レシピ語と会社の曖昧さ回避

会社で起きる問題

【目分量の文化】『レシピ語』なるものから学ぶ、会社の共通言語作り

日本には「曖昧な言葉」がはびこっている!

その代表格である料理に使われる言葉たち。

慣れている人にとっては「そんなのはっきりさせる必要ないでしょ~」と思うかもしれない。

でも、もし会社で同じことが起こっていたら?

あなたの会社では文化形成されてる?

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「曖昧さ回避」はどこまで進んでる?

『レシピ語』めっちゃ面白い!

曖昧な言葉って、たくさんありますよね。

ウィキペディアでは曖昧さ回避のために情報量がとんでもないことになっています。

使いようによっては“簡単に表示できる”からめちゃくちゃ便利な曖昧さ

でも一方その感覚を知らない人にとってはなんのことか分からないですね。

 

なんでこんな話題なのかというと、今日テレビで『レシピ語・超解説辞典』というのが紹介されていたからなんです!

これ面白いですね!

「そうそうそう!」というのが盛りだくさん。

 

今はネットでレシピがいくらでも見れるんですが、普段料理をしない人は「目分量」的な言葉が分からんのです

  • 『適宜』
  • 『少々』
  • 『さっと』

これが戸惑うレシピ語ベスト3だそうです。

ホントそうなんです!

 

『て、てきぎ!?』なにその何の意味もない言葉!?

 

『少々』って、え?指でつまむぐらい??

で入れたら、「そんな少なくて味付くわけないでしょ!」と怒られる。

だって少々って書いてあるじゃん・・・と。

 

意外と言葉で伝えたい分量が、“やったことのない人にとっての共通認識ではない”ものが多いんです

これはもう物理学の世界ですよね。

「少々ってことは、このぐらい味を付けろってことだな」と、言葉以上のものを読み取らないといけない。

 

※上記のレシピ語が気になる方は「レシピ語超解説辞典」を検索してみてください!

 

やってる人にゃあ「???」だけど

ただ、すでに料理を毎日のようにしている人が改めて見てもしょうがないんですよね。

たとえちょっと勘違いした捉え方をしていたとしても、すでにそれでうまくいってるんだから関係ない

 

「そんな面倒なこと調べてないで、一回でも多く料理作れば?」と思うかもしれない。

でも、もしこれが会社の仕事だったら同じように考えるでしょうか?

 

「最初は誰も分からないんだから、ちゃんと教えてよ」と思いませんか?

「教えてくれれば分かるのに、全然教えてくれないから効率が悪い!」と思ったことはありませんか?

 

もし最初からこの感覚を、一度言語化してくれていたら。

きっと一回目のチャレンジでの成功率は爆上がりするんですよね。

 

会社においては、ベテラン勢が「自分たちは出来るから」「見て学びなさい」と言っていることがマイナス。

時代はどんどんスピードを求めているから、ノウハウ化・文化づくりが大切。

“即みんなできる化”が会社の生産性を上げてくれるんですね。

 

“即みんなできる化”が生産性を上げる

お父さんがなぜキッチンに立てないか!?

料理をして失敗を繰り返したり「これでいいんだ!」と気づく経験が少ないからなんです。

だからたまにキッチンに立つと、「そんなことも出来ないの?」とあきれられてしまうんですね。

で、余計キッチンから遠ざかる…。

 

そこに現れた強い味方、「レシピ語超解説辞典」!

僕は頭に叩き込もうと思います。笑

 

会社でも同じことが言える。

早期に同じ言葉で同じ感覚を得られる集団にすれば、生産性が大きく上がる

いちいち誰かに聞いたり、調べたり、二度手間三度手間を防ぐには、共通認識・共通言語を増やすことです。

 

それが“言わんでも分かる”ベテランです。

ベテランの定義は所属年数ではなく、より多くの共通認識を持っていることではないでしょうか。

それが会社の文化づくりだと思います。

 

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【目分量の文化】をつくり上げろ

いちどは『言語化・見える化・分量化』

目分量で伝わる文化づくり。

なるべく経験を省略してこれを実現するには、レシピ語解説のように一度は表現する必要があります

まずは『言語化・見える化・分量化』する

 

体験を省略するんですから、それ相応の情報量が必要です。

例えばレシピ語の解説ではこのように書いてあります。

適宜

「てきぎ」と読みます。意味は「自分の好みで加減した、ちょうどよい量」。味見しながら好きに入れてね!ということです。よく似た言葉「適量」は、ちょうど良い量を必ず入れるという意味ですが、「適宜」は入れても入れなくてもいいという意味もあります。あえて何も入れないという選択もできる。そう、あなたは自由なのです。お好みの味を見つけてください!

な~るほど!自由なんだ!笑

これはちょっと意外でした。

 

では、この情報量をひねり出すためにどれだけの情報が隠れていたでしょうか?

おそらく、これでもかなり分かりやすく端的に表したはずです。

この何倍もの言語や感覚の中から選び抜いた努力が見えますね。

何人の人が意見を出し合って、何日かけて表現までたどり着いたんでしょう。

 

そう、この表現をするまでが大変だから、みんなやらないんです

だからベテランになるまで体で覚えさせようとする。

すでに表現しようなんて気づきすらしないかもしれません。

 

でも、一度やってしまえば!

その後はすっと楽になるので、一度とにかく頑張って表現をひねり出す必要があるんです。

 

早期の『感覚獲得』

目指すのはここ。

社員がみんな早期に同じ感覚を持ってくれたら、とても強い集団になりますよね。

 

僕の携わる人事や採用でも同じです。

『ブドマリ』なんで言われても、何のことか分からない。

だから最初に「歩留まりという言葉を使っていて、採用フローの次に進む人の割合を指すんだよ。例えば・・・」と説明が必要です。

でもそもそも、そういう「よく分からない言葉たち」をまとめておこうというのがレシピ語超解説などの『説明書』です。

 

『マニュアル』というと拒否感を感じる人が多いし、どちらかというとそれは手順のほうです。

それにマニュアルは常に改善するためにあるようなものなので、変更するのが前提。

 

対して『説明書』は、ほぼ変わることがない感覚を解説するものです

早期の感覚獲得のため、説明書をつくる

形は何でもいいんです。

紙でもアプリでも、動画でもブログでもいい。

『心得書』だと思って作って共有することが大切です。

 

『程度・認識・言語』を揃えることが文化づくり

「阿」といえば「吽」が通用する。

“文化”とはそういうものです。

ただし、言葉になっていないことが多かったんです。

 

地域には未だに暗黙の了解で回っているし、会社の中でも少なからずそれが生きています。

でも、せっかくの情報化社会。

表現する方法はたくさん生まれています。

あとはほんの少し努力しておけば、後がとても楽になる。

我が社の『程度・認識・言語』を揃えよう!

 

社長が「ちょっと」って言ったら、けっこう本気だから気を付けろよ!とか。

「数字」って言ったら、だいたい粗利じゃなくて経常のこと言ってるよ。とか。

 

自社独自の曖昧な言葉がたくさんあるはずです。

一度社員のみんなでどんな言葉があるか探してみるのも楽しそうですね!

 

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宮内 利亮

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