「あなたはどうして今のキャリアを歩んでいるの?」
そう聞かれたら、どこから話し始めますか?
キャリアの原点は強烈な原体験の場合も「思い起こせばあれだったのかも」という不確かなものの場合もある。
自分の内面へ、キャリアのスタート地点を探しに行こう!
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キャリアの原点
キャリア形成の発進地
キャリア形成は、人間であれば生涯向き合っていく永遠のテーマ。
今回はその原点についてです。
あなたにとって『キャリアの原点』はどのぐらいはっきりしていますか?
長い人生の道であるキャリアを形作る時に、当然“どこから始まったのか”ということは大切なものです。
だけど、意外とこの原点を改めて聞かれると自信がない人が多いのではないでしょうか?
先に言ってしまうと、キャリアは主観的なものです。
自分ですべては決めるもの。
完全に自由だからこそ、悩むことも出来るし決めかねることもある。
そしてそのスタート地点すら自分が自由に決めることができるので、客観的には分からない。
キャリア形成の発進地は客観的には分からないから、確信を持てないことが多い。
強烈な原体験が原点と言う人もいれば、思えばアレが・・・という不確かなまま不動のキャリアを築く人もいる。
自分が決めるまで決まらないのがキャリアの原点と言えるかもしれませんね。
強烈な原体験
あなたには、強烈な原体験と言えるものはあるでしょうか?
これがある人は、今のキャリアがなぜそうなっているのかをくっきりと認識出来ているかもしれません。
「あの強烈な体験があって、自分はこの道を進むようになった」
そんな風に思えることがあると、自分が働いている理由ややっている事業の理由を明確に発信しやすいですね。
たとえば、「3.11がきっかけになって」という言葉をよく聞きます。
地震と津波によって多くの命が失われ、僕たちも命の尊さや儚さ、そして何より「自分にはいま何が出来るか」を考えさせられました。
深く考えるきっかけや考えざるを得ない時間がそこにあったんですね。
時代の節目に起こった出来事は、様々な疑問を僕たちに投げかけてくる。
きっと現在進行形のコロナ禍も、多くの人のキャリア原点となっていくことでしょう。
もちろん個人的な出来事もあります。
家族の死などの深い悲しみ。
旅行やエンターテイメントなど、価値観が変わるほどの深い感銘や喜び。
誰かとのコミュニケーションによる、「これに間違いない」という深い納得。
“深く心に突き刺さった何か”が、その後のキャリアを大きく動かすきっかけになっていきます。
「思えばアレが原点かも」
強烈な原体験がなくても、あるいは意識をしていなくても強いキャリアの指向性を持つ人はたくさんいます。
不確かで曖昧なままだけど、きっとあの時の自分が今に繋がっているんだろうという思い。
「はっきりとは分からないけど、もしかしたらアレが自分の原点だったのかも」
「そうあって欲しい」という、願いにも似た思いを持つ人もいることでしょう。
この思いは、はっきりした理由がないように見えますが、実はとてもパワフルです。
深く深く自分について考えた時に、すでに記憶も薄れているほど幼いころの自分から今の自分への繋がりを意識することがあります。
「親にいつも○○と言われていた気がする」
「そういえば、いつもあんなことに興味を持っていたな」
強烈な原体験を原点と認識している人も、もっと振り返って考えればもしかしたらこのようなことがあるかもしれませんね。
だけど、最初に書いたように“キャリア原点は主観”で決まります。
どこをスタート地点にするのかは、今の自分が自分の都合で決めることなんです。
どちらの原点がより強いかという話にはならないということです。
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キャリア原点は主観でいい
スタート地点は“今の自分が”決められる
重要なキャリアのスタート地点。
それがどこなのかは自分で決めるものだし、自分でしか決められません。
しかも、それはいつでも変えることができる。
今の自分が、今だけ持っている価値観で、超主観的に決めるものです。
キャリア原点は、今の自分が自分の都合で決められる。
「昨日まではアレが自分の原点だと思ってたけど、今は考えが変わった。」
それでいいんです。
より強い想いやより確かな自分の判断に従うべきですよね。
キャリアは長い。
その過程で自分はどんどん成長していきます。
出来ることも増えていくし、気づくことも多くなってくる。
変わって当然だし、最新の思いがきっと一番深い想いでしょう。
毎回自分の原点を振り返って確かめ続けていくと、キャリアの土台はより強固に踏み固められていきます。
想うほど確信に変わる
原点は想えば想うほど確信に変わっていきます。
「ああ、これで間違いなかったな」と確かめる回数が増えるほど、発進地から得られるパワーは強くなってきます。
人間不思議なもので、迷いがなくなるとものすごい力を発揮するものです。
先ほど“キャリアの指向性”と書きましたが、「自分はこれでいくんだ!」という強い原動力です。
想えば想うほど原点に確信を持ち、エネルギーに変わる。
ある意味“退路を断つ”と同じような状態です。
「自分にはこれしかない!」とか、「絶対にこれを成し遂げたい!」という確信。
実際にはまた元に戻ってやり直すことが可能であっても、そのように指向性を持てる人は行動量が必ず増えていくものです。
どうせなら何か自分の原点を決め、力強く歩んでいきたいですね。
今の行動を揺り動かせ
キャリアの理想が高いほど、高いモチベーションが必要です。
やり続ける意思や、怖くてもやってみる原動力が必要だからです。
キャリア原点に強く確信を持つほど、行動はパワフルになっていく。
それがどんな原点であってもいいんです。
大切なのは、自分自身が「コレ!」と決めること。
そしてその決定にも深さがあって、確度があります。
より腹落ちして、何度も確かめて、疑いようのない原点ほど、自分を強く揺り動かします。
あなたは、自分のキャリアをどこから話し始めますか?
そのスタート地点について、何度も何度も自分に問いかけてみてください。
揺るぎない確信に変わった時にきっと、居ても立ってもいられない自分になるのではないでしょうか。