キャリアアップしたいと思うと、どうしてもまずスピード重視になる。
タスクをガンガンこなして仕事が進んでいくと気持ちいいですね。
でも時には“丁寧さ”も必要です。
「今週は丁寧に仕事する週間!」など決めてやってみましょう。
多くの気づきに溢れるはず。
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キャリアアップはスピードだけじゃない
日々急いでいると短縮思考になる
「キャリアアップしたい。仕事ができるようになりたい。」
そう考えると、まずはスピードが大事です。
何事も早く取りかからないと、せっかくのチャンスも逃してしまいますね。
でも、これに慣れてしまわないようにしたいものです。
いつもスピード重視の仕事をしていて仕事が進んでいると、“うまくいっている気がしてしまう”んです。
確かに進んではいるけれど、もっと効率も上げられるしミスも減らせる。
それに急ぎ過ぎは重大なミスを引き起こしかねないんですね。
これはなぜなのか?
スピード重視では、短縮思考になりがち。
なるべく些細なことは無視していきたいので、“見て見ぬふり”に近いことが起こっています。
急いで掃除している時に、角にこびりついている埃が気にならないのと同じ。
「まあ、やっているんだからいいか」と心のどこかで落としどころを作ってしまっているんですね。
トラブルが起きやすい時期に
人生という大きな流れの中、1年という中期の流れの中で『トラブルが起きやすい時期』というものがあります。
人生には「厄年」がありますね。
キャリア理論では「過渡期」や「転機」などとも言います。
また、今回この記事を書くきっかけになったのが「水星逆行」です。
僕は星は読めませんが、どうやら1月31日~2月21日までそういう時期に入る。
長期のプロジェクトで仕事をしていてもこういう時期を感じることはあります。
何かが起こると、全く関係のないトラブルも同時に起こること。
「なんだかよくないことばかり起きるなあ」「うまくいかないなあ」という時期。
みなさんは経験がないでしょうか?
でも、不思議とこういうものを寄せ付けない人がいます。
その人がいる日はトラブルが起きなかったり、なんだか職場の全体が良い雰囲気に包まれる。
これ、じつは何も不思議ではないんです。
優れたリーダーは事前にリスクヘッジしている。
あらかじめ起き得るトラブルに対処していて、何かが起こっても焦ることなくおさめる。
デキる社会人は、決してスピードだけじゃないんです。
ひとつの物事、ひとりの人と向き合う
だから、時にはこんな期間を設けてみることをおススメします。
ひとつの物事、ひとりの人と向き合う期間を。
今までやっていた仕事を、丁寧に行ってみましょう。
パソコンを打つ時も、どんな姿勢で、どんな手順で、どんなクセで、何を考えて、どこを見てやっていますか?
人と話す時も、その人の声を一字一句もらさず脳に入れてよく考え、その人が何を思っているのか真剣に聞いてみましょう。
職場までの道順はどうですか?
歩き方はどうですか?
足のどこに力が入っていますか?
呼吸はどうやってしていますか?
時にスピードを度外視し、目の前の事象や人に向き合う時間というのはとても贅沢な時間です。
「そんな暇ないよ!」と言う人も、水星逆行や厄年と言われるようなきっかけがあれば是非取り組んでみてください。
新しい自分の中の世界が見えるはずです。
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【キャリアアップ】時には必要!丁寧な仕事
見落としていることに気付く
キャリアアップを望むならなおさら、念頭に置いておくことがあります。
『成長し続ける』ということです。
成長を止めてしまったら、それは客観的に言えば退歩です。
すでに仕事の流れややり方が決まってしまっている人は、成長のためにそれを壊す必要がある。
まず一番には、「何か見落としている点」に気付ければ最高ですよね。
丁寧に行うと、見落としていたことに気付く。
いつもは流れ作業でやっていることを、意識を変えて“丁寧に”やってみる。
「あ、こんなところに埃がたまってたのね。」
「ん?デスクに書類置いてあるけど、これってみんな取れるキャビネットに入れた方がよくない?」
「あれ~?ここの作業場ってこんなに寒かった?みんな大変だな…」
「田中さん、少しだけ疲れてる顔してたな。声かけようかな、今どうだろうな。」
ただ意識を“丁寧に”に変えるだけで、成長できる数の多さにびっくりするはずです。
そのひとつひとつは決して大きな成果は生みません。
だけど改善した分だけ、確実に少しずつ良くなっている。
小さな変化をいつも起こせる人が、キャリアアップし続ける人です。
いつもの流れを変えられる
丁寧さは、小さな改善に気付くだけではありません。
いつも何気なくやっていることに疑問を持って臨めるので、仕事の流れを変えることができる。
丁寧に仕事をすると、いつもの流れを変えることができる。
気が付いたら効率の悪いやり方をやっていたり、現状に合わないやり方を惰性で続けているなんてことはよくあります。
それに気付けることは大切ですよね。
昇進し続けたりフリーランスで活躍できる人は『現実現場を変える力』を持っています。
だから停滞することなく自立自走できる。
いい上司は口うるさいかもしれませんが、仕事の流れをより良くする提案をいつもしてくれる。
それに、部下の些細な変化にも気づいてくれます。
スピードだけ意識していたらたどり着けないですね。
自分や仕事を改めて見つめなおす機会として、丁寧な期間を設けてみましょう。
長期に効率・生産性・関係性を向上する
この細部の気づきは、じつは“持続性”が高いんです。
物を置く位置、仕事の流れ、仕事のやり方。
キーボードの打ち方、歩き方、話し方。
いつも、何度もやっていることだからです。
それに、人と真剣に向き合った事実は一生ものです。
感情を知ること、背景を知ること、聞くこと、話すこと。
その事実は消えず、関係性を持続的に向上させてくれます。
たった1日、たった1週間の『丁寧期間』が、その後のキャリアを左右する可能性を秘めている。
少しだけ立ち止まり、ゆっくりじっくり過ごしてみませんか?