美意識

キャリアアップしたい

『美意識』が僕たちを救う。グローバル社会、日本人の強みは何か?

人口減少に加えてコロナまで。

テクノロジーが支配する未来を日本はどう歩んでいくのか?

今回は日本人の強みとしての『アーティスト性』を考えてみます。

個人の時代をどう生き抜くか?どんなビジネスが今後生き残っていくのか?生き残るまち、廃れるまちとは?

美意識をなくしたまち

日本人はアーティスト性を強みに出来るのではないか。

今回はそんな仮説を持って考えてみます。

「安全・便利・快適」の負の遺産

まず、日本で“廃れた場所”のイメージを持ってみてください。

コンクリートの街並みから人が消え、廃墟となったまち。

あるいは、廃工場などの使わなくなった場所に物が乱雑に放置された場所を思い浮かべると思います。

 

暮らしの「安全・便利・快適」を求めたものが、今は古く廃れ負の遺産になってしまっています。

純粋に、“美しくないな”と感じてしまうかもしれません。

 

でも、その中でも日本では、明治産業革命の遺産が世界遺産になっています。

『負の遺産』『世界遺産』

それを分けたのは何か?

 

それが美しさであり、歴史的意味

つまり、「儲かるから何となくやる」ではなく、意思を持ってつくられたものかどうかではないでしょうか。

 

それに、廃校になった山の学校は今でも学習機会の施設として使われています。

どこか趣があると感じる場所、古くても美しさが保たれている場所。

そういう場所は今でも残り、ただ目の前の利益でつくられたものは建造物であっても放置されるんですね。

 

東京を目指した昔からいま

少し前まで、各都市は東京を目指している所が多かった。

しかし、今はどうでしょう?

コロナの影響もあり、サステナブルな社会のため地方創生が叫ばれているいま、「東京のように」と思ってやっているでしょうか?

 

おそらくそうではない。

東京は東京だからいいのであり、風情がある。

その土地にはその土地の良さがあるから、東京のマネをしても後々廃れてしまう可能性が高いんです。

 

これは日本全体でも言えることではないでしょうか?

アメリカのマネをしようとしても、すでにテクノロジーの分野やプログラミングでは到底追い付けません

個人も会社も地方も国も、強みを発揮しないと持続できない

 

そこで、いま一度日本の強みは何か?ということについて考えると、『美意識』というものが直観的に思いつく。

もしこれをビジネスに置き換えられたら・・・と思うんですね。

 

しかしながら、例えば地方について考えて見ると、東京のマネをした結果一番失われているのが“その土地の美意識”ではないか。

それで言うと、京都は「東京にはならない」というコンセプトがあったというから、さすが1000年の持続都市です。

 

日本の自己分析

海外から見た日本は?

強みを見つけるため自己分析をするときには、客観的にどう見えているかを知らないといけません。

海外から見ると、日本はけっこう特殊に映っているようですよね。

 

例えば、『虫の音』を風流だと感じるのは日本独特の感性だということです。

夏の夜風とともに「リリリリ・・・」と聞こえてくるあれ、たしかに嫌いな人は聞いたことがありません。

僕は周囲が田んぼに囲まれた土地で育ったので、カエルの声が大好きでした。

 

この日本独特の感性から生まれたものが、着物や和食・庭や伝統工芸として脈々と受け継がれています。

『すでに実用的でないのに今も残るもの』になっている。

京都などにはそういうものを求めて、海外から奥の人が関心を寄せています

『繊細さ』『奥ゆかしさ』『深く感じること』

感性が武器なのではないか・・・

職人気質とも言われがちなこういったものは、下手をすると日本の発展を妨げるとも考えられます。

しかし、違う捉え方もできる。

グローバル社会のように拡散的なイノベーションを起こすことに加え、この感性を掛け合わせたら素晴らしいのではないか。

 

例えば、僕はテスラが欲しい。

最先端の技術で、自動車の未来が見える気がするからです。

でも、乗りたくない。

なぜなら、デザインが好きではないからです・・・(すみません)。

あのデザインの車に乗っている自分が好きになれないのです

デザインで期待するのは、例えばSony。つまり日本の感性です。ぜひ、テスラコンピューターでSonyデザインの車を出して欲しいです。

 

日本人が誇りを感じるときは?

海外から見ると日本人の感性は、相対的にどうやら特殊。

僕自身もそんな感性、生き方・幸せの感じ方』を気に入っていると感じます。

 

それと、生き方・幸せの感じ方と言えばもうひとつ。

『共生意識』です。

多様性を受け入れるという意味よりは、少し排他的かもしれないけど。

鎖国があったように、島国特有なのかもしれません。僕はイギリスにも同じような感覚を覚えたことがあります。

 

そう思ったのが、震災のときです。

東日本大震災、もしかしたらコロナの今もそう。

 

震災のとき、停電して使えなくなったレジの前に行列を成して並ぶ日本人を見て、海外の人はびっくりしたそうです。

あなたはどう思いますか?

「バレやしないから盗っちゃえ」と思いますか?

