(この記事は2021年元日に書いています)
元人事部長・国家資格キャリアコンサルタントの宮内がつづるブログ『はたらく自分のヒカリカタ!』も2回目の新年を迎えました!
ひとえに読者の皆様のおかげです。
今年も社会の問題を共に乗り越えていきましょう!
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2020年は働く人にとって色々大変な年でした
本日は元旦!
新年をどうお迎えでしょうか?
お餅は食べましたか?
初詣は・・・まだ自粛でしょうか??
そう、昨年はなんといっても“コロナ”に全世界が振り回されましたね。
“人”や“はたらく”ということを扱う僕にとっても、本当に色々考えさせられる年でした。
職を急に失う人、会社の経営が苦しくなった社長、今後の将来が不安で仕方ない人・・・
負の感情が多く生まれた年であり、その分日本全体が一致団結してコロナに立ち向かおうとする姿勢も芽生えたかのように見えます。
「もし、コロナがなかったら」
そんなどうしようもないことを考えてしまうのも、ムリのない話。
それほどに、認めたくない現実やまだ続く不安が私たちの目の前に押し寄せてきていますね。
そこで、そもそも2020年はどんな年だったかを、キャリアコンサルタントとして振り返ってみます。
僕が考えるコロナは、“早めに来てしまった未来”でした。
誰にとっても予測不可能な事態ではありましたが、日本では結果として同じような現象が起こり得た。
僕たちキャリアコンサルタントも、その未来に立ち向かうための一つの施策であり、教育の現場もそのために変わった年でした。
どんな未来か?
それは、人口減少により価値観がひっくり返る時代。
「個人の時代」「主体性の時代」「真実の時代」「終身雇用の終焉」など、色んな呼び方があります。
共通して言えるのは、『会社に頼る時代は終わった』ということです。
小学生の学習指導要領のテーマは、社会を強く生き抜いていくための『生きる力』。
「終身雇用だから良い会社に入るために受験頑張りなさい。」という教育ではなくなりつつあります。
僕たちキャリアコンサルタントの目的も、社会人の自立のための支援です。
自己理解と仕事理解を自分自身で進められるためのカウンセリングをする回数は、おそらく2020年から急激に増加しているでしょう。
つまり、社会人はみな、もっと自分の力で生きていく力を手に入れないといけないということ。
厳しい時代のように感じますが、そもそもこちらが真の姿なのかもしれません。
人口が増えている時代から、人口が減り続ける時代へ。
その変化は誰もが予測可能であり、政府も手を打っていた矢先にコロナが来てしまったということですね。
だから少しは準備が出来ていたというのが本当のところでしょう。
もしこれが数年前に来ていたら・・・
そう思うと、僕はゾッとするんです。
早すぎた変化とはいえ、いずれ必ず私たちは対応しないといけない。
社会や会社に頼っていた『キャリア』を、今こそ本当の『マイキャリア』に変える時だと思っています。
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2021年もどうぞよろしくお願いいたします!
2021年、新しい年が始まると同時にコロナの感染者も急増しています。
しかし社会の対応は最初の時と違う。
コロナとの共存を、バランスを、医療崩壊の防止を、柔軟に柔軟に毎日変わり続けている。
誰もコロナを理由にテロやクーデターを起こすこともなく、ストライキやデモも大して起こらない。
忍耐強く日々を耐えしのぎ、ある人は解決のために粉骨砕身働き、ある人は人々の気持ちを明るくしてくれる。
共通の敵に向かう巨大な生き物のように、それぞれの意思で大きな社会が向かうべき方向へ向かっているように見えます。
早すぎた災厄は、私たちの成長を間違いなく早めました。
不安は将来に対する危機感であり、これは日本人誰もが持つべきものでした。
人口減は決して楽観視できるものではなく、早く自分のために学び成長し自立しなければいけなかった。
個人だけでなく会社もそうです。
人口減の時代は、労働者の扱いを誤るとそのせいで潰れる時代です。
「人がいないから」「人がいないせいで」・・・
それだけでなく、お客様の人口も減り、かつ世の中には新しいサービスが生まれ続けている。
個人には主体性を、会社にはイノベーションを。
早すぎる変化で本当に大変ですが、来てしまった以上は仕方ない。
今年2021年は、気が付いたら大きく価値観が変わっている時代になるでしょう。
目に見える変化ではありません。
なぜなら、変化が早すぎるから社会全体が認識するまでに少し遅れるのではないかと思うからです。
すでに大きな変革を始めている個人や会社も多くあります。
しかし多数ではない。
確信を持つ人は少なくほとんどが半信半疑で、手探りで未来を探り当てているような状態だと感じます。
ただひとつ言えることは、『自分のキャリアは自分でつくるんだ』ということ。
コロナがなくても、10年後には必ず必要だったことだからです。
子供たちが学び始めたキャリアを大人たちも学び始めましょう。
そして、より深い自己理解と仕事理解をしていきましょう。
今までは許容されてきた“自己理解不足の大人”は、今の子供たちが社会に出るころには立場がありません。
自覚、社会性、アイデンティティ、親密性、世代性などなど。
現代の社会人は、現代に求められている教育を受けていないことが明らかです。
2021年は、日本社会全体の学びの年。
そうあってほしいと願うし、僕もそのために出来ることをしていきます。
一緒にみんなが自分らしく笑える社会を築き上げていきましょう!
本年もどうぞどうぞ、よろしくお願いいたします!