「ネガティブなことを言っちゃいけない…」それは分かっているんだけど、どうしても苦しくなっちゃいますよね。
責任感が強くて、清く正しく真面目なほど苦しい思いをするなんて、なんだかなあ。
ネガティブも味方につけて、もっと自分らしく自然体でいたい!
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一瞬のポジティブはいらん!
息切れモチベーション
今回こんなタイトルですが、僕は元人事部長です。
決して不真面目に適当に言っているわけじゃないんです。
常々思っていたことですが、“一瞬で終るモチベーション”なんて持たない方がいい!
たとえば素晴らしいセミナーを聞いた後、「よ~し!明日からやってやるぞ!」と思います。
だけどすぐに息切れして元に戻っちゃいますよね。
そうじゃない人は社会人の上位3%に入る優秀な人です。
僕はこのモチベーション、当日が100%だとしたら次の日には30%。
1週間もあれば10%、ひと月あれば元に戻る。
次に同じセミナーを受ける頃には「ああ、あれね。聞いたことあるわ」となるので、むしろマイナスです。
だからセミナーを受けている最中にやることを決めて、スケジュールに落とし込まないと受ける意味がなくなっちゃう。
行動はするけれど、モチベーションは元に戻るんです。
前向きさとか、気持ちや姿勢のようなものはなかなか習慣化しない。
だって、ずっと走り続けていたらもたないのが当たり前ですよね。
一時的に気持ちよくなるポジティブには、そんなに意味はないかな~と思います。
無理してると自他ともツライ
無理してるとツライんです。
「いつも笑顔で!」
「愚痴を言わずに!」
そんなことばかり考えていると、「ああしなきゃ…」「これじゃダメだ」と自分を追い込んでしまう。
それに、周囲の人もそんな人を見ているのは苦しいものです。
「頑張ってるなあ」と思ってしまうんですよね。
頑張ってると思われたい訳ではないのにです。
たとえば、テレビで見る芸人やアイドルを思い出してみてください。
長続きする人は、必ず自然体な人です。
最初にインパクトのある芸風で出てきた人も、何年か経つと全然違う芸風に落ち着くことが多くなる。
“普通にできること”じゃないと、何十年も続けるなんてことは難しいんですよね。
社会人になると『ポジティブであれ』と言われると思います。
確かにその通りなんですが、それでネガティブな自分を押し殺していて本当に大丈夫ですか?
何十年も自分のネガティブを封印していると、いつか暴発しそうで怖い。
だから、ネガティブも一緒に連れていってあげてください。
その方が、きっと自分らしくいられるはずです。
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ポジティブにネガティブする!
評価される人は“ナチュラル”
ポジティブにネガティブしましょう!
たとえば、社内で評価される人やどんどん昇進していける人は“ナチュラル”な傾向があります。
自然体な人が、結局は評価される。
無理してる人は信用しがたいんです。
「部下の事を第一に考えています!」と言われても、なんか無理してそうに聞こえたら昇進させるわけにはいきません。
では信用される人はどんな人かというと、“自分のネガティブさも飲み込んでいる人”です。
「いまいちやる気出ない時もあるよねぇ~。でも、ま、いっちょやってみっか!」と。
自分が部下だったら、完全無欠の上司よりも、ちょっと負の自分も認めてくれる上司がいい。
人間は意外と敏感なもので、直観的に人のムリやウソを感じ取ろうとします。
「な~んかインチキくさいなあ」と思う人は、“一見完璧な人”じゃないですか?
頑張って完璧を装っても逆に信用されないこともあり得るって、なんだかもったいないですよね。
自然に完璧にできるなら最強ですが、ほとんどの人は出来ません。
自然体で自分らしくあることが一番。
成長させるなら、素の自分を成長させましょう。
愚痴も分かってりゃいい
社内で愚痴を聞くのは確かに嫌なものです。
だからだいたい、会社には「愚痴を言っちゃいけない」というバイアスが存在する。
確かにこれは一定の効果はあると思います。
だけど、家に帰ったら愚痴だらけとか、友人と飲みに行ったら会社の愚痴しか言わないとかだったらどうでしょう。
もし会社の人にそれが知られたら、「え?あの人がそんな愚痴を!?いつもの姿は嘘なんだ。怖い!」と思われても仕方ない。
これ、会社とプライベートでの二面性、自分をコントロール出来ていない証拠です。
愚痴を言いたい自分がいるのなら、たまには上司や同僚に愚痴を聞いてもらってもいいんじゃないでしょうか。
“それが愚痴だと分かっている”ならば、それは十分大人な行動です。
ただし、愚痴を言っている自覚もなくベラベラと人の悪いところや会社の出来ていないことをまき散らすのは、聞かされる相手がかわいそうです。
愚痴を聞いてもらっている申し訳なさや謙虚さがあれば、喜んで愚痴を聞いてくれるでしょう。
愚痴を吐いたら、次には建設的で前向きな姿勢になれるはず。
それはつまり、ポジティブなネガティブです。
聖人は自分じゃないでしょ
社会は時に、聖人であることを望まれたりするものです。
そのたびに頑張るんだけど、あまり上手くいかない。
「聖人にならなければ」と思う気持ちはある。
だけど、心から「聖人になりたい」なんて思っていないからツライし続かないんです。
そんな“自分じゃない何か”になりたい人なんて、そうそういませんから。
ネガティブな感情を持っていたとしても、それも愛すべき自分です。
否定しても必ずついてくる、愛くるしい自分です。
突き放さず、それも自分として受け入れてあげるのがいいと思います。
ポジティブにネガティブを持っていきましょう!
何よりナチュラルでいることが一番です!