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【日本人の“思考”課題】『抽象化』『想像力』デジタル競争力に見る

日本のデジタル競争力の低さが問題になっている。

ではなぜここまで低評価なのか?

根本の“思考”まで掘り下げて考えてみよう。

日本の“思考の偏り”は、どうやらデジタルを駆使するうえでは不利のようだ。

しかし、“知れば”対策は見えてくる!

デジタル競争力に見る日本の課題

デジタル競争力27位

世界のデジタル競争力ランキングで、対象の全63ヶ国の中、日本は27位と先進国の中ではかなりの低評価になりました。

1位はアメリカ、2位がシンガポール、3位がデンマーク。

ちなみに日本は前回23位でしたが 、フランス、ベルギー、マレーシアに抜かれています。 

 

アメリカは3年連続の1位。さすがはGAFAを擁する国ですね。

シンガポールはスマートシティのデジタル都市として有名で、製造業・通信業・金融サービスなどで DX を実現しています。

デンマークはヨーロッパで最もデジタル化が進んでいて、公共サービスがオンライン上で全て出来るようになっているようです。

 

やはり上位の国では国を挙げてデジタル化を進めていますが、 日本では市役所とのやり取りを見ても分かるように、できることすらできていないような現状に見えますね。

 

この調査は、知識・技術・将来への準備の3つの項目で評価しています。

その中の細目の4つで日本は「最下位」だそうです。

  • 「知識における人材の国際経験」
  • 「将来への準備におけるビッグデータの機会と脅威」
  • 「活用と分析」
  • 「企業の俊敏性」

さらに、「デジタル技術のスキル」も62位です。

 

『抽象化』と『想像力』が日本の課題

なんだか何でもかんでもダメなように見えてきてしまいますが、日本の課題は何でしょうか?

行政の縦割りなどを構造的な問題もあると思いますが、ここでは「個人としての動きをどうすればいいか」考えていくために“思考の偏り”を取り上げていきたいと思います。

 

みなさんも感じるかもしれませんが、全体として“危機感が薄い”から大きな動きができていないと言えると思います。

なぜ危機感が薄くなるのかというと、 縦にも横にも考える幅が伸びていないからではないか。

グローバルな視点で見た時に「これでは出遅れてしまう」という、横軸の広い視野

長期的な視点で見た時に「このままではまずい」という、縦軸の遠い視野

 

日本人はものづくりやアーティスティックな面でとても強みを発揮します。

これは目の前の事象や物事の本質に迫ろうとする狭く深く追求する思考とも言えます。

その裏返しとして、全体を広く見渡す視野、 遠くに目的を定めて大きな方向性のような計画を持って進めていく視点が足りないのではないでしょうか。 

 

企業の中でもこんな上司はいませんか?

「DXが大事だとは言うけどね、とりあえずは目の前の売り上げを何とかしないといけないだろ」

「まあ時代が変わると言ってもまだ何とかなるから、とにかく決まってる事をしっかりとやろうよ」

こういった思考が、デジタル技術の遅れや企業の俊敏性のなさに繋がってしまうんですね。

 

つまり、目の前の具象的な現実や人のことを細かく見たいという思考が強い。

全体を俯瞰して単純化する「抽象化」、未来や可能性・危険性への「想像力」が足りない傾向

 

日本人の思考の偏り

【構造+社交】>【分析+コンセプト】

他にも若い人たちの思考を見れば「指示をしてくれないと分からない」とか「研修制度が充実している会社に入りたい」など、仕事の主体を会社に任せる思考も強いように見えます。

 

4つの思考特性から言えば、「具象型」と言われる「構造」「社交」が強く、「抽象型」と言われる「分析」「コンセプト」が弱い

物事に対して細かくプロセスを追って着実に実行していくという思考の人が多い。

また、“わびさび”のように人に対して深く着目する思考の人も多いということです。

 

なので、ものづくりにはとても強く力を発揮しますが、全体としての方向性の統一、決まった目的の維持、全員で同じ方向に向かっていく流れなどに弱みが現れてきます

第二次世界対戦での失敗を例に見ても、全体としての目的の統一のなさや、個人個人の情緒的な問題が作戦に反映してしまったりしています。

日本全体でデジタル化に向かっていく方向の統一

論理的に計画性をもって進めていくこと

が大事ではないでしょうか。

 

ただし、これは人の個性と一緒で、強みの裏返しが現れています。

だから、欠点を埋めることで強みまでなくしてしまわないように注意したいですね。

 

例えば東京の街並みを見れば、無計画に新しいものと古いものが混ざり合い、結果的に独特の文化を形成し、今見ればそれ自体が美しさとも言えます。 

「指示をしてくれないと分からない」ということは、指示があれば一致団結して向かい合える協調性も持っています。

 

美徳は美徳として持ち合わせながら、その思考が当たり前だと思わずによりグローバルな視点を持っていくことが大切です

 

知れば修正できる

「自分たちの思考が当たり前なんだ」という思い込みから脱することができれば、課題の解決方法もわかってきます

しかもそれだけではなくて、自分たちの強みをより意識することもできます。

つまり本当のグローバル視点というのは、国自体の強みを意識して世界の中でどのような位置づけを目指していくかを考えた方が良いのではないでしょうか。

 

抽象化や想像力が得意な日本人もいます。

そういう人たちは世界に出て行って得意な部分を発揮すればいい。

でもそれが苦手な日本人の方が多い。

だとしたらその人たちもわざわざ苦手な分野に出て行くのではなく、自分たちらしさ日本人らしさを発揮して、日本人だからできることを目指していくのも良いのではないでしょうか。

 

デジタルの世界では遅れをとったかもしれませんが、日本の優秀な人材もアメリカの会社で働いて、アメリカのデジタル技術を使えばいい。

日本ではデジタル世界ではなくより現実的領域、例えばこれからの時代で言うとエシカルなエネルギーの水素、また見直されつつあるアートの世界など。

 

「これだからダメなんだ」と悲観するばかりではなく、世界の中で自分たちにできることを考えていきましょう。

 

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