学校で教える先生が変わると、急に成績が落ちた子はいませんか?
逆に先生が変わったとたんに成績が良くなる子もいますよね。
コミュニケーションには相性があるように、どんな思考特性の先生が教えるかで子どもの吸収量が変わってしまう!?
どうしたらいいの?
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先生によって学習効率が変わる!?
特に社交型の子どもは先生による
ウチの子が言ってきたんです。
「なんかあの先生がしゃべってると眠くなる」
寝るなー!って感じですが(笑)
今回は、先生によって子どもの学習効率が変わってしまうという話です。
これは、子どもの特性と先生の思考特性の違いによって起こるもの。
普段お付き合いしている友人関係でも、「あの人の話は入ってくるけどこの人の話は全然入ってこないな・・・」ということはありませんか?それと同じことが、先生と生徒の間で起こっていても何もおかしくありませんね。
コミュニケーションには相性があるので当然です。
論理ベースで思考している人と拡散思考の人では、思いつく順序が違う。
単純化が得意な人と現実的思考な人では、結論までに要する情報量も異なります。
ウチの子は、『社交型』の特徴がよく出ています。
社交だからといって明るい性格というわけではなくて、「人から学び人から感じるものが多い」んです。
すると余計に、話を聞く前に“その人がどんな人なのか”が気になっている。
社交型の子は特に『誰が言ったか』が大事になります。
そしてその他の思考特性の人も、必ず相性は存在します。
(思考特性が気になる方はブログ内検索してみてください)
「嫌い」になった人からは入ってこない?
特に社交型の子が、もし先生を「嫌い」になってしまったら・・・授業そのものに対してアクティブさがなくなります。
『アクティブラーニング』が大切だと言われているのに大変ですね。
でもこれは社会でも当たり前のように起きています。
あなたも経験ありませんか?
「部長が環境問題について朝語ってたけどさあ、あの人車からゴミポイ捨てしてただよね~。そんなやつが言ってても全然入ってこないわ~。」
人は言葉だけを切り取って受け取ることが困難です。
その人の背景がどんなものかによって、話の信ぴょう性が全く違う。
その話の根拠は何なのか?その話は誰が言ったのか?なぜそう思ったのか?
言葉以外にいろいろ考えるのが人間です。
しかもこれは、“聞く人の特性によって欲しい背景が違う”から難しい!
先生は何十人という生徒に向かって授業をするんですから、全員に合う授業をするなんて不可能に近いですよね。
一人が先生を嫌っているからと言って、他の生徒も同じように嫌っているかといったらそんなことはないんですね。
(クラスのバイアスは存在しますが)
楽しくなる工夫を
だから、子どもが楽しくなる工夫を家庭の人がしてあげましょう。
個別の教育が大切と言われる昨今。
現状では家庭で何とかするしかないですよね。
子どもの思考特性を理解していることが前提です。
まず、学校の授業がどうなのかを入念にヒアリングすることです。
合っているのかいないのか。
「ウチの子にとっては」を考えてください。
単純に「合ってる?」と聞いても無意味です。
なぜなら、子どもはそれが当たり前と思うしかないからです。
子どもは素直に環境を受け入れてしまうので、「わたし勉強できないんだ…」と落ち込んでいるかもしれない。
だから相性を判断するため仮説検証するのは親です。
①子どもの特性を理解する。
②学校の授業は子どもにとってどうなのかを考える。
③子どもが楽しく学べるような工夫を提案する。
「もしかしたらこういう学び方に変えたら、頭に入るんじゃないか?」と親が考え、試してみてあげてください。
例えば、YouTubeで勉強したり、タブレット端末の学習に変えたり。
分からない所だけ友達と勉強会をやったり、家で勉強する時の環境を変えたり。
大切なのは、子どもが「私はこういう勉強の仕方が合ってるんだな」と分かること。
もっと言えば、自分の思考特性を理解して学習の仕方を自分で工夫するようになることが目標です。
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ウチの子はどんな先生が好き?
それぞれの相性
子どもはどんな先生が好きでしょうか?
想像してみると、親なら意外と簡単かもしれません。
子どもの思考特性ごとに簡単に例を挙げてみましょう。
コンセプト型
次から次に楽しいことを思い付く子。拡散思考で驚きや発見が大好きなので・・・
『面白い先生』
笑わせてくれたり動きながら授業してくれると、かなり前のめり。
分析型
なんで?どうして?と原因や根拠が気になる子。ことの顛末が明確に知りたいので・・・
『論理的な先生』
話があっちこち行ったりすると混乱しちゃいます。
構造型
細かい順序を考えるのが好きだったり現実的思考の子。詳細が伝わるように・・・
『例え話がうまい先生』
書く時間を与えてもらうことや、板書の順番(飛ばさない)も大切。
社交型
人が気になり、人が好きな子。友達中心で考える子。どんな人が言ってるかが気になるので・・・
『愛想がいい先生』
たまに気にかけて、個別で話しかけてくれる先生がいいですね。
このように、子どもによってどんな先生が学びやすいかはバラバラなんです。
ただ、相性がさまざまあるとはいえ、先生を変えることは出来ません。
『先生任せ』が良くない
良くないのは、子どもの学びをすべて『先生任せ』にしてしまうことです。
色んな子がいて色んな先生がいる。相性の問題ということは、先生を責めても仕方ないんです。
親に出来ることはないでしょうか?
例えば面談の時に、「ウチの子は思考特性が社交型なので、どんな人が言ってるかがとても気になるみたいです。よかったら週に1回ぐらい個別で話しかけていただいてもよろしいでしょうか?」とお願いすることもできますね。
ただ、これも先生に頼っていることには違いなく、本来は学校の事は先生に任せるしかない。
やっても良いとは思いますが、先生の負担は増すばかりです。
一番重要なのは、親が子どもに学び方を提案することです。
「こんな学び方をしてみたら?」と提案してみましょう。
そんなにヒマないよ!と思うかもしれませんが、決してすべての授業に対してやる必要はないんです。
興味のある事たったひとつでOK。
コンセプト型には、実際に見に行ったり遊びに取り入れたり、どんどん失敗しながら行動で学ぶといいでしょう。
分析型には、体系的に組み上げられた学びを提供してくれる塾や本がいいでしょう。(学校の授業は基本的に分析型向け)
構造型には、じっくり実践できる環境を用意してあげましょう。準備段階や集中しだしたら邪魔しないことです。
社交型には、個別の塾や家庭教師などの信頼できる人と対話できる環境、YouTubeでもいいでしょう。
とにかく色々試してみてください。まだまだ時間はありますから。
その先の気づきが、最も子どもの宝になります。
子供が自覚することが大切
子どもにとって最も貴重な気づきがこれです。
自分にはどんな学び方が合っているのか。
学校で学んでいると、一辺倒の学び方を強要されているようなものです。
でも、それが当たり前じゃない。
それに気づくことです。
成績が悪いからと言って、「自分は頭が悪いんだ」と思ってしまったら最悪。
本当はもっと出来るのに、諦めて自分で可能性をつぶしてしまいます。
社会に出てからが学びのスタート。
なぜなら、自由な学び方ができるからです。
自分の得意な学び方を知らずに、最初からあきらめていると、社会に出てからも学びません。
学び続ける子どもに。
それができるチャンスは、学校の先生よりも親の方にあるのかもしれませんね。