社会人基礎力

キャリアアップしたい

【仕事・転職・個人スキル】『新!社会人基礎力』もっと真に受けるべき!

2019年8月7日

みなさんは社会人、いや、人生において大切な成長要素が詰まったバイブルを知っていますか?

私も職業柄たくさんの研修やセミナーを受け、多くの教材にも触れてきました。

 

そしてどうしても、これが完璧すぎるんです。

経済産業省 『社会人基礎力』

さらに平成30年2月にこれが発表されました・・・

経済産業省 『人生100年時代の社会人基礎力』

これがもうたまりません!

もともとの基礎力が完璧に成長要素を網羅していることに加え、新たに加えられた“活躍し続けるために求められる力”・・・

もう納得いきすぎてしびれます!

 

このページだけですべてを語ることは不可能。

故に、ポイントを絞っていってみます!

 

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社会人基礎力の構成

社会人基礎力は外側の円の【3つの能力】と、それぞれの能力を細分化した【12の能力要素】で成り立っています。

新しい構成には、内側の円【3つの視点】が追加されました。

社会人基礎力の図

素晴らしい・・・

美しくまとまった構成と、既存の言葉にとらわれずに絞り出された言葉!

えらい人達が真剣に考えた想いがビシビシ伝わってきます。

 

3つの能力/12の能力要素

まず先に提唱されたのがこの能力。シンプルでとてもよくまとまっています。

 

前に踏み出す力

アクション』とも言われます。

主体性

物事に進んで取り組む力

働きかけ力

他人に働きかけ巻き込む力

実行力

目的を設定し確実に行動する力

 

“巻き込む”ってどうなの?とか議論されたんじゃないかな、と思います。

でも必要なんですよね。一人でやるわけじゃないのが社会。

実行力には“目的を設定し”というところも入っているのが好きです!

人から言われたとおりにやるのは実行力ではなく作業力だと思います。自分で狙った目的を達成する行動こそが実行力!

 

考え抜く力

シンキング』とも言われます。

課題発見力

現状を分析し目的や課題を明らかにする力

計画力

課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力

創造力

新しい価値を生み出す力

 

奥が深いです。

取り組むべきことを発見。そして道筋を立てて準備する。

まさに考え“抜く”!その力を価値創造に結び付けてこそ社会人。

 

チームで働く力

チームワーク』とも言われます。

発信力

自分の意見をわかりやすく伝える力

傾聴力

相手の意見を丁寧に聴く力

柔軟性

意見の違いや立場の違いを理解する力

状況把握力

自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力

規律性

社会のルールや人との約束を守る力

ストレスコントロール力

ストレスの発生源に対応する力

 

協調・協働というのも社会の醍醐味ですね。

一人でできない大きなことを成すには、協力する。それが人間。

聞くじゃなくて“聴く”とか、“ストレスの発生源に対応”とかが、よ~く考えられた形跡を感じます。

これはもう世界遺産を見る感覚と似ていますね!(笑)

 

どれかひとつが欠けても歪が発生する。だけどチームっていうのは、足りないものを補い合っていて成り立っている。

色んな人がいるから、バランスが何より大事!

当然ひとりで全てがバランスよくなっていたら最高ですけどね。

 

3つの視点

さて、来ました!新たな項目。ワクワクですね!

資料には、『「人生100年時代」ならではの切り口、視点が必要となってきている。』とあります。

一体どんな切り口と視点なのか?

 

何を学ぶか

学び

学び続けることを学ぶ

学び続ける力、「OS」と「アプリ」、マインドセットとキャリアオーナーシップ

OS⁉ アプリ⁉ マインド⁉ キャリアオ-ナーシップ!!!

どうですか?どうですかみなさん!

もう興奮を隠しきれません。

ここではひとつずつ触れていたらきりがないです・・・。

学び続けることを”ですよ。いつまでも学びを忘れてはいけない。これからの時代、終身雇用の安定なんてない!私はそう思います。

しかも先の資料を読むとこのマインドセット、義務教育からの必要性を示唆しています。

そのとおりなんですよ・・・社会に出るために勉強してると思ってる人って多いですよね。

今の時代、何の役にも立ちません。一年目に役立つ程度。変化が激しすぎるんです。

大事なのは、成長し続ける習慣を義務教育でしっかり作ってんの?ってことです。そう思いますよ!

『キャリアオーナーシップ』についてはまた後で触れさせてください。

 

どのように学ぶか

組合せ

多様な体験・経験や能力を組み合わせる

リフレクションと体験・実践、多様な能力を組み合わせる

はいー!来た!社会ですから。社会ってのは、広げるもの。多様な経験・体験ですよ。

それらは無駄ではなく、遊びであっても学びになる

無駄になってしまうのは、『リフレクション』がないから!

はあ、もう空を仰ぎたくなりますね。

『リフレクション』=振り返りです。これもまた後で触れることをお許しください・・・。

 

どう活躍するか

目的

自己実現や社会貢献に向けて行動する

自己実現や社会貢献に向けて、企業内外で主体的にキャリアを切りひらいていく

これ、人生の目的に似ていますよ。自分と社会を一本化していくような。

そして“企業内外”ですよ!企業内の自分だけ考えるのではなく、仕事を通して自分はどうなりたいのか。

企業外のキャリアって考えたことありますか?

