転職活動をする中で仕事の選び方にはいろいろある。
特に「土日休みたい」「少しでも条件よく」と言う人は、自分の望むキャリアから遠ざからないように注意が必要です。
本当に先々を考えての結論なのか。
あなたの「何がしたいか」は明確になっていますか?
ズレる!?仕事の選び方
「土日休みたい」
転職活動をしていると、"せっかく選べるのだから…"とつい欲張りになってしまうことがあります。
だけど、そのせいで自分のそもそも進みたい道とズレてしまっては後で後悔してしまう。
では、どんな時にズレることが多いのか、よくある事例を紹介しましょう。
先々の事を考えているつもりで、じつは全然違ったということがあるものです。
代表的なのがこれ!
「土日はどうしても休みたい」
理由はほとんどの場合、家族との時間を大切にしたい、友達がみんな土日休みだから。
確かに立派な理由にはなるんですが、僕から見ると明らかに得るものより失う可能性のほうが大きいんです。
土日が仕事の人は全員、家族との時間がないのでしょうか?
土日が仕事だと家族は幸せになれないのでしょうか?
そんなわけないですね。
それに、土日にこだわって一家の大黒柱が成長のチャンスを失う方が、家族にとってマイナスになることがあります。
気になるのは、家族を持ったことのない人が希望することの方が多いことです。
つまり、何も知らずにイメージだけで希望している。
経験上、自分が子供の頃に親が土日働いていた人は、あまり土日休みにこだわりません。
長期的に考えれば、家庭を持つ前に今自分が頑張って、土日休みでもなんでも自由に働ける力を身に付ければいい。
"自分が楽をしたいから"土日休みたいと言っているように聞こえてならないんですね。
目先の生活に囚われると、結局何も残らない危険性がある。
この思考が危険なわけです。
幸せになりたいなら、自分の成長のために何を狙うかです。
土日休みが先に来るのはおかしな話です。
「給料が少しでも良いところ」
これも確かに間違いはないんですけどね。
それは給料が高い方がいいに決まっています。
しかし、休日と一緒で給料にラインを決めてしまうと一気に選択肢が狭くなります。
内定が複数出たとしても、給料で決めるのは早計です。
目先の数万円で決めてはいけない。
転職した後の数万円などは、1年でいくらでも塗り替わります。
そしてコレも休日と一緒で"思考が危険"なわけです。
入社時点の条件に『安心』しては絶対にダメ。
その先を見ていかないと、結局また「将来性がない」と言って辞めることになります。
大事なのは、"最終的にどこまでいけるか"のほうです。
「ここまでいったら独立しよう、転職しよう」と思っているラインはあるでしょうか?
もし入社時点の自分から成長するつもりがないのなら、数年後にはぶら下がり社員です。
生活が苦しいのなら、生活の方を変える方法も考えましょう。
または、副業で何とかバランスをとる道もあります。
自分と会社、双方にとって目先のことに捉われるのは良くないということです。
「何をして欲しいか」ではズレて当然
総じて言えるのは、自分が会社から「何をして欲しいか」しか考えていない転職者はズレが生じます。
休みをくれる。給料をくれる。してくれる。してくれる。
くれくれ社員はなぜくれくれなのか?
それは、「何がしたいか」がないからです。
目指すものがないから、楽な方を選んでそれを目指していると勘違いしてしまう。
しかし社会はそんな場所ではないことを後で思い知ることになります。
社会は何かをしてもらう場所ではなく、何かをしてあげる場所。
くれくれ言っている間は、実は流されているということなんです。
自分がやりたいことに近づいているのか遠ざかっているのか、それすら分からないでしょう。
目先ではなく"その先を見る"ということは、誰のものでもない自分のキャリアを主体的に歩んでいくということです。
キャリアは誰のおかげ?
「何がしたいのか」を語れるように
だから、まず始めに必要なのは「自分は何がしたいのか」です。
キャリアカウンセリングでも、最初から最後まで重要なのが『自己理解』。
とことん、自分がどうしたいのか、本当は何を望んでいるのかを追求していくんですね。
さて、キャリアは誰のおかげでできるものでしょうか?
会社でしょうか。
国でしょうか。
出会う人すべてでしょうか。
どれも間違いとは言えませんが、健全な考え方ではありません。
自分が行動したから、受け入れたから、決定したから、否定したから今がある。
キャリアは100%自分のおかげ。
そう、言い換えれば『100%自分のせい』です。
もちろん、そう思った方が健全という話ですが。
目指す所はただ一つです。
自分のキャリアは自分の意思と力で望む方向へ切り開く。
結局後で言い訳をして誰かのせいにするよりも、今自分の意思で歩んでいる実感を持てた方が後悔しません。
もう一度言うと、『何がしたいか』です。
損して得取れ
何がしたいか決まっていたら、目先の損はそこまで気にならないですよね。
どうしても取りたい資格試験があれば、10万円かかっても取得を目指します。
どうしてもやりたいゲームがあれば、5万円のハードも買います。
月給が3万低くても、成長できる環境があれば"年間36万円の授業料"で2000時間学べます。
しかも社会的な市場価値アップのおまけ付き。
損してそのまま終わってはいけませんが、得が取れるなら積極的に損しましょう。
(周囲のライバルが目先のエサにつられているうちに!?)
リスクを負っている自覚があれば、得るものを得ようと努力できる。
社長という存在は、誰よりもリスクを負う存在です。
だからこそ多くの利益も得ることが出来る。
リスクが大きいほどリターンも大きい。
しかし、社員はリスクを負っていないのか?
そんなことはないんです。
目先の楽に捉われると、"時間を無駄にする"という大きなリスクがある。
何の時間を無駄にするのか?
なりたい自分になるための準備時間です。
本当にこのリスクを理解できるのであれば、「土日休み・給料が少しでも高いところ」ということは言えなくなる可能性が高いです。
主体的キャリア
自分のキャリアは誰かが用意してくれるのか?
ましてや他人である会社が用意してくれるものか?
しかも「くれくれ」言ってくる社員に用意してくれるか?
自分で歩み出さない限り、自分の望むキャリアは手に入らない。
自分で歩まない人は、残念ながら愚痴ばかりを振り撒きます。
周囲にも悪影響なわけですが、一番損なのは自分自身ですね。
本当に、自分の人生を人にお任せでいいんでしょうか。
自分の人生は誰のためのものでしょうか。
望んでいるものとズレるから愚痴が出る。
望んでいるものが分からない限りズレる一方です。
しかし、愚痴が出るということはそこに想いがあるということ。
具体的に、『じゃあ自分はどうしたいのか』を言葉にしていきましょう。
転職活動をしているなら、愚痴になる前に言葉にしていきましょう。