ある方のブログを見ていて、やっぱり旅は人生を変えるんだ!と思い、自分もそんな話を書きたくなりました。
誰かの背中を押せるものになったらいいなと思います。
旅って本当に、人生を変えます。
このサイトは基本的に転職や就職の記事を書いていますが、決して無関係ではない。
旅は本当の自分に出会わせてくれる。素直にしてくれる。自信をくれる。余計なものをそぎ落としてくれる。
僕の(このカテゴリーでは私ではなく僕で)座右の銘は「シンプル」。これは旅から生まれたものです。
頭スッカラカンになれるんです。そこから生まれた想いは本物。人生通して一筋の光を照射してくれます。だから大好きです!
とはいえ、僕が海外に行ったのはそんなに多くありません。
- イギリス
- 中国
- タイ
- カンボジア
まともに書けるのはこのくらい。
今回は海外に想いを馳せるようになったきっかけの国、イギリスでの話です。
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なんで行ったのよ?
駅前留学からの
僕は高卒です。音楽の専門学校に行きたかったけどお金の問題で行けなくて、何をするか途方に暮れていました。というか、何も考えていなかった。
で、駅前留学に行きました。英語はなんとなく使えるんじゃないかと。
ホントに駅前なんですよ(笑)
その駅は僕が弾き語りで夜歌ったりしていた駅で、なる日駅前留学の先生に歌ってるところを見つかっちゃいました。
で、「YOU行っちゃいなよ」みたいなことを言われたんだと思います。たぶん。行動力あるから行け!みたいなとこですね。
行動力なんて本当はなかったんです。ストリートも、先輩がやってたから。
だけど駅前留学の不思議なマジック。英語で話してる気分になると、オープンになってる気がする!
「OK!OK!」というノリで決めちゃいました。
しかもイギリス・・・僕がすごく気になっている国。
その先生はイギリス人で、あちらのパンクロックを教えてくれた人なので大好きだったこともありました。
「NOVA ACADEMY Program」!
約3週間の、僕の人生を変えるきっかけです。
行き先は、バース・スパ・大学。
これです!これ↓
当時持っていなかったもの
- スマホ
- デジカメ
- パソコン
- 落ち着き
当時はガラケーの時代です。しかも海外では僕は使えなかった。
デジカメは存在していたけど、僕はインスタントカメラ。写真は現像したものを撮影してます!
パソコンなんて打ったことなかったですね!
落ち着きなかった。でも変な意地ばかりある田舎者。当時の細い眉毛を見るとゾッとします。
元軍人宅にホームステイ
ホームステイ!いいですよね。言葉の響きだけでソワソワしていたけど、ほんとにできるなんて。
トップにある写真がホームステイ先のダディとマミィ。
お父さん怖くないですか?
出会ってひとこと目の言葉「ふーわっざっつ!」酔っぱらって家に入ってきて僕を見た瞬間。
怖かった・・・でも根はすごくいい人でした。元軍人さんだったそうです。
前もってたばこを吸うかどうか聞かれるんですが、当時の僕は吸っていたのでちょっとトンガッたホームステイ先になったようです!吸っててよかった(笑)
どこに行ったのよ?
