上司から「来月からこっちの部署で頑張ってみないか?」と言われたら、あなたならどうする!?
今の仕事も気に入っているし、描いていたキャリアも変更になるし、異動したらどんなメリットがあるのか分からない…。
その異動、チャンス?それとも!?
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異動のデメリット
人事異動が嫌なのは・・・
もし人事異動を提案されたら・・・
悩みますよね。
いっそ事例で出してくれたら踏ん切りがつくのに、なんて思うかもしれません。
でも、そもそもどうして人事異動はこんなに人を悩ませるんでしょう。
もし“期待していた人事異動”だったら、すぐさま飛びつくに違いありません。
期待や予想の外から自分の将来を提案されるので、心の準備が出来ていない。
『リセットされる感覚』や『無意味感・喪失感』がある。
人間は変化を嫌う生き物です。
せっかく安全な場所に居るのに、その場所を自らぶっ壊そうとは思わないですよね。
変化には抵抗するのが自然な人間の反応。
だけどもう一つの事実は裏腹で、変化しないと自分や身の回りの環境は改善しないということ。
だからみんな、嫌々(⁉)ながら頑張って自分の成長を促していくんですよね。
変化を拒む自分はいるか?
異動に悩んだら、まずは変化を拒む自分を冷静に確認しましょう。
ノリで受けてもいいんですが、大事な事なので考える余地があるならしっかり考えましょう。
- 自分はなぜ異動が嫌なのか?
- 自分が変化させたくない点は何か?
- 今の何が気に入っているのか?
人間ですから、必ず抵抗があるはずです。
「せっかくここまでこの部署で経験を積んできたのに・・・」
今までの努力は無駄だったんだろうか?
言われたことをしっかりやってきたのに、また一からやり直しか!?
そんな思いがあるかもしれませんね。
この無意味感や喪失感はかなりモチベーションを下げられるものです。
では、次に考えましょう。
それは本当に無意味になるんだろうか?
経歴として残る以上、無意味になることはあり得ない。
経験を積み上げていくのは自分自身。
その仕事をやってきた事実は必ずそこにあります。
後は、それを形に残すかどうかが自分に委ねられているだけ。
キャリアコンサルでは、『ジョブ・カード』というものを作って記録していくんです。
日本人はとにかくこういった自分のポートフォリオづくりが苦手なんですね。
異動に限らず、悩んだ時のポイント。
自分の気持ちや事実を、メリット・デメリット、プラス・マイナスなどに分解して書き出してみる。
僕のキャリアは「異動の連続」
少し僕自身の事を書いていきます。
今となっては「人事のプロ」ということができますが、そんな自分になるとは思ってもみなかった。
結果的にそうなっただけなんですね。
しかも気に入っている。
変化を受け入れてきたことが僕のお気に入りのキャリアを作っている。
もし自分の若い思いだけでキャリアを決めていたら、今頃何もできない自分だったんじゃないかといつも思う。
大きな流れに時に身を任せてみると、意外といい場所にたどり着いたりしちゃうんですよね。
それに、人事で10年やってきた中でも新規事業・採用・社内整備などなど、中身は毎年全然違うことをやっています。
変化を楽しんできたからこそ、今の自分があると思っています。
ただ、自分から望んで変化を起こしたことはそんなに多くありません。
異動を提案されたから。
新しい事業が起こるから。
新しい取り組みをするから。
つまり、必要に応じて柔軟にやることを変えてきました。
僕の場合、積み上げてきたものを壊すことはそんなにストレスではないこともありました。
ただ一つ言えると思っているのは、“求められることの中には、自分でも気づいていないハマりどころがある”ということです。
人事異動!9割がた受けるが吉!
大きな流れ=求められる=特性にハマる
そんな僕が言えるのは、「人事異動は受けた方が9割がたいいことが起きる!」
長期の目線ですけどね。
なぜかというと、“異動を提案された”からには理由があるはずなんです。
大きな流れの中で“求められること”に、自分の特性を当てはめられる可能性が高い。
もしかしたら、自分で居場所を探すよりも。
川の流れと川底の石を思い浮かべてみましょう。
だいたいその場所から動かないですよね。
だけど全部丸っこい。
ということは、上流から流れ流れて、削られ形を変化させながら、最終的にその場所にすっぽり収まっている。
流れに任せてゴロゴロ転がったことによって、自分がすっぽりハマる場所を見つけたんです。
僕の場合、人事をやるなんて思ってもみなかった。
そんな鉱物が自分の中にあるなんて知らなかった。
だけど流され転がされ、削り取られたら何か出てきた。
気づいたら「あれ?僕は人事が好きなんだなあ」と思っていました。
自分で見えない原石を、誰かが見つけてくれることもあるんです。
それに、
「○○しかやったことありません」
というより、
「あ、それもやったことあります」
と言えた方がいいですよね。
譲れないものがない限り
キャリアの8割は偶然が創り出す。
これを『プランドハップン理論』と言います。
では全部流されて良いかというと、それも違いますよね。
想いがないと偶然も起きません。
誰でもない、自分の人生ですから。
「自分はこれでいくんだ」と意思決定出来ているなら、譲らない勇気も必要。
なかなかそこまで強い意志を持てないのも分かります。
だったら、いっそ流されてみた方が強い意志が形成されるかもしれません。
あなたの譲れないものはありますか?
何がしたいのか、何が出来るのか?
それが見つかった時に、人生は大きく動き出します。
もしかしたら今回の移動の話は、その想いを見つけるきっかけになるかもしれませんね。