キャリア教育はつながる教育

こどもたちへ

キャリア教育は『つなげる教育』社会で生きるのは“根から実”の知識

2020年に『生きる力』と題して小学校で強化されたキャリア教育。2021年には中学校へ。

授業に求められているのは“つながりのある教え方”です。

結局社会で成果を上げる方法をイメージできないと、主体性は育たない。

親も学ばないと、子供が苦労する?

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分断された知識を繋げる『キャリア教育』

受験用の教育がもたらした社会問題

現代の社会では問題が山積みです。

僕は人事に10年以上携わってきたから、痛いほどよく分かる。

どうやら要因はかなり深いところにあって、“終身雇用”の古い体質から抜け出せていないことが大きいと思っています。

 

終身雇用であれば、“安泰な会社”に入ることがベストです。

そのために一番学生時代に重視すべきは“受験”ですね。

すると教育や塾では、受験に受かるための詰め込み式の勉強法になります。

 

ただ単に「この問題が来たらこれを答える」という記憶力の勝負。

分断されたこの知識が社会で問題になるのはこういうことです。

受験教育で覚える“分断された知識”では、応用が利かない。

つまり、生産性を上げるための仕事ができないわけですね。

そしてすべてのことには答えがあると思っていて、それは教えてもらえることが当たり前だと思っているから、主体性もないし成長も遅い。

残念ながら、これが我々の受けてきた日本の教育です。

 

これはどちらかというと、生産業を広げていくための教育なんですね。

今となっては時代に合わせて柔軟に変わることが難しくなってしまっています。

これを打破しようと、『アクティブラーニング』が取り入れられ主体的な学びを習慣化しようとしています。

でもこの教育の動きすら知らない大人たちがほとんどなので、変化はとても遅くなってしまうんです。

 

歴史や算数から学ぶということ

例えば『歴史』を学ぶとき、僕たちの時代では「1192つくろう鎌倉幕府」でした。

「何年に何があった」

「誰々が何々をした」

こういうことです。

はっきり言って、社会で役に立ったことなんて一度もない

 

だけど今は、それぞれの知識につながりを持って教えようとしてます。

「Aという武将はこういう考えだった」

「だからこれをやろうと思った」

「ところが反対するBという武将がこんなことをして反抗した」

「そして戦争に発展したのが、○○の合戦です」

「つまりこの合戦は、〇〇と△△の戦いだったということができますね」

その戦争は一体なぜ行われたのか?

誰がどう思っていたから何をしたのか?

何を狙った結果、実際どうなったのか?

 

繋がりとは、ある意味リアリティです。

このような原因や思いなどを学ぶと、現代の自分の生活や仕事にも応用して考えが及ぶようになります。

分断されたままでは、どこにも使いようがないんですね。

 

それから『算数』も同じです。

僕たちの時代では、公式を覚えさせられました。

公式さえ覚えて適切な問題で使えば、ある程度の試験ではいい点数がとれた。

だけどこれも、社会で使ったことが一度もありません

 

社会で使う算数ってなんでしょう?

「どこを強化すればいいのかな?」

「数字は全体でどうなっているかな?」

「売上高が〇〇、これは変動費と粗利益になるんだな」

「粗利益からは固定費も引くから、利益は〇〇だな」

「利幅を増やすには、①単価UP・②数量UP・③固定費ダウン」

「さて、どれがいいかな?」

つまり、構造の理解・つながりの理解なんです。

 

MQ会計などを覚えると分かりますが、公式を覚えてもあまり意味はありません。

使えないからです。

その代わり構造を理解していれば、公式なんていらず柔軟に算出できる

 

子供が覚えるべきなのは公式ではなく、「なぜその公式なのか」です。

 

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『根っこ~実』になるまでの知識

果物だけの知識では育てられない

仕事の成果は、よく植物で例えられます。

成果が果物。

枝葉は取り組み。

幹が重点方針や目的。

根っこが商売への思い。

土壌が周辺環境。といった具合に。

 

植物を育てる時には、全部知らないといけないですよね。

何の実が欲しいのか、だからどんな木を育てるのか、そのために必要な栄養は何か?

 

果物の知識しかなかったら、どうなるでしょう。

リンゴが食べたいのにブドウの木を植えてしまうということになります。

しかも土に埋めないかもしれませんね。ただ枯らすだけです。

 

分断された知識だけでは、社会で成果を生むことはできない。

 

なぜ今、アクティブラーニングなのか?

社会ではすでに、教育の意味が問われ始めています。

役に立っているのは、知識そのものではなく学び方や考え方の方でした。

だからそこに注力していかないといけないということなんですね。

 

物事の起こりから結果まで

社会に出ると、問題解決を自分でやることになります。

原因は何かを突き止め、どんな施策が有効かを検討し、結果が出たら検証して改善します。

 

これ、学校教育でどれだけやってきたでしょうか?

答えを教えられ与えられてきた僕たちにとっては、社会に出て初めての経験かもしれません。

 

社会での問題解決は、「問題文を作る」ことろから「採点方法を決める」ところまで。

 

学校では、問題文が用意されています。

「こういう問題がありました」と教えてくれます。

だけど社会では、問題を発見するところ、感じ取るところからがスタートです。

発見できなければ何も前に進みません。

 

答えも決まっている。

正しい回答を書けば、意味が分かっていなくても丸付きます。

社会では、答えはお客様によって違うし常に変わり続けます。

 

さらに採点方法も決まっています。

100点が満点で、どの問題で何点取れるかが決まっています。

社会では満点なんて存在しないし、基準点も自分で決めるしかありません。

 

物事の起こりから結果まで自分で作り上げる。

これが、現代社会に求められている社会人の姿です。

 

『主体性』のある大人へ

つまりは、『主体性』がとても大切だということです。

言われたことしかできない大人は、これからの時代本当に厳しくなる。

 

人口減はサバイバル社会です。

自分の強みをいち早く発見し、社会の中での然るべきマイベストポジションを見つけ出すこと。

自分のキャリアを会社に頼っていたら、思わぬ方向へ進んでしまうかもしれません。

 

それを打破するための『アクティブラーニング』

自分で考え、自分でモチベーションを持ち、自分で動き出す大人へ。

 

覚える量を減らしたとしても、“つながりのある教育”をすることに大きな意味があると思います。

大事なことを丁寧に考えさせていきましょう。

 

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宮内 利亮

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