僕たちキャリアコンサルタントのカウンセリングは、ただのカウンセリングと思って受けるともったいない!?
もっと意見が欲しい?もっと聴いて欲しい?
色んなタイミングで目的に合わせて、あなたが受けたいように受けるのが一番。
こんな受け方、どうですか?
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キャリアコンサルタントは
キャリア相談のプロです。
今回はキャリアコンサルの受け方をテーマにしていきます。
「こんなふうに受けたい!」とお互いに共有してからの方が、キャリアコンサルティングの効果は最大化します。
まず、我々キャリアコンサルタントはキャリアのプロ。
とても広域の『キャリア』のプロです。
カウンセリング的相談も、コンサル的先生も出来るということです。
キャリアのプロは広域の専門技術・専門知識を持つ。
色々出来るから、ふわっと受けるより方向性を定めて!
カウンセリングを1時間やっても、とてもではありませんがキャリアコンサルタントが持つものすべてを引き出せません。
せっかくお金を払って受けるのに、意図せずキャリアコンサルタントの能力の一部しか使わないのはもったいないことです。
「今回はここを集中して!」
と、目的を持って臨みましょう。
カウンセリング&コンサルティング
大きく分けると、『カウンセリング』と『コンサルティング』があります。
これは相談者が“どのように受けたいか”で選ぶといいでしょう。
カウンセリング
キャリアカウンセリングは、相談者に問いを投げかけたり言い換えをしたりすることで“自分自身での気づき”を促すものです。
コンサルティング
キャリアコンサルは、判断材料として様々な知識を教えてもらったり、客観的な意見を求めたりすることです。
国家資格化されていない昔は、「キャリアカウンセラー」と言われていました。
しかし今は「キャリアコンサルタント」です。
なぜかと言うと、カウンセリングしようにもベースとなる知識が足りないことが多いからです。
僕たちはキャリア理論を学んでいますが、「義務教育で教えてくれたらよかったのに!」と思うことが多いんです。
この知識があるだけで、自走できるようになる人は数多くいるでしょう。
せっかくですから、カウンセリング要素+コンサルティング要素を享受しましょう。
【キャリア相談】のタイミング
こんな時に、キャリア相談が効果的です。
転職に悩んだ時
代表的なのは転職を考える時です。
転職エージェントが「キャリアコンサルタント」と勘違いされること我多いのは、エージェントの中に国家資格を持った人がいるからでしょう。
しかし本来、エージェントとキャリアコンサルティングは目的が違います。
エージェントは転職支援に特化したもの。
キャリアコンサルティングはキャリア全般の相談であり、転職支援はメインではありません。
ほとんどの相談者が転職を考える時にキャリアコンサルを受けることもまた事実です。
それは、『それまでキャリア相談の重要性を認識していなかったから』です。
そうすると、時間もないために対処的な目的に偏りがちです。
どんな仕事をえらべばいいか、転職を成功させるにはどうしたらいいか。
それはキャリアコンサルタントの一部の力を使うだけに留まってしまう。
転職をきっかけにして、より高次の目的でキャリアコンサルティングを受けてみてはどうでしょうか?
長期のキャリアプランを持ちたい時
たとえば、『長期のキャリアプランを持ちたい』とき。
自分は将来どうしたいんだろうか?
ずっとこの仕事で満足できるんだろうか?
それを考える時には、少し専門的な知識が必要です。
社会的な発達段階にも関わってくるし、過渡期の存在やキャリアアンカーも知っておいて欲しい。
なんの予備知識もなくプランを立てても、ムリがあり過ぎたりすぐに変更することになったりしてしまうかもしれない。
興味領域や仕事の価値観などの『自己理解』から始まり、職業に関する知識や世の中の流れなどの『仕事理解』も大切です。
それに、プランは決めたらそれに固執するものではありません。
プランを修正しながら理想の自分に近づいていくために、キャリアコンサルタントをメンターとして持つんですね。
自分の意思で決めたい時
また、キャリアコンサルティングは占いではないしコンサルだけでもありません。
キャリアは自分だけのものであり、自分でしか責任は持てません。
つまり『自分の意思で決める』ことに特化した相談と言えます。
超現実的な支援をしながら、相談者自らに決定権を委ねます。
カウンセリングにおいては、自分の心を論理的に言語化するために掘り下げていきます。
コンサルティングでは、自己決定するための様々な知識がもらえます。
余計な先入観を入れたり、先導したリしないで欲しい時。
自分で決めたいのに決めきれない時に、非常に頼りになるはずです。
自分で考えるための材料が欲しい時
自分で決めきれないことの多くの原因は、判断材料不足です。
『自分で考えるための材料が欲しい』と思ったら、キャリアコンサルタントからどんどん知識やケーススタディを仕入れましょう。
細かい説明は長くなるので省きますが、
・自分の強み、弱み【自己理解】
・自分の特性【自己理解】
・キャリアアンカー【キャリア理論】
・興味領域(RIASEC)【キャリア理論】
・転機の乗り越え方【キャリア理論】
・転職市場【仕事理解】
・各職業の特性【仕事理解】
・履歴書、職務経歴書、キャリアシートの書き方
こんなような予備知識があったら、自分でどんなことでも意思決定できる気がしませんか?
