人生100年時代は会社に頼らずに生きていけることが大切と言われている。
個人の時代、自分でビジネスをするなら『人脈』は必要だというが、いったいなぜ必要なのか?
どんな考え方で、どうやって人脈をつくればいいのか?
人脈は頼るものではない!?
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【個人時代のキャリア】人脈の考え方
なぜビジネスに繋がるのか
「自分でビジネスをするなら人脈は大事だぞ!」
そんな風に言われた人は少なくないはずです。
社長さんや個人で成功している人は、ほぼ間違いなく人脈を通じた縁や偶然から今のキャリアを築き上げているからです。
でも、いきなりそんなことを言われても、会社勤めしかしたことがない人には何のことか分かりません。
なぜなんでしょう?
それは、会社で勤めていると“すでにお客様が決まっている”し、営業などでつくった縁は直接売り上げに繋がるお客様であり会社の資産になるからです。
回り回って縁をつくるような回りくどいやり方は社内では期待されていません。そんなことをしなくても条件が整っているからです。
でも、個人となるとそうはいきません。
お客様はいったいどこにいるのか?自分の商品は誰のためになるのか?誰が自分という人間を喜んで受け入れてくれるのか?
どうしたら自分は喜んでもらえるのか?自分は何が得意で何が足りないのか?
会社のように“売り上げまでのライン”決められてるわけではないので、最初は分かりません。
つまり、『欲しい人に欲しいものを届けるため』に人脈を作ると言っていいでしょう。
お客様を見つけ、お客様に届くように自分自身を変える方法も教えてくれるから、人脈はビジネスに繋がる。
社外につくる
もしいま会社に勤めているなら、人脈をつくるのは会社の外で。
社内につくっても大したメリットにはなりません。
なぜかと言うと、会社の関係というのは会社という存在を中心に利益を上げていく人の集まりだからです。
同じ商品を同じ価値観で売るので、得意なことは似通ってくる。
人脈をつくるメリットというのは、全く違う領域にいる人と繋がった時にこそ発揮されます。
しかも会社の人として社外の人と接点を持つのではなく、個人として接点を持ちましょう。
会社の名のもとに近寄ってくる人は、会社とお近づきになりたいことが多いからです。
その付き合いは、会社を離れたとたんに終わることが多い。
会社の名刺を持たず、自分の名刺を作って会いに行くぐらいがいいかもしれません。
居たい人とだけ居る
これはとても大切な考え方だと思っているのですが、人脈は“居たい人とだけ居ればいい”と思います。
売上がないうちにはそうも言ってられないと思いますが、死ぬまで付き合いたくない人と付き合う必要はない。
会社にいると、一緒に働く人を選ぶのは社長です。
だから多少同僚と気が合わなくても我慢してやっていくしかないですよね。
でも、せっかく個人の時代と言われ会社を抜けようと思うなら、もうそんな我慢をする必要はありません。
人脈は最終的に、居たい人とだけ居ればいい。
そう考えると人脈というのは、単なるビジネスの関係というだけではなく、一部の気の合う仲間と幸せに暮らしていくためのものといってもいいでしょう。
まったく違う領域で、全く違う得分野で、それでも人脈として長くやっていれば意外と「思ってもみなかったイノベーション」を起こすものです。
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【個人時代のキャリア】人脈のつくりかた
関係ない場面に顔を出す
では、どうやって人脈は形成されるのでしょうか?
まずはとにかく『顔を出す』ことです。
広く浅くでいいので、食事会や交流会に行き、個別でアポイントを取り、繋がりを生んでいく。
最初は「これは何の役に立つんだろう」と疑問に思うかもしれませんが、それでも動くことには価値があります。
ポイントは偏らないことです。
- 同業者の集まり
- 地元のコミュニティ
- ビジネス目的の交流会
- 飲み会・食事会
- 名刺交換会
- セミナーや体験会
「自分には関係ない」と思わないことです。
同じ領域にいる人脈を広げるよりは、違う領域にどれだけ広げられるかを意識しましょう。
人と繋がることは、自分のキャリアプランの外に可能性を広げてくれます。
思ってもみなかった偶然が、一番自分のキャリアを飛躍的に進めてくる。
意図的に関係のなさそうな人と繋がりをつくることで、可能性が広がり新たな発見が多くあるでしょう。
少なくとも自分にはどんな人脈が必要か、どんな人に求められているかが見えてくるはずです。
キーパーソンとは友達になる
繋がりを広げていくと、「あ、この人と組んだら面白そうだな」と思う人とたまに出会えます。
そんな人は自分の中で『キーパーソン』として認定しましょう。
出来ればビジネスに関係なく連絡を取り合い、飲みに行ったりランチしに行ったりできる仲になるといいですね。
多くの繋がりをつくると、もう覚えられないぐらいに“知り合い”が増えてきます。
基本的にその人達とはFacebookやLINEで繋がる程度の繋がりで大丈夫。
広く浅く、「そういえばITの分野だと誰か前に話したな…ええと、誰だっけ?」ぐらいでOK。
その中でも「この人は気になる!」という人を各分野ごとに設定しておくといいです。
キーパーソンとは積極的に深い繋がりをつくろう!
ただ広く浅い繋がりがいくらあっても、そんなにメリットは生みません。
まずはこのキーパーソンを探すつもりで多くの人と会うといいでしょう。
それから、「この人はスゴイ!」と思う人とも多く出会うと思います。
だけど、あまり自分とかけ離れた人をキーパーソンにはしない方がいい。
むしろ自分が駆け出しなら、同じ駆け出しの人を選ぶといいです。
①関係ないと思う場所でもとにかく顔を出して知り合いを増やす
②その中で領域は違うけど自分と同じぐらいのフェーズにいるキーパーソンを探す
そして③がもっとも人脈作りで大切なことです。
③自分にできることを磨く
自分にできることを磨く
社外での知り合いが増えた、キーパーソンが見つかった。
でも、コレがないとどうしようもありません。
『自分にできることを磨く』
自分は何をする人なんのか?
自分は何がしたいのか?
人脈の中で、自分が何かしらの役割を担っていないと必ず人は離れていきます。
ギブ&テイク。
与えられる人でないと、与えてはもらえません。
『自分は何をする人なのか?』
これが伝わっていれば、浅い人脈の中からでもお声がかかります。
「この分野なら、そういえばあの人がいたな」と思い出してもらえるからです。
だからなるべく尖った自分だけの得意分野がいいですね。
『自分は何がしたいのか?』
キーパーソンとなる人には、これが伝わっていることが大切です。
浅い人脈と違い、常に気にかけてもらっている存在。
「そういえばあいつ、これやりたいって言ってたな」と思い出してもらえるからです。
つまり、チャンスを拾ってきてくれる。
ただしそうなるためには、日ごろから何かしらの価値を提供できていることが条件だと思いましょう。
人脈づくりは、自分が役に立てる相手探しであり、自分にチャンスを与えてくれる人探しであり、幸せに暮らしていくために居たい人を探すことです。
そのために最も大切なのは、自分は何者なのか、何がしたいのか。
人と会いながら、自分自身とも出会う旅のようですね。