人気の漫画と社会

“みや”のちょい寄ッテ!

人気の少年漫画に見る【未来の社会】が求める姿!社会人基礎力にも?

最近人気の少年漫画は、なぜ人気なのか?

そこには、社会で必要とされるヒントがたくさん隠されていた。

今、子供たちの頭の中は何を求めているのか?

新しい社会は何を求めるのか?

親も安心して教育がてら読ませられる、人気漫画の要素とは?

一人一人にストーリーがある

人気漫画の共通点をいくつか考えていました。

中でもこれは、昔にはあまりなかった要素。

一人一人にストーリーがあって、たくさんのキャラクターが大切にされている。

主人公だけでなく、多くのキャラクターに愛着が湧く

アイドルも、昔は一人だったのが今は大人数になったような感じです。

 

最初は嫌なヤツ

だいたい、“嫌なヤツ”として出てくるキャラクターほど後で良いヤツになる確率が高い!

「あ、ほんとはこんな人だったのね」

「やっぱ良いヤツじゃん!」

と思う過程で、安心するしスッキリする

心のどこかで、人を信用したいという気持ちがあるんですね。

悪い人はいないと信じたい。

 

昔は“悪いヤツ”はとことん悪いヤツ!

憎しみをどんどん膨らましてから、主人公がぶっとばすというのがセオリー。

でも最近は、悪役でも“良い時代があった”と語れることがあります。

 

過去の回想・背景が語られる

感情移入のために大切なのが、回想シーン。

敵が倒された時に、敵の過去が振り返られたりもします。

「ああ、こんな過去があったから悪いヤツになっちゃたのね」と思う。

すべてのキャラクターの“そうなった訳”が語られるのが、人気漫画の要素に見えます。

子供たちも「人物理解」を欲しているような気がしますね。

 

逆に理由もないのになぜか悪いヤツだったり、その理由が無理やりすぎると、なんだか納得がいかない。

子供の中でも、「ふうん、なんかつまんねえな」となる。

人気漫画の回想シーンには、心理的なリアリティがあると思います。

 

色んな性格を好きになる

結果、最近の漫画ではキャラクターが多彩

昔は序列のようなものだったんですよ。

一番強いのが主人公で、次が敵から味方になったやつで、三番目が・・・という具合に。

今人気の漫画では、一人一人が違う性格・得意分野を持っている。

誰が一番良いか・強いかが重視されていない。

それぞれが協力しあうことで、強いチームになる形が多いですね。

逆に「一人で戦うと弱っちいよ」というメッセージがあります。

 

ポイント

社会でもまさに、多様性を受け入れる世の中でないと立ち行かない時代になってきました。

小さなことでも、自分の得意を伸ばすことが大切ですね。

 

一瞬の心の中を表現

また、人気漫画では心の中の描写が多いです。

話はファンタジーなんですが、思考にはリアリティがあるから現代っ子にウケるんですね。

 

考えることを諦めない

少年としては、一番燃えちゃうのがこれです。

大人でも燃えます。

考えて考えて、必ず何か解決法を見つけ出す。

『諦めない』の質が変わってきた。

 

昔は、根性だけでも子供は熱狂した。

ただ「頑張ればなんとかなるんだ!」という感じですね。

でも、エンターテイメントの発達した現代では通用しません。

根性+理由(理論)でようやく納得する。

 

理由もなくただなんとかなってしまっても、子供たちは「いやいやいや・・・」と納得しない。

そこにちゃんと理由があって、こういう訳でうまくいったんだと伝われば「おおー!」となるんですね。

あり得そうな理屈が欲しい。

 

思考プロセスが分かりやすい

さすがに、小難しかったり回りくどかったりする文学的な表現はウケません

大げさに絵で表現してくれたり、分かりやすく回想や図解を入れてくれるとウケやすいようですね。

「主人公が勝つ」なんてことは前提です。

子供たちは「どういう順序、道筋で結論に至ったのか」を楽しみにしている。

 

昔は、絶体絶命な状態から奇跡的なパワーアップをして勝つのが普通でした。

今はそれだと慣れっこになってしまっている。

絶体絶命な状態でも、とにかく考え続ける。

小さな小さなヒントから、解決への道をこじあけていくんですね。

その諦めない姿勢自体に心を打たれるのは大人だけかもしれません。

子供たちは意識していないかもしれない。

だけど、その思考プロセスには興味津々。

「考えることって大切だ」とは感じてくれるかもしれませんね。

僕のような中年世代の方には、この変化が伝わるでしょうか??

 

漫画にもある程度リアリティが取り入れられ、見せる漫画から見せて考えさせる漫画に変わってきています。

そこで人としての在り方がメッセージとしてあったり、社会でも通用するような力が表現されていると、親も安心して漫画をすすめられますね。

 

これからの時代にピッタリフィット!?

最後に、何がこれからの社会にフィットする要素何でしょうか?

ポイントは二つ!

  • 多様性を受け入れる社会
  • 社会人基礎力

です。

 

『多様性を受け入れる社会』は、今後日本が進まなくてはいけない方向です。

全員を一律に成長・矯正させようとする効率では、もはや間に合わないんです。

人気の少年漫画では、誰が一番かは大事ではない。

一人一人の性格も尊重される。

それぞれの強みを活かせるような構造に変えていかないといけない。

今社会はこの段階でもがいている状態です。

正しい方向性を持った子供たちが、自分の強みを発揮して自分らしく生き生きと働ける。

そんな土台を早く作ってあげたいですね。

 

また、社会で唱えられている社会人基礎力

「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つですね。

今回書いたのは「考え抜く力」ですが、その他の要素も“人気漫画の要素”だと思いませんか?

前に踏み出したいけどなかなか踏み出せない。

踏み出した時に感動が起きる漫画。

考え抜いた先に、必ず答えを出してスッキリする漫画。

一人でやるよりも、みんなの力を借りることが大切だとされる漫画。

この3つのポイントに感動が配置されている漫画は、面白いですよね。

 

社会でも必要とされることは一緒です。

大切なことは漫画を読んだ時点で理解できているのかもしれません。

あとは、実現可能な社会をつくること

 

多様性を受け入れ、社会人基礎力を育む社会。

子供が求める社会を、大人が頑張ってつくらないといけないですね!

 

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宮内 利亮

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