バース
ここがホームステイ先の町。お風呂の「バス」という名前の由来になったところです。
もう、本当に、最高の町でした。
古い石畳。
イエローストーンで作られた街並み。
これぞ、イングリッシュバー。
5時には閉店する店。
どうやら有名な建物もあって大学に通う途中何度も通ったんですが、僕にとっては全部が最高。
絵に描いたようなイギリス。
ロンドンよりこっちのほうが、僕が求めていたイギリスでした。
ブリストル
バースの近くにある町です。
ここで僕は価値観が変わるような衝撃体験をしました。
ブリストル大聖堂。(たぶんこの写真)
今でも覚えているのがこの体験。
どでかい建物に圧倒され、ドキドキしながら巨大な扉をくぐると、合唱団のこの世のものとは思えないような歌声に包まれてしまいました。
人生初の大聖堂。人生初の生聖歌隊。勝手に神の祝福を受けたことにしています(笑)
しばらく立ち尽くして動けませんでした。
とてつもなく巨大で厳格。この建物をつくった人、来ている人、全ての人が神に祈りを捧げている。建物の存在だけで人の想いや祈りの強さを感じました。
この体験をきっかけに、僕は世界遺産が好きになります。
ストーンヘンジ
有名なストーンヘンジもバースからそう遠くありませんでした。
この写真はたぶん、ストーンヘンジのある草原で撮ったもの。
たぶんばかりですみません。なにせ20年前なので。
イギリスを感じるというよりも、もっと遥か昔に興味のある方は面白いと思います。
実物はぜひ自分の目で!
ロンドン
言わずと知れたロンドン。
撮りましたよ!時計台やロンドン塔も。だけど記憶に残るのはこっち。
ロンドンと言えば2階建てバス!に、乗っていたら前のバスに水兵さんたち?が乗っていて目が合ったら写真撮れよ!って感じで手を振ってくれました。
あと、街並みは素敵でした。やっぱり石造りの建物に石畳。ガーゴイルのような怖い石像があちこちに。
大英博物館は前を通っただけ。見どころありすぎてほとんど覚えていません!
しかし、ひとつ強烈に覚えているのは「ジェネレーター」というホテル。
イギリスで出会った同じぐらいの年の男性2人とロンドンに行ったのですが、安いホテルを探してそこに。
そこは現地のパワフルで屈強な戦士たちがなぜか集っている場所でした・・・。名前からして強そう。
ロビーでギロリ。階段でギロリ。部屋の扉の前でギロリ。「なんじゃワレよそもんがコラ」みたいな。生きた心地がしなくて、一度三人部屋の扉を閉めたら、もう開ける気がしませんでした!
後日、授業の中で曲を作る時間があり、今でもメロディーまで鮮明に覚えています。
曲の名は、「グッバイ、ジェネレーター」
リヴァプール
もうどうしても行きたかった!過去にバンドをやっていたので、ビートルズもよく聴いていました。
そう、ビートルズ発祥の町!
ビートルズがよく演っていた言われるキャバーンクラブに行ったり、目的は達成されました。
(英語学ぶ目的じゃなかった・・・)
港もあって、海鳥の声が響く。
けっこうゆったりとした時間が流れていたような記憶があります。
ストラトフォード・アポン・エイボン
シェイクスピアの生家がありました。(たぶんこれ)
幻想的な街並みでした。よく映画に出てくる中世ヨーロッパそのまんまのイメージ。
穏やかな時間が流れていて、ついハーブでも育てたくなってしまうような気分に。
不思議ですよね。なんでいる場所によって、時間の流れの違いを感じるんでしょう。
オックスフォード
大学がありますね。とにかくでかい。
覚えているのは、なんだかここの名物らしいパンを食べたこと。
美味しかった!と、思います。
名もなき幻想の町
大学での3週間の生活が終わるころ、先生が連れていってくれた町です。
有名な街なのかもしれませんが、その頃の僕にはどうでもよかった。とにかく素晴らしすぎました。
イギリスが大好きになっていたし、離れるのがいやで、空気や景色をひとかけらでも多く記憶にとどめたいと思ってましたから。全てが特別でした。
あとは覚えてません
色々あったんですが、やっぱり記憶には限界がありますね。
今の時代はスマホもある。録音もできる。日記もスマホで付けられる!活用しましょうね。
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で、だから何よ?
