ぶことができる。
原理原則
見当→実行→見当→実行の繰り返しによって物事を極めていく。
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サイクルを早く回す
そして、振り返りのサイクルを早く、何度もやらないと成果は出ません。
計画して行動し、振り返った。よかった悪かった。
という流れから、
とりあえず見当を付けてやってみて何度も振り返る。
に変えてみましょう。
このサイクルは短いほど成果が出ます。
年1回<半年1回<月1回<週1回<毎日<毎時間
ここまでで、普通にやるより何倍の改善点が生まれているでしょうか?
仕事ができる人は、他の人の何倍も改善をしている!
窓掃除
いかがでしょうか?
ここまで、特に優秀な人しかできないことはなかったと思います。
さらに、日常の中でどんなものにひそんでいるか考えてみましょう。
ありとあらゆるものにひそんでいると思うので、ぜひ探してみてください。
例えば、窓掃除はどうですか?
徐々に振り返りサイクルを上げてみましょう。
家中の窓を全部一気に掃除
最初の綺麗さで一様に仕上がる。
最後に振り返りをしても、次の掃除の時まで時間が空くので忘れる。
一枚ずつ振り返り
一度の振り返りで一個見当を付けたら、窓が全部で10枚だった場合は10個改善される。
仕上がりは後半に行くほど最高に!
一枚の半分ずつ振り返り
倍なので20個改善される。10枚目の窓からは最高の仕上がり。
最後には常軌を逸した仕上がりになっている。
窓掃除が終わるまでに20個の改善は、尋常ではないですよね。
これを仕事で発揮できたらどうですか?
あなたが、あなたのチームが、他の追随を許さないぐらい圧倒的に改善を施したら。
社会で常軌を逸すると
社会の中で成果を上げるには、実はこれが大事です。
他社よりもダントツで抜け出すこと。
ダントツということが大事です。
窓掃除で言えば、
どうやったらそんなに綺麗になるのか他人には理解できないレベル
あの有名なランチェスター戦略も、首位を独走できるのはシェア41.7%から。
26.2%~41.6%は、いつでもひっくり返される可能性があると言っています。
まずは身の周りでできること、高サイクルで窓掃除をやってみてください。
同じ時間で窓掃除すると長くなりすぎるので、時間の短縮も考えてみてください。
そうすると次回、振り返りをしないで一気にやった時に圧倒的に早く終わりますよ。
筆記用具かスマホ片手に、記録しながらやってみよう!
時間の振り返り
一範囲がどのぐらいで終わるか見当付け→実行計測→結果→差が出た要因→「どうしたらもっと早く終わる?」→改善点⇒実行計測→結果→・・・・
仕上がりの振り返り
どのぐらいの仕上がりになるか見当付け→実行判定→結果→差が出た要因→「もっとよくするにはどうする?」→改善点⇒実行判定→結果→・・・・
他にもたくさん、原理原則が隠れている日常行動は存在します。
また次回紹介しますね。
あなたも探してみてくださいね。
レッツトライ!