僕の地元茨城でとても素敵なプロジェクトが生まれたので取り上げさせていただきます!
『ヒカリノハコ』
コロナの影響下、バックホーンの山田先輩を中心に茨城の音楽アーティストたちが水戸のライブハウス「ライトハウス」への想いから立ち上げ、地域活性化へ
アーティストから始まるエネルギー
このブログでは、仕事に関するアレコレや自分らしい働き方をするための情報などを書いています。
その中でも、「地域活性化」は重要な位置にあると思います。
これから人口は恐ろしく減っていく。
地域はどんどんやせ細り、なくなっていくんですね。
これは日本史上初と言ってもいい。
社会を続けていくには、都市に集中するか地域に分散するかのどちらか。
あなたは、どちらがいいですか?
基本的には、都市への集中というのは「仕方がないから」していることなんです。
地域がそれぞれ活性化していかないと、そもそも私たちが生きていける土地が減っていく。
働き方以前の問題という訳ですね。
では、どうやって地域活性化は実現していくのか?
今回は僕のいる茨城で、とても素晴らしいプロジェクトが生まれたのでそれを元に考えてみましょう。
山田先輩、ライトハウスへの想い
「ザ・バックホーン」というロックバンドの山田先輩がとてもお世話になったというライブハウスがあります。
茨城の県庁所在地である、水戸の「ライトハウス」です。
県庁所在地とはいえ、駅前でも東京とは比べ物にならない人口密度。
車社会でもありますから、そこまで人がごった返すことはまずありません。
それでも昔から根強い人気があったライブハウスで、バックホーンをはじめ数々のアーティストが利用してきた。
しかし、そう。コロナです。
そこで動いてくれたのが、山田先輩と「COCK ROACH」の仁平さん。
お二人とも茨城出身で、ライトハウスへの想いがとても強い。
始まりは、二人の「何が出来るだろうか」という想いです。
その呼びかけに40人もの茨城アーティストが集い、ついに楽曲まで作ってしまった!
(↑詳細はこちらで)
想いには人が集まり、エネルギーになる
何かが生まれるというのは、とてもすごいことだと思います。
普通、私たちは利益がある場所を求めていきます。
会社に所属するのは、対価として給料がもらえるからですよね。
しかし、そもそもその"お金"は何を始まりにして生まれたんでしょうか?
生活や豊かさは、どこが始まりだったのかということです。
始まりには利益も何もない。
エネルギーがあり、その原動力として想いがある。
想いを形に変え、伝えていく術を持つ人がアーティスト。
社会が回っていくための起爆剤。
そのエネルギーを受け取った人たちがまた様々なエネルギーに変換していくことで、生活は豊かになっていきます。
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社会を回す原動力
アートは原始の原動力
「どうして音楽の力で地域が元気になるの?」と思っている人もいるのではないでしょうか?
なかなかその繋がりは見えないものですよね。
実際にどんな風に豊かさに繋がっていくのかは、そこに住む人達それぞれによるでしょう。
例えば、小さな範囲で考えてこんなのはどうでしょうか?
音楽に共感した人が、楽曲を買う。
そのお金で、今はライブが出来ないライブハウスを維持する。
ライブができるようになった時にまた若いアーティストが育つ。
ライブハウスを中心に人が集まり、商店街が潤う。
さらに環境の良くなった地域で世界に旅立つアーティストが育つ。
「この町にはこれがある」と地元愛を持つ人が地域内で社会を回す。
町に仕事が生まれ、消費も増える。
このように循環するものなんですよね。
そうなんです。逆を考えてみてください。
もしライブハウスが営業できなくなってしまったら・・・
人口減、コロナ、その影響で持続可能性が失われた時の損失は、今だけのものではないんです。
地域活性化が実現できない場合、限界点を超えると"地域での生活"が出来なくなる。
「この町には仕事がない」となってしまったら、都市部に行くしかありません。
地方の町は消滅し、元気な都市と都市の間にはスラム化した土地が広がってしまう。
ドラクエ状態ですね。
では、何が仕事を生むのか?
何もない場所に、まず何かの価値(エネルギー)を生み出さないといけません。
それが、アートですよね。
地域で繋げて回して増幅する
アーティストが生んだエネルギーを増幅するのはそこに住む人々です。
今まではこれが「日本」という括りでよかったかもしれません。
しかし、人口が減る以上今の密度は維持できない。
密度を維持しようとすると、更なる都市部への集中が起きる。
格差は拡大し、豊かさを享受できる人は減っていく。
都市部でも競争が激化し、仕事は忙しさを増していく。
この負の循環を起こさないためには、
少しでも今の町に魅力を生み、都市に流れる人を食い止められるようにすること。
アートとしてのエネルギーを受け取った人々が、違う価値に変えて世の中に発散することが大切なのではないでしょうか。
アートというものは、エネルギー拡散装置のような気がします。
想いを込めて描いた絵や作った音楽が、ずっと残り続けて何度も見たり聞いたりできる。
何人もの目と耳に入り込むことができる。
見たり聞いたりした私たちが、ほんの少しずつでも何かのアイデアに変えたり、仕事の原動力にしたり、また違う人に拡散したりする。
繋げて回して増幅するものなんですね。
「○○を元気に」するのは皆の力
山田先輩のメッセージに、
『ヒカリノハコ』
大切な人が、大切な場所が、生き続けていく為に。
どうぞよろしくお願い致します。
とあります。
ホントに根っからカッコ良すぎる人で困ります。(笑)
今、世の中で叫ばれているのは社会の持続可能性。
僕の仕事であるキャリアコンサルタントも、持続可能な社会・個人となる支援をするものです。
きっとあなたも、"ずっと続いてほしいなにか"があるでしょう。
発信されたエネルギーを受け取って社会の豊かさに反映させていくのは、社会に生きる全員です。
「○○を元気に」とよく聞く言葉がありますね。
あなたが元気にしたいのは、どこでしょう?
そこがなくなる未来にはしたくないですよね。