「いい感じ」が目の前にある
あ、これ心地いい。なんかこの雰囲気好きだ。そういう感覚を大事にしたいです。
テレビとかで見た世界遺産が実際に目の前に現れた時の、背中が“ソーっ”ってなる感じ。
昔の人の想いとか、自然の偉大さとかを感じて、自分にフィードバックされる感覚。
ああ、俺小さいなあ。とか
すげえ・・・俺の想いなんてまだまだだ。とか
新たな発見の中にもそんな“ソーっ”体験はあります。
最近僕は、「人は宇宙を広げるために生きている」ということばに“ソーっ”としました(笑)
「そこに居たんだ」は消えない
何かを成し遂げたいとか足跡を残したいって言うけど、これも立派な足跡だと思います。
ただ、他人の中じゃなくて自分の中に残ることに価値がある足跡。
自分にとって何か特別な経験をさせてあげてください。
これは、僕が記念にイギリスで記念に買った12弦ギターをパピーが持っているの図。マミーどこ見てんの、の図。
右利き用なんですけどね(笑)父さん左利き。
たった3週間の息子の帰りを待って、ご飯を作ってくれて、時には叱ってくれた大切な人たち。
こんな風に心安らかな生活をいつか。と、心に誓いました。
そこに居たことを思い出して、いつも励みにしています。
行かないと、感じない
イギリス人が働いているところをほとんど見ていなくて、サービス業は外国人雇用がほとんどでした。日本もそうなりつつありますが、これは20年前のことです。
で、見るイギリス人はというと。
昼間のカフェでひたすらカップにティーバッグを垂らし続けています。じっと持ってるんです。
忙しい時間はあるんでしょうけどね。僕はそんな姿見なかった。よく「日本人は働きすぎ」って言われますけど、本当にその通り。
サラリーマンで転職を考えている方は、一度海外の働き方に触れてみてほしいです。
でも、日本と似てるところがあるって、感じたことありますか?
僕はすごく似てると思います。
武士道は騎士道。紳士淑女、わびさび、言わずともわかる阿吽。すっごく似ています。
僕が出会ったイギリス人はシャイな人が多くて、どこか不器用な人が多くて、仲良くなって笑うと無邪気さが奥からにじみ出てくる。
イメージと全く違いました。
「分かる」って、全然レベルが低いんだ。
「感じる」がもっと上位にあるんだなと思いました。
仲間たちからのプレゼント
まさるさんとようすけさん。
漢字はどう書くのか分かりません。だけどとっても大切な仲間です。
やろうと思えばこの二人と日本に帰ってから合うこともできました。だけど、それはしなかった。
全員が同じように思っていました。「もう二度と会うことはないだろう」と。
仲はすごくよかったです。でも性格はバラバラ。それでも完全に認めあえる仲だったなと今でも思えます。それぞれ、絶対いい人生を送ってほしいと本気で願っています。
僕たちは、いつも別れ際挨拶をしなかったんですね。日本でもだいたい、「じゃあね」ぐらいじゃないですか?
印象的だったのは、最後のヒースロー空港でも、いつも通りに分かれたことです。
何も意識したわけでもなく、全員が自然と、背中を見せて歩き出す。で、二度と振り返らない。
前日まで「終わっちゃうな~」とか「やだな~」とか言ってたのに。
最後の最後にいつも通りに分かれたかった。
後になって自分で思うのは、この記憶をずっと永遠に近く持っていたかったからなんだな~と思います。
後ろに「ジェネレーター」って書いてある(笑)
自分の「好き」がヒカリカタ
「これが僕だ」って自分を表現するときに、僕はいつも海外が好きになった話をします。
それを語るときにイギリスは切り離せない。
自分はこうだ!って言う時について回る体験は、一生ものです。
イギリスは旅とは言えないけど、旅にはそういう力があります。
多少の自慢とともに、価値観を表現できるようになりますから。
旅で自分を発見するってそういうことだと思います。
そして次はこいつと一緒に旅に出ることに。
さて、今回は僕という人間を知ってほしくてこんな記事を書きました。また機会があれば他の国のことも書こうと思います。
ここまで読んでくれて本当にありがとうございます。
あなたがどうか、光輝きますように!
光は、行ったら戻らないからね!