ぼくの、わたしのちからって何だろう?
大人になったら何ができるんだろう?
キミが気づいていないちからが、キミの中にねむっている。
「何ができるか」はわからなくていいんだ。
「何がすきか」が言えるようになろう。
そして、まいとし(毎年)「ふりかえり」をしよう!
パワーをいっぱいに!
大人になったら何ができるんだろう?
まよっちゃうよね。
だって、がんばればなれるものばかりだから。
ポイント
小学生のキミは、パワーをどんどんつけていこう!
大人になって、とってもたのしく社会でかつやくできるパワーを。
パワーをつけるには?
自分(じぶん)を知ることからはじまるよ!
「ぼく・わたしがすきなことはこれです。」
「ぼく・わたしが興味(きょうみ)をもっていることはこれです。」
と言えるようになること。
この自分を知ることを、
自己理解(じこりかい)
と言うよ!
そしてキミがこれからすすんでいく未来への道を、『キャリア』と言います。
『キャリア』は自己理解(じこりかい)からはじまるんだ。
ポイント
「ぼくは○○がすき!」
「わたしには○○があってる!」
と自信をもって言えるようになると、どんどんパワーがついて
『キャリア』がとってもたのしくなるよ!
お正月に書いてみよう!
どんどんパワーをつけるためにすることが
書く(かく)・話す(はなす)
ことです。
年にいっかい。お正月とかに書くといいね!
(あたらしい学年に上がったときでもOK)
ポイント
毎年(まいとし)おなじファイルにとじていこう!
お父さん・お母さんへ
できるだけこの「ふりかえり」を多くしたほうが習慣が身につきます。
月にいちどなどできるとベストです。
(項目をしぼって毎週など)
こんなことを書いてみるよ。
- 『まなんだこと』
- 『できるようになったこと』
- 『がんばったこと』
- 『よかったこと』
- 『わるかったこと』
- 『すきになったこと』
- 『しりあったひと』
- 『ほめられたこと』
- 『もっと知りたいこと』
- 『やってみたいこと』
- 『すごいとおもったひと』
いろいろあるけど、おなじことを書いてもだいじょうぶ。
『まなんだこと』
あたらしく『学んだこと』はありますか?
「へえ~!そうなんだ!」「しらなかったな!」
と思ったことを書いてみよう。
『できるようになったこと』
あたらしく『出来たこと』はありますか?
「やった!」「よし!」
と思ったことを書いてみよう。
『がんばったこと』
何をがんばってきましたか?
「たいへんだった~!」「いっしょうけんめいやったぞ!」
と思ったことを書いてみよう。
『よかったこと』
よかったことは何だろう?
「またやりたいな」「また行きたいな」
と思ったことを書いてみよう。
『わるかったこと』
はんたいに、わるいこと・いやだったことはありますか?
「つぎはしないように気をつけよう」「もういやだな」
と思ったことを書いてみよう。
『すきになったこと』
いますきなことだけじゃなくて、すきになったことをぜんぶ思い出せるかな?
「あれなんかすきだな」「ほしいな」「やりたいな」
と思ったことを書いてみよう。
『しりあったひと』
どんな人と知り合いましたか?
「あんな人と会ったな」「こんな人とおはなししたな」
という人を書いてみよう。
『ほめられたこと』
よ~く思い出してみよう。
「すごい」「いいね」「やるね」
と言われたことを書いてみよう。
『もっと知りたいこと』
いま、どんなことをもっと知りたいですか?
「気になる」「あれなんだろう」「なんで?」
と思うことを書いてみよう。
『やってみたいこと』
いま、どんなことをやってみたいですか?
「やってみたい」「おもしろそうかも」「やれたらいいかも」
と思うことを書いてみよう。
『すごいとおもったひと』
まわりで、すごいと思ったひとはいますか?
「あの人すごい」「あの子みたいにしてみたい」
と思ったことを書いてみよう。
こういうことを、たくさん書いてみよう!
そうしたら、
「ぼくは○○がすきなんだ!」と思いながらせいかつをしみてください。
たとえば「くるまがすき!」と書いたら、
なるべく多くの大人たちに「ぼくはくるまがすきなんだ!」と言ってみよう。
そうすると、まわりの大人たちが“くるまのこと”をおしえてくれるようになるよ!
「そういえば○○くんは、くるまがすきだったね。」と、くるまのずかんをプレゼントしてくれるかもしれない。
お父さん・お母さんへ
これを「プランド・ハップンスタンス理論」といいます。
興味を自覚することで、それにまつわる情報をひろっていけるようになります。
これが、キミのパワーになるんだよ!
自己理解(じこりかい)をすると、そういうふうに『キャリア』がたのしくなっていくんだ。
「ふりかえり」をしよう!
そして、パワーをつけるためにたいせつなことが
「ふりかえり」
です。
ポイント
なにがあったか、おもいかえすこと。
年にいっかい。
月にいっかい。
週にいっかい。
など、決めた長さごとになにがあったかを書いていくこと。
18才で大人になるまでに、何かい「ふりかえり」ができるかな?
いまキミが10才だとしたら
年にいっかい→8かい
月にいっかい→12か月×8年=96かい
週にいっかい→52週×8年=416かい
たとえば、月にいっかい「ふりかえり」をしたとしよう。
96かい書いた「すきなこと」は、どうなっていますか?
10才のときにすきだったこと
15才のときにすきだったこと
18才のときにすきなことはおなじだろうか?ちがうだろうか?
なぜそれがすきなんだろうか?
じつは、ほとんどの大人はおぼえていないんだ。
だから、「あなたは何がしたいの?」ときかれてもわからない大人が多いんだよ。
だけど、ずっと「すきなこと」を書きつづけてきたキミはちがう。
「ぼくは○○がしたいです!」と大きな声で言える。
それが、「ふりかえり」のちから。
じしんをもって、たのしく『キャリア』をつくっていこう!