選択肢を与えるな

こどもたちへ

子どもの夢を選択肢で与えちゃいけない【キャリア教育】は『外ふわ』

キャリア教育が強化された2020年からキャリアパスポートが始まった。

でもキャリアコンサルタントの僕には違和感がある。

『夢』を職業名で書いていることだった。

子どもの夢に、将来なくなるかもしれない一点を目指す必要はない

外はふんわり中しっかり。

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現代にロールモデルはない

夢を選択肢で与えてはいけない

キャリアコンサルタントとして、僕はキャリア教育には思う所があります。

小学校から始まった『キャリアパスポート』は、学んだ経歴を残すという意味ではとてもいいこと。

でも、夢の設定にすごく違和感を感じました。

 

今回はこの話。

子どもの夢を職業名で書かせるのはやめよう!

ある一点を夢と言わせるようなものはキャリア設計ではありません

 

もちろん、強烈になりたい職業があるなら別です。

サッカー選手になりたくて、小さい頃からクラブチームで毎日練習しているのならぜひ目指すべきです。

または親その道のプロで、子どもをサラブレッドとして育てられるのならいいでしょう。

 

でも、キャリアは柔軟でなければいけない

柔軟に社会に適応していくため一番大事なのは、自分がどうしたいかです。

結果どんな職業になるのかは、時代やプラットフォームが決めること。それはただのお金が入る方法です。

 

20年後30年後の『職業』は、ほとんどがその形を変えているでしょう。

それを夢として書かせるのは、「とりあえず今はそう書いとけ」と言っているようにしか見えない。

本来向かい合うべき自分自身を無視して。

つまり、職業名を決めるということは、とんでもなく曖昧なキャリアプランなんです

 

小学生がなりたい職業ランキングの謎

小学生がなりたい職業ランキングがいい例です。

サッカー選手、YouTuber、学校の先生。

子どもは「何になりたい?」と聞かれると、とりあえず知っているものの中から選ぶしかありません

しかも、まるで選択肢が用意されていたかのようなランキングに見えませんか?

 

でも、きっと未来に子供たちが職業とするのは、今はない職業が大半を占めるでしょう。

名前が同じでも、やっていることは大きく変わっている仕事が多いはずです。

 

子どもに聞いてみましょう。「本当にそれになりたいの?」と。

『なんだかよく分かんないけど、楽しそうだからこれにした』が本心のはずです

ほとんどの子は、社会に対して知識もないし、職業について知る由もない。

どんな構造で時代背景でいまそれが成立しているかなんて知らないのに、夢を職業名で書く。

明らかに適当に答えていることが分かるはずです。

 

なりたいものでなく、やりたいこと

「なりたいものは何か」と聞かれると、どうしても今ある職業から選択してしまいます。

でも本当のキャリア教育に必要なのは、決まった職業に就く方法ではない。

職業すら変わり続ける世の中を強く生きていく力だ。

 

そのために必要なのが、「自分はどうしたいか」「どう在りたいか」「何を求めるか」。

よく使われる言葉で言えば、『やりたいこと』です。

熱意が自然と湧き、そこにいるだけでブルーオーシャンといえるポジションです。

 

『やりたいこと』というのは、じつはそんなに単純じゃない。

社会のこれを何とかしたい!という思いが必要なのであって、ただの自分の楽しみの一つでは仕事とは言えないからです。

自分の特性は何か、出来ることは何か、価値観はどうなのか、尽きない興味はどこにあるか、想いがどう生まれ、何位を社会に願うのか。

これらは、「自分が社会でやりたいことは何なのか」と向き合うことで明確になっていきます。

『やりたいことは何か』の中にキャリアの軸が見えてくる

 

子どもに「将来やりたいことは何?」と聞けば、きっと先ほどとは違う答えが返ってくるのではないでしょうか。

 

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外はふんわり、中はしっかり

目指す夢は明確じゃなくていい

だから、目指す夢は明確である必要はありません

外の目標である職業を目指しても、これからの社会は加速度的に変わってしまう。

上陸予定だった島が、着いたころには沈んでいるなんてこともあるわけです。

 

そんな不確かな目標を立てるより、ぼんやりと自分の中に芽生え始めている想いに気付く方が大切です。

なぜなら、現代の問題はまさにそこ。『自分の想いに鈍感』なことです。

自己決定できない社会人であり、何をしたらいいか分からない、自発的に価値を生めない終身雇用の遺産です。

 

「何になりたいの?」ではない。

「何がしたいの?」という問いに答えられるかどうかなのです。

つまり、外側に答えをつくるのではなく、内側に想いを持つこと。

外はふんわり、中はしっかりがいい

 

「何が出来るかは分からないけど」OK!

だから、子どもの正直な「何が出来るかは分からないけど・・・」の先の形成を手伝ってあげましょう。

「でも、こんなことがやりたいな。」

「僕はこれが好きだな」

「私はこんなことをやっている時が充実しているんだな」

そういう素直な本心と向き合わせてあげるんです。

 

決して、将来あるかどうかわからない適当な職業名をトンと置いて安心してはいけません。

はっきりした未来でぼんやりした自分が一番危うい。

ぼんやりした未来でもはっきりした自分なら、何の心配もない

キャリア教育が目指しているのはそこなのです。

子どもなら、「何が出来るかは分からないけど」でOK!

 

学校で増えない可能性を

とはいえ、学校教育の中で子どもたちに選択肢を与えるのを止め、一人ひとり自分と対話させるような教育は出来ません。

今のシステムは、一度に多くの人数に同じ知識を与えるために作られたシステムです。

目的が違います。

 

子どもたちみんながより柔軟なキャリアを築くには、個別への働きかけが重要。

だから、家庭の出番なんです。

僕もそのために親がキャリア教育を学ぶコンテンツを準備中です。

 

学校では増やせない可能性を、これからは地域社会が広げていく

学校・社会・家庭が協力して未来をつくっていきましょう。

 

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宮内 利亮

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