「やる気さえあれば大丈夫!」
そんな求人広告を見ると、「あ、怪しい…」と感じますよね。
だけど、ホントに怪しいかどうかは分からないんです。
どんな人物を求めるか考えた時に、よ~く考えるとその一言に収まるというのはよくある話。
本質に近いほど怪しい?
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【転職・就職】怪しき求人広告…
きっと仕事を探したことがある人なら一度は目にしたことがあるこんな言葉。
- 「やる気があればOK!」
- 「明るく元気な人募集!」
- 「みんなと一緒に成長できる会社です!」
多くの人が「怪しい…」と感じるのではないでしょうか?
もう見慣れてしまって、こういう求人は最初から除外してしまっているかもしれませんね。
でも、それってちょっともったいないかもしれません。
ただでさえ求人が減っている昨今、本来ならば選り好みせずに仕事を探したいもの。
誤解や先入観で諦めてしまっては自分の可能性を狭めてしまう可能性があります。
健康・仕事も、本質“だけ”だと怪しい
「呼吸をマスターすると幸せになれます…」
求人の他にも「怪しい」と思うことはたくさんあります。
たとえば、「呼吸をマスターすれば幸せになれますよ!」と言われたらどうでしょう。
前のめりで賛同できるでしょうか?
おそらく賛同できるのは、すでに呼吸について深く学んだ人だけです。
僕も健康において呼吸はとても大切だと思っています。
正しく酸素を脳に供給することで、思考もクリアになり怒りも起こらなくなります。
(他の記事で取り上げたので詳細は省きます)
だけど怪しく聞こえるので人前では言いません。
当然これは仕事にも影響することです。
考える幅が広がり、冷静かつ深く考察できるようになる。
だけど「仕事ができるようになるには、呼吸をマスターすることからです」なんていったら、宗教かと思われてしまいますね。
だけど本当に大切なことであり、これを知らない人はパフォーマンスを発揮できずにいる人も多い。
本質に近いほど、怪しく聞こえることが多い。
それは、その結果に至るまでの道筋が見えていないからです。
プロセスが見えないものは信用しない
何かを信用してもらうには、論理性や科学的根拠が必要なんですね。
「これこれこういうわけで呼吸が大切なんだ」と説明されて納得が出来たら、きっと賛同するのだと思います。
物事を信用するうえで必要なもの
『結果に至るまでのプロセス』
正体不明だから怪しいんです。
お化けや宇宙人を信じている人も信じていない人もいるでしょう。
信じていない人は信じている人のことを「怪しいこと言ってるな」と思っています。
過去の歴史を見れば、ウイルス性の病気を悪魔の仕業だと思っていたし、世界が丸いなんて話は誰も信じていなかった。
ウイルスの存在も知らず、地球の姿を見たことがなかったからです。
求人広告で言えば、『なぜその言葉に至ったのか』が大事なわけです。
表面的な言葉だけを見て排除してしまうのは簡単ですが、もう少しだけ会社の中身を見てみようと思ってもいいのではないか。
また、会社側はもう少し「その言葉に至るまでのプロセス」から表現を抜き出して使った方が良いのではないか。
ということです。
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【転職・就職】初見で排除したらもったいない!
『洗練されていない=ブラック』ではない
求人広告に書かれている「こんな会社です!」「こんな人を募集します!」という言葉。
もし自分だったらどうするでしょうか?
少し想像してみましょう。
数人のチームで求人広告に載せる「求める人物像」を考える。
コミュニケーション能力、積極性、健康な人、フットワークの軽い人、自己主張できる人、明朗快活さ・・・
でも文字数が足りないな・・・まとめると「明るく元気な人」になるか・・・。
考えれば考えるほど、本質的な言葉に近づいていきます。
有名な企業であればもう少し尖った表現で表記できると思いますが、普通の中小企業にはリスクが大きい。
求人広告にはお金もかかっていて、なるべく多くの人、多くの属性の人に応募して欲しい。
だから結局、当たり障りのない言葉になることが多いんですね。
採用力の優れた企業は、もう少しキーワードを洗練させます。
しかしほとんどの会社では専門的にそんな仕事をする人はいないでしょう。
でもだからといって、そこがブラック企業ではないわけです。
求人広告が洗練された表現ではないからといって、そこがブラック企業とは限らない。
これは求職者側も意識した方がいいし、求人側も気を付けた方がいいところです。
求職者~周辺を探る努力
求職者、仕事を探している人は、会社に興味を持つ努力をしてみましょう。
「明るく元気な人!」と書いてあったら、『なんで?』という視点を持つことです。
決して嘘ではないその言葉ですが、きっと求職者にとってはあまり意味のない言葉でしょう。
だけどそれがあなたにとっても本質的だと感じるのであれば、もっと深く会社を知るべきです。
WEBの求人なら一覧だけで流すのではなく、クリックして求人の中身を見てみないと分からないということですね。
曖昧な求人でも、その言葉の周辺事実を探る努力をしましょう!
コロナ禍のいま、ひとつひとつの求人の重要度が増しています。
自分の可能性を広げるように、今までよりも一歩深く求人を読み込みましょう。
求人会社~周辺を見せる努力
また、求人をかける企業側は逆に情報提供を心掛けることが大切です。
過去に「やる気のある人!」などの言葉は流行りましたが、これは“文字情報の量が限られた時代の表現”です。
現代はみんなナビやホームページで求人をチェックするので、文字量は増やせるはず。
そこに手を抜いてはいけません。
「やる気」とは何のことなのか?
「明るく元気」とは何と何と何のことなのか?
「成長」とは特に何を指しているのか?
言葉をまとめる前のプロセスも表現していきましょう。
そして「ん?気になるな!?」というキーワードで求人の中まで見てもらう努力をしましょう。
最終的な言葉に至った経緯、事実、理由を表現する努力しましょう!
時代は移り変わり、テクノロジーも変化しています。
文字、動画、SNS、音声、企業と人のマッチングのためにできる努力は数多くある。
面接で時間と労力を浪費するのは企業も人材も同じです。
「怪しい」で片づけず、「これでいいか」で終らせず、お互いがよりマッチする努力をしていきましょう。