志望動機の作り方

就職・転職ノウハウ

『志望動機』の作り方と形成する本当の意味!超重要マッチング要素!

書類選考に通ったのは良いけど『志望動機』何にも考えてない!

という就活生・転職者の方へ、採用業務を10年経験したキャリアコンサルタントが“志望動機の作り方”をお教えします。

そんなもの作るものじゃない!?

いいえ、作ることに価値があります

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正直あるわけない!?『志望動機』

求職者視点

企業への選考面接で必ずと言っていいほど聞かれる『志望動機』

求職者からすれば、「仕事が出来ればなんだっていいじゃん!めんどくせ!」と思うはず。

 

そうなんですよね~・・・。

実際志望動機をいくら考えようが、面接に受からないと無駄になると思っちゃいますからね。

たくさんの企業に書類選考を出して、たまたま受かった企業。

最初は志望動機なんて無くて当然。

 

ここに落ちたらまた、他の企業で志望動機を作るの??

いちいちやってらんないよ!

と思うものです。

 

しかもせっかく志望動機を作っても落ちたら、ダメージが大きいですよね。

求職者側心理としては、そんなに志望動機を考えたくないのもあります。

 

企業視点

では企業側心理はどうか?

言うまでもなく、志望動機は選考においては能力の次に大事ともいえる重要な基準

 

なぜそんなに志望動機を大事にするんでしょうか?

自社で働く価値や意味を感じていない人を雇うのは、会社のリスクだから。

早期離職、社内の雰囲気を乱す、周囲の人を道連れにする。

 

企業としては、同じ方向を向いてくれないと数々の問題が起こるであろうことを懸念しているんです。

もちろん逆に、「採用してみたら思ったよりよかった」ということもあります。

しかし、そもそも労使関係になった場合、法律上は従業員側の方が守られるようになっています。

 

企業からすれば、採用してしまった人をむやみに解雇することはできない。

だから人の採用には本気で向き合わないといけないんです。

 

「この人なら自社でやりがい持って長く働いてくれるだろうな。」

と思える人でないと、採用するわけにはいかないんですね。

 

『志望動機』を作る価値

求職者側には正直志望動機なんて無い。

企業側からすると志望動機のない人を採用するわけにはいかない。

 

「ないものを偽って作ることに価値なんてないだろう!」と思う人もいるかもしれません。

それは非常に素直で正直でいいと思います。

 

しかし、実は志望動機作りはとても価値があるものです。

動機が見つからない(入社したくない)ならやめればいい。

ミスマッチを防ぐため、自分のキャリアを主体的に歩むために非常に役に立つ。

 

会社というのは、自分が一日に起きている時間の半分以上を過ごすところ。

とても大切なものだし、慎重に選びたいですよね。

  • この会社に入ったら自分はどのように過ごせるのか?
  • この会社で自分は活躍できるんだろうか?
  • この会社に入ったら生き生きと社会人生活を過ごせるのか?

これが分かるといですよね?

 

まさにこの、入社した後の自分を想像することが志望動機作りです。

役に立たないわけがない。

 

確かに、嘘はいけません

本当は入社したくないのに、さも志望動機があるようなことを言ってはお互い不幸になります。

 

「でも、そんなこと言ったら、そもそも志望動機なんてないんだから全部嘘になっちゃうじゃん・・・」

そうですね。

そうなんです。

書類選考が通ったなら、一度自分でちゃんと考えましょう。

 

この会社に自分が幸せに働ける要素がどのぐらいあるのか?

それを考えて自分なりに答えを出すことが、志望動機作りの価値です。

 

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人事が欲しい『志望動機』

ではどんな『志望動機』だと選考に通過しやすいのか?

元人事部長としてたくさんの面接をしてきた僕が思う、3つの志望動機構造をお伝えします。

 

事業(理解あります)

まず、事業自体に共感していること。

大前提としてこれがないと、話になりません。

 

「御社の商品は嫌いですが、御社の社風は好きです。」

なんて最悪ですね。

面接は3分で終わります。ここに共感できないなら、選考を受けること自体失礼です。

 

ただし、ワンポイントアドバイス!

共感と言っても、“理解を示す”程度でいい。

当たり前すぎて、いくら共感を示しても企業には刺さらない

 

これをよく長々と説明してしまうのが新卒で就活する学生です。

なぜかというと、他に共感点が見つからないから

ちゃんと考えれば、損なことはないはずなんです。でも、浅い。

 

ここはサラッとで十分。

「御社の事業にはとても価値があると思っています。」程度でいいんじゃないでしょうか。

その代わり、他の志望動機をしっかり考えること

事業への共感(理解)は大前提。もっと深い部分での“その会社が良い理由”を発見すること。

 

方向性(好きです)

面接官から聞いたことありませんか?

