時代はDXと叫ばれ始めていますが、業界構造の中にいるとなかなか“何がDXされるのか”が分からないもの。
小さな部分で見るのではなく、大きな所から自分の業界を見てみよう!
個人は業界や会社と「共倒れしない」意識を持つことが、会社を救うことになる。
変わりたくなくても変わる
変わりたくなくて残っている業界
DX(デジタルトランスフォーメーション)は、その名の通り「デジタルに置き換わって構造が変わる」ことを指していますが、これがどんな規模のことなのか、自分にどれだけ影響するのかを真剣に考えている人は少ないように見えます。
特に危ないと感じるのは、「変わりたくない意思」です。
いま儲かってしまっている状況を諦めることは、どうしても難しい。
でもDXというのは、本質的に“無駄を省く・人がやらなくて済むようにする・人の働きを楽にする”ものなので、このような対立が起こりやすい。
しかも、変わりたくない意思が新しい技術の導入を阻んでいるので、社内の人間・業界内の人間ではDXできないことが多いんです。
外部からの圧力がかかりDXされてしまうから、準部ができなかったり利益が流れてしまったりする。
『変わりたくないのに変わる』のは怖い。
変わってしまうほうはどうしようもないので、意識を変えるしかないですね。
内部の人間が「自ら変えていこう」と思うことです。
時代は待ってくれない
どんなに「変わらないように」と努力をしても、世界の大きな流れには逆らえません。
【業界・会社の利益vs人類の利便性・価値・生活】
という構造に逆らえるのは、全世界のメディアを操作できる何か以外ないのではないでしょうか。
例えば、テレビの業界はどうでしょう。
日本では巨大で絶対的な権力を握りましたが、いまは外からの圧力によって厳しい状況です。
ユーチューブ+広告収入、ティックトック、ネットフリックス、スマホゲーム、などなど。
今までテレビを見ていた時間が、色んなデジタル媒体に取られてしまっています。
一極集中していた国民の目線が、他に分散し、テレビコマーシャルの価値が落ち、CMにお金をかけてくれる企業が減る。
未だに“視聴率”で会話しているのが、“変わりたくない”を象徴しているように見えますね。
そんな中でも収益を維持するためには、やはり“デジタルを上手く使うこと”ですね。
テレビもTwitterと連動したり、テレビでしかできない面白いことを模索し始めています。
時代は何もしなくても変わる。
内向きに閉じこもるのではなく、外向きに変わっていくことで可能性が見えてくる。
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“置き換わる”構造を見極める~共倒れしない
「これってデジタルで出来るよね?」
では、どんな仕事がデジタルに置き換わってしまうでしょうか?
その答えは、業界を知る人が外の学びを得ることで出すことができると思います。
- 今の業界・収益構造
- 新しいデジタルの可能性
この両方を知ることです。
「これってデジタルで出来るよね?」と思ったら、『だいたいは数年後に実現している』と思った方がいい。
自分たちが動かなくても、外から虎視眈々と狙っている誰かがいるわけです。
「あの業界をDXで取れるぞ!」と。
例えば、「診察を受けるだけならデジタルでよくない?」など
病院に行ってわざわざ並んで待つより、仕事中の休み時間で“すぐに診察できる医者とマッチング”してもらうとか。
そもそも診察は医者の知識でやっているわけだから、“AIの方が正確だし最新の知識にアップデートしてできる”とか。
「これってデジタルでよくない?」と思うことは、どこかで誰かが狙っている。
ちなみに、業界の構造が巨大なほど、抵抗が大きく変わりづらいので、変化は遅くなります。
しかし、変わった時のショックも大きいと思います。
《業界》大きい所から捉える
それから、DXはなるべく“大きく捉える”ことが大切だと感じます。
「業界」や「国」などの。
小さな部分でDXを捉えてしまうと、「気が付いたら職業自体がなくなりそう!」なんてことになりかねません。
例えば、先ほどの医療現場で考えるとどうでしょう。
診察の受付が手間で間違いが多いので、効率化するためにDXを導入。
待ち時間が表示されるシステムを導入したり、医師が入力したデータと受付が連動することでミスをなくしたり。
でもその間に、そもそも“地域で今待ち時間が少ない病院”を探すサービスが始まったら?
そもそも診察に来なくなったら?
DXが変える構造は規模がとても大きい。
船の中で上手く立ち回る方法を磨いている間に、船そのものが沈んでしまうんですね。
《持続可能性》「そのままでいいとは思えないよね?」
DXには『必ず抵抗ある』ということを知っておかないといけません。
会社の中で、業界全体で。
“すでにいま儲かっている”なら、それが当たり前です。
いま老後までなんとか乗り切れる人はいいかもしれない。
でも、必ず変化の波をモロに受ける世代はあります。
一番怖いのは、その人たちの『共倒れ』です。
古い世代は「なんとかこのまま、あと数年」と考えてしまうかもしれません。
でも若い人達が『このままじゃまずくない!?』と思ったら、たいがいその通りなんです。
持続可能性を考えるなら、「どうも無理があるよなあ」「なんかしっくりこないよなあ」というのは、だいたい当たっている。
だから抵抗に従ってはいけないと思います。
『このままでいいとは思えない』と思ったら、古い世代の事を考えず自分を信じる。
だから、キャリア教育でも最も重要なのが『自分なりの答え』を持つことなんですね。
DX時代に個人にできることは、何よりもまず『自分のキャリア軸を持つ』ことです。
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