いいえ、少しはよぎると思いますが、次の瞬間には「みんな大変なんだから」「お店の人も頑張ってるし、みんな我慢してるんだ」「困った時はお互い様」と思っているはずです。

僕自身は、そういう国である事に誇りすら覚えます。

助け合いの精神に誇りを感じる日本人

 

コロナの今を見ても、海外と日本の差は歴然としているでしょう。

「何も考えずただ言うことを聞いている日本人」と言われるかもしれない。

確かに我慢しすぎでとても厳しい環境になっているかもしれない。

でも、結果としてよかったかどうかはまだ分からない。

少なくとも日本人は、個より大きなことのために協働したり助け合ったりといったことに美意識を持っているのではないでしょうか

 

スポンサーリンク

 

日本人の強みは何か?

日本人は全員がアーティスト

ある海外の人から、「日本人は全員がアーティストだ」と評価されたそうです。

子どもを連れて番傘を指す母を見てそう感じさせたそうです。

一部の上流階級だけではなく、一般市民まで美意識が行き届いていると。

 

もちろんすべての地域でそうではないと思いますが、「全然そんなことねえよ」とは思いませんよね。

どこかで僕たちは、「そうなんだよ!」と感じるのではないでしょうか。

心の奥底には、美しいものに囲まれて穏やかに生きていきたいと願う何かがあると感じています。

美を通して、精神的な豊かさを誰もが求めていると思います。

 

暮らしの美学

美しさは物体としての対象だけではなく、文化としての美しさもあります。

震災の時の助け合いなどはまさに『暮らしの美学』ですね。

 

また日本では、大きなものに生かされていると感じることで豊かさを得る文化があります。

例えば京都には、街のあちこちにお地蔵さんがあり、水や花がお供えされているそうです。

つまり、誰かが掃除したりお供えしたりしている

自然やお地蔵さんなど得体のしれないものに対して、無条件で祈る文化があるんですね。

この暮らしの美学が守られているから、京都は京都でいられるんです。

 

ビジネスの世界でも、僕はこのようなことを多く目にしています。

成功している会社の事務所には、すぐに目に入らない場所に神棚があるんです。しかも見るからに毎日手入れされている

特に和食などの飲食店にも同じことが言えるので、ぜひ探して見てください。

祈ることは美しい。

祈りは自欲に捉われない象徴ではないかと感じます。

 

私たちの豊かさは何か?

感性や暮らしの美学。

そういうものが強みになり得るのではないか。

思えば昔から日本は、“ビジネスを超えた価値”が根付いていた。

ただ稼ぐことだけではなく、いかに美しく在れるか。スマートさではなく、不便な中でも豊かさを得られる暮らしの工夫や感性

 

経済的に豊かになるにつれ、自殺者が増えた過去。

求めているものが何だったのか、いま一度考え直してもいいのではと思います。

何も分からなくなるまで働き続けることに、決して美しさは感じないでしょう。

 

お金は大切ですが、現代はそんなに稼ぐことに執着する人は少ない。

美しく暮らしていくこと。

経済的な安定のあとには、きっと暮らしの美学を追い求めているのではないでしょうか。

 

美意識『祈り』を感じるビジネス

祈りを感じると美しい

個人の時代と言われるこれから、私たちの強みをどうビジネスに活かしていくか。

『美しくあること』が、ひとつのヒントではないかと思います。

 

僕たちの中には独特の感性がある。

他の国には真似できない感性だとしたら、そこから表現されるデザインや芸術はきっと選ばれるものになるず。

大量生産としての製造業は終わったかもしれませんが、美を極める製造は負ける気がしないのは僕だけでしょうか。

 

そして、暮らしの美学がある。

ライフスタイルがビジネスになるいま、日本の暮らしの美学を広げられないだろうか。

ヨガ、ヒュッゲ、キャンプ、紅茶、コーヒー、さまざまあるライフスタイル商品の中に、『禅』や『武道』『華道』『茶道』などがあってもいいのではないか。

深い深い意味のあるモノを、もっと広く伝えることができれば。

 

根底に祈りがあるモノや習慣。

つまり、単純に思い付きで生まれたものではなく深い意味が合って形作られたものには、人を惹きつける魅力があります

日本にはその深さがある。

だから神棚の在る会社は続くのだと思います。

 

美しくないビジネスは淘汰される

逆に考えてみましょう。

時代はサステナビリティを求めています。

本質的に持続可能な状態を目指すビジネスでないと、選ばれない時代になっています

 

自社の事だけを考えて環境に悪い高額な商品を売ろうとしても、誰も買いません。

価値観が変わってしまったのです。

商品のうたい文句が、産地や製造過程になりつつあるんです。

 

そして、持続可能な状態はすべらかく美しい

ビジネスモデルとして搾取している感覚や騙している感覚があると続かない。“なんかやだな”という感覚があると、きっとそれは持続しない。

美しいものが残り、美しくないものが淘汰される時代。

暮らしの美学。文化を大事に、景観を大事に、人としての美意識を大事にすることに、ビジネスマンとしての持続性もあるのではないかと思います。

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

宮内 利亮

はたらく悩みを解決! 【国家資格キャリアコンサルタント×元人事部長×特性分析アソシエイト】 宮内 利亮を詳しく知る⇒下の「キャリアコンサルタント宮内利亮について」からどうぞ

-キャリアアップしたい

Copyright© ヒカリカタ!あなたの町の人事屋さん|元人事部長キャリアコンサルタントによる・働く悩み応援サイト , 2021 All Rights Reserved.