「なんでウチじゃないとダメなんですか?」

「それなら他の会社でもできますよね?」

 

求職者側からすれば、ひどいこと聞くなあと思うかもしれません。

だけど前述したように、企業には求職者が思っている以上のリスクがあって採用をするんです。

企業は『自社でないとダメな理由』を求めて当然と言えば当然。

そしてそれを考えることは、決して求職者にとってマイナスではありません。

 

これが最も重要な志望動機と言えるでしょう。

自分と企業の方向性が合っていること

企業の社風や思い、やっていることが好きであること。

自分が仲間になりたい理由。

 

シンプルに考えた時、会社は人の集まりです。

人の集まりというのは、必ず方向性の一致があって成り立ちます。

  • 家族として生計を共にする。
  • 一緒に遊ぶ。
  • スポーツで勝つ。

一体何がしたいのか、どうなりたいのか。

これは事業という“方法”の中にあるわけではないんです。

 

では、企業のどんなところに現れているでしょうか?

  • 企業理念
  • 社内制度
  • 社内の取り組み
  • 社員の言動

こういったところに見え隠れしています。

 

ホームページで調べたり、知っている人に聞いたりして、その会社が何を考えているのか調べましょう。

そしてその考えに共感できるかどうかを考えるんです。

 

この点は企業が最も大事にしている点なので、突っ込んで聞かれることもあります。

たとえば、「御社の取り組みである○○にとても共感し、私も同じように考えています。」

と言った時。

「どうしてそう思うんですか?」

と聞かれます。

 

そんな時は、自分がそう思うようになったきっかけを思い返してみましょう。

コミュニケーションを大切にしている会社があって、自分もコミュニケーションは大事だと思っている。

これを、「思っています。」だけだと足りない。

「ほんとか?」と企業は思う。

だから、裏付けとなる自分のエピソードを語れるようにしておきましょう。

 

やりがい(仕事できます)

ここまで言えるようになったら、たぶんもう入社したい気持ちが前より強くなっているはずです。

その思いは面接でぶつけていきましょう。

もし落ちてしまっても大丈夫。

自分の大切な仕事の基準として残るので、決して無駄にはなりません。

 

ただ面接前から落ちることを考えてもしかたないですね。

あとは何が足りないでしょうか?

企業が求める人物像に、自分は当てはまっているというアピール。

仕事できます!やりがい持って気持ちよくできます!という企業への安心感

 

事業には共感してくれている。

方向性にも共感してくれている。

仲間になれる可能性が非常に高い。

なのに能力がない!のでは、やはり入社できません。

 

たとえば営業職の人材を募集していて、人前で自信を持ってプレゼンできる人物像を求めているとします。

まず結論として、「出来る」が必要。

そしてその裏付けとなるエピソードも用意しましょう。

私は人前でプレゼンすることが得意です。

学生時代に部活をやっていて、自ら部長に名乗り出ました。

そこで新しい練習方法を受け入れてもらった経験があります。

反対意見もたくさん受けながら、それでも何日もかけて家で調べ物をして、資料を作り、部員全員を集めて熱心に説明しました。

その理論や本気度が伝わり、最後には全員が納得してくれて、とても嬉しかったです。

のような感じです。

中途なら、仕事の中で積み重ねてきた経験をエピソードとして「出来る」の信用性を担保しましょう。

 

ここまで来たら、面接感も「ウンウンウン」とうなずくばかりです。

ポイント

御社の事業はとても理解できます!

御社の方向性はとても魅力的です!自分の方向性と同じ(自分もそうありたい)です!

御社の求人にピッタリの能力・特性を持っていると感じています!

 

志望動機・・・ないものを作っているはずだった。

だけど本当は違います。

志望動機形成は、

自分の中にある企業とのマッチング要素を見つけること。

 

自己理解のひとつなんですね。

自分のことを言えないと、企業は判断のしようがありません。

もし志望動機形成に困ったら、是非僕にお声がけください。

 

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宮内 利亮

《『ココナラ』のキャリア相談実績No.1》 はたらく悩みを解決! 【国家資格キャリアコンサルタント×元人事部長×特性分析アソシエイト】 宮内 利亮を詳しく知る⇒下の「キャリアコンサルタント宮内利亮について」からどうぞ

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