キャリアと自分自身について勉強するつもりで受けると、金額以上の価値を感じるかもしれません。
客観的な意見が欲しい時
それから、『客観的な意見が欲しい』時にはそのように伝えましょう。
基本的にキャリアコンサルタントは、あまり自ら意見を言わないようにしています。
それが相談者の先入観になってしまう可能性があるからですね。
そうはいっても、それは相談者が決めることです。
せっかく相談しているんだから、「意見が欲しい」と思うこともあるはずです。
だから僕は、言って欲しいと言われれば喜んで伝えます。
自分の経験の外側から意見が欲しい時には、ぜひ客観的な意見を求めてみてください。
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【キャリア相談】の受け方いろいろ
この『受け方』がとても大切です。
どんなふうにキャリアコンサルティングしてほしいのか、事前に共有することで効果が最大化します。
純粋にカウンセリングを受ける
まずは、『純粋にカウンセリングを受ける』というのもひとつでしょう。
自分の考えがまとまらない時に、じっくりと話を聞いてもらい、引き出してもらいます。
すべては自分の中にあるはずなのに、意外と言語化されていないと自分の気持ちに気付けないものです。
「ああ、自分は本当はこれを望んでいたんだな」
「あんなに苦しんでいたのに、論理的に考えたら悩みがスッと消えた」
そんなふうに、気づいたり悩みが軽くなったり、肩の荷が下りたりします。
友人に相談するのもいいですが、その場合は先入観が入ったり感情が先導されることを分かったうえで相談しましょう。
話すだけで辛さは和らぎます。
もっとキャリアに関して専門的なカウンセリングを受けたいと思ったら、キャリアコンサルタントです。
ただ、予備知識が足りない時などはいつまでも平行線をたどることもあります。
そんな時には新たに知識を得る方向に切り替えて進めるといいでしょう。
判断材料をもらう
自分の中にあるものだけだと判断できない気がすると思ったら、『判断材料をもらう』目的を共有してください。
この場合、様々なキャリア理論やキャリアコンサルタントの体験・経験を教えてもらえるでしょう。
キャリア理論は“考え方のフレーム”を持つために役立ちます。
たとえば、『過渡期』という理論は各年代で訪れるキャリアの転換期について見立ることができます。
20代でキャリアの方向性に悩んでいても、「ああ、この年代はそれでいいんだ」とか「40代に向かって経験を積めばいいんだ」という考え方が出来るようになります。
『方向性を見つける』と考えるのと『経験を積む』と考えるのでは、現時点で選択する職業などは大きく変わってくるでしょう。
知識があれば、判断できる選択肢は大いに広がってくるんです。
積極的にアドバイスを受ける
『積極的にアドバイスして欲しい』と考える人は多いでしょう。
しかし、先ほど書いたようにキャリアコンサルタントは相談者自身の気づきを重要視しているので、何も言わなければ主体的に意見を述べてくれることは少ないでしょう。
その場合、自分自身で気づけなければ結論は先延ばしになってしまいます。
ゆっくり考えたり勉強したりする時間があるのであればそれがいいのですが、実際はそうもいかないのが現実でしょう。
「○○さんは特性としてこんなものをお持ちだと感じます」
「おそらく今は転職活動をするより、自己理解やリサーチに時間をつかった方がいいと思います」
などのキャリアコンサルタントの主観を聞く。
あくまで主観なので正解かどうかは自分で決めないといけませんが、キャリアのプロの意見は必ず参考になるでしょう。
「参考にしたいから客観的な意見が欲しい!」と思ったら、カウンセリングが始まる前に伝えましょう。
ただし、「その通りにしますから」という姿勢はNG。
キャリアは自分だけのものであり、他の誰にも責任は取れるものではないからです。
キャリアコンサルタントの持つ個性を頂く
これはとってもおススメです。
『キャリアコンサルタントの個性』を頂いてしまいましょう。
ひとえにキャリアコンサルタントと言っても、様々な強みを持つ人がいます。
たとえば僕の場合、
『国家資格キャリアコンサルタント』×『元人事部長』×『エマジェネティックス・アソシエイト』です。
元人事部長なので、面接も面談も何百回としてきました。
採用する側の企業の心理や状況、キャリアアップのために必要なことなどが分かります。
人事制度全般についても作ったり運営したりしてきました。
だから人間関係の問題や組織で起こり得る問題についてもイヤと言うほど見てきています。
エマジェネティックスは自己分析・組織分析のスキルです。
人間の特性は全部でどんなものがあるのかを知り、他人と自分の違いを認識することによって自分の特性に自信を持っていきます。
すべての人に強みがあり、組織で活かせる方法があることを知ると、ほぼ間違いなく喜んでいただけています。
その後の人間関係形成や会社での立ち回り方にも非常に役に立つものです。
他にもキャリアコンサルタントは、何かの経験や資格と掛け合わせて活躍している人が多く存在します。
“この人しかいない”というキャリアコンサルタントに何人も出会えると考えると、とても楽しいですね。
ぜひ色んなキャリアコンサルタントに相談し、一番自分に合った人に継続して相談していきましょう。
人生100年時代の強力なパートナーとして、僕たちを頼ってください。