私はこのあたりに、人生100年時代の変化を感じています。それは次の項目で。

基礎力内容

 

【3つの視点】と社会の変化

ではなぜ、【3つの視点】が追加されたのでしょう。

少し興奮しすぎてしまいましたので、落ち着いていこうと思います。

 

経済産業省 産業人材政策室 より

「人生100年時代の社会人基礎力」の見直しのイメージ
「新・社会人基礎力」は、これまで以上に長くなる個人の企業・組織・社会との関わりの中で、ライフステージの各段階で活躍し続けるために求められる力と定義され、社会人基礎力の3つの能力/12の能力要素を内容としつつ、能力を発揮するにあたって、目的、学び、組合せのバランスを図ることが、自らキャリアを切りひらいていく上で必要と位置付けられる。

自らのキャリアを切り開いていく上で必要』とあります。

どういうことでしょうか?資料の後ろには、このような図があります。

ライフステージ

これ・・・これ、すごい!

と、また興奮してしまいます~。

 

人生100年。子供のころから大人まで。

私は思っていました。「教育と社会との関係の接続」が社会人になってから行われる。

このころにはすでに習慣は出来上がっているんです。

無理やり習慣をただす?うつになっちゃいますね。

じゃあ昔の人の習慣が正しいの?遅れてますよね。

 

この表のすごいところは、社会人という枠にとらわれていないことです。

考えてみれば当たり前なんです。社会と学生を切り離すほうがおかしい。

ずっと自分は自分ですから。

 

そして核心を突いている点は、「気づき」を生むためにしっかり『リフレクション(振り返り)』をしなさいよ。「問い」なさいよ。ということです。

大学に受かるための勉強、資格を取るための勉強が今までの教育。終身雇用ならこれでよかった。

これからは、こんな風に感じます。

こんなメッセージを感じ取れる

人生100年。一企業だけでは人の人生に責任を持ちきれません。だから学校は生きる力をしっかり養いなさい。個人は学び続ける姿勢を持ちなさい。

 

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『キャリアオーナーシップ』に注目

私はこの言葉にしびれました!

自分のキャリアのオーナーは自分です。

経済産業省 産業人材政策室 より

「個人の成長」と「企業の成長」について

・「キャリアオーナーシップ」を持つ個人は、主体性を向上させ、自らの「持ち札」を増やすことでキャリアを切りひらいていく。一方で、企業や組織は、効果的な人材確保を通じて多様な人材が活躍する場を提供するプラットフォームとなることではじめて成長し続けることが可能になる。
・個人の成長と企業の成長のベクトルを合わせることにより、はじめて生産性の向上が実現可能に。これが「働き方改革第2章」で求められること。

これからは個人の時代だということです。

こんなメッセージを感じませんか?

個人が自分のスキルを高め、増やし、企業に頼らず自分の力で未来を切り開きなさい。企業は、個人の多様性を尊重し活躍できる場を提供するものとして変化していきなさい。

今までは企業が主導していた個人の成長。個人は自分の責任で、企業は個人を尊重して。ということですね。

働き方改革。本当に大きな改革ですね。成功すれば、「社畜」なんていう言葉はなくなるのではないでしょうか。

 

こちらの図をご覧ください。

キャリアオーナーシップ

パッと見の印象で、“個人と企業が対等”というイメージを持ちませんか?

安定した企業に入れば将来安泰というのはすでに過去の話です。

これからはより『計画的な転職』『意図を持った転職』が重要になってきますね。

 

極意『リフレクション』

さて、今回はこれだけでも覚えてくれればと思います。

リフレクション』?

これにも、しびれました!

 

もう一度こちらをご覧ください。

ライフステージ

全ての人生の過程において、リフレクションしてますね。

 

実は私が実務で計画を達成するために一番大事にしていたことがあります。

それが、振り返りです。

計画的に振り返る場を設定するのです。

月に1回より、週に1回。一番大事にしている数字は、毎日振り返る。

ポイント

振り返り=PDCAのC・A (チェック&アクション)

①上げたい数字を決める

②振り返りスパンを決める

③振り返り時に数字を確認(良かった、悪かった)

④良かった要因・悪かった要因を出す

⑤どうすればもっと数字が上がるか考え何をやるか決める

⑥ ③~⑤の繰り返し

これはほとんど魔法です。

一度の計画でなんて大したことは思いつかないんです。

やりながら改善していくから、諦めずに数字を追い続けるから、いずれ思ってもみなかった施策にたどり着く。

 

私が成果を上げる極意にしていたことを、人生のどのフェーズにおいてもやるべきだ。ということですね。しかも自分のキャリアという観点で。

おそれいりました!経済産業省。

近い将来、社会に出る学卒者がみんな「私のスキルはこれとこれとこれ」と言える世の中が来るかもしれません。

チップで管理されているかもしれませんね。

 

では、新たな時代を新たな指針で一緒に力強く生き抜いていきましょう!

 

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宮内 利亮

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