高校生の就活にないもの

就職・転職ノウハウ

【若者の就職活動を支援しよう!】高校生の就活に『ない』ものとは?

いま日本の高校生の就職活動はとても封鎖的。

最初は1社しか受けられないのは誰の都合?

高校に求人票は十分にあるのか?

職業選択に対する知識は誰が教えるのか?

高卒就活には『ない』ものが多すぎる

大人にできることはスタートラインを設定してあげること。

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高校生の就活に『ない』もの

高校生を支援していると感じることがあります。

高卒の就活には、『ない』ものが多すぎる。

僕自身も高卒ですが、就職なんてまったく考えられず“プータロー”になった。

就活が“なんのことか”すら分からなかったんですね。

今回は、同時に「もっと与えてあげられるんじゃないか」と思うものを書いていきます。

 

仕事の知識がない

まず、とにもかくにも『仕事の知識』です。

  • 営業ってどんなことをするの?
  • 事務ってどんな道があるの?
  • 資格って必要なの?

親がやっている仕事以外には基本的に触れていないので、

「知らない世界に飛び込む」感じです。

 

例えば営業でも、実際は「新規営業・ルート営業」とか「個人営業・法人営業」などがある。

しかも「OEM・ODM」などの知識があれば、「将来はこんな働き方をしたいな」と心が躍るかもしれない。

だけど大学生だと会話の中に仕事の話があったりしますが、高校生同士だとはなかなか出ません。

 

そもそも営業の求人自体少ないのは、企業が「高校生にはできない」と思っているからです。

この求人票自体がなく多くの職業が選択肢に上がらないことが、さらに高卒の可能性を限定してしまいます。

 

自分には何ができる可能性があるのか?

どんな働き方をすればいいのか?

自分に足りないものは何なのか?

仕事の知識識があれば、もっと先を見据えたキャリアアップの道を設計することができる。

 

自由がない

高校生が就活をする時、最初の応募先は1社しか選べない

時期も決まっていて、大学生のように早めに動き出すことも困難。

情報はほとんど進路相談室で、自分から動いて社会人に聞いて回るような活動が出来ない。

高校生の就活には自由度がない。

 

「そうするしかない」という状況が多いんですね。

確かに自由にすると、夢ばかり追ってしまうかもしれないしブラック企業に入ってしまうかもしれない。

どうしても“指示”してレールを引いてあげたくなる。

 

でも、危険がある時に教えるべきなのは“危険の乗り越え方”です。

安全な場所を示すだけでは、自分で判断しないといけない時に出来ません。

就活においては、職業選択や仕事に関する前提知識。

知ってさえいれば、もっと自由に活動させてあげられる。

 

親としても安心して職業選択を任せられるようになるには、もっと見聞が必要。

大学生の4年間はここが伸びる期間ですよね。

高卒で就活する人のために、もっと早く与えてあげたいと思います。

 

選択肢がない

高校にある求人にはかなりの偏りがあります。

女性の大半が接客業と製造業、男性の大半が製造業に就職します。

これはある意味安全なルートを示してあげているという見方もできますが、将来の選択肢を考える余地がないという点では何とかしたいですよね。

仕事情報の偏りは、そのまま将来設計の選択肢の偏りを意味する。

 

高卒入社の多くが短期離職するのは当然のことです。

現在の構造は、一度「すぐに出来る仕事」に就き、そこから仕事に就いて考える構造です。

 

全員が製造業で満足して働けるわけではない。

だからある程度製造業で社会経験を積んでから他業種に転職する人は多い。

でも最初の選択肢が多ければ、もっと事前に「社会経験を積みたい」と思いますよね?

選択肢があれば希望が湧き、やりたい・なりたいが出てくる。

 

高校2年生で「仕事がしたい」と思ったら、1年間は社会人としての基礎を学ぶ努力が出来ます。

 

マナーを知らない

では、何が足りないのか?

どうして求人票は増えないのか?

なぜ出来ない仕事が多いのか?

 

僕自身も、高校を出た後に「正社員になれる」なんてのは全く思っていませんでした。

高校生自体に自己効力感がないし、親や先生から見ても「まだ早い」と思う。

高校生に足りないのは、社会的マナー。

 

自由があったとして、選択肢があったとして、社会人としての基礎がない状態ではお客様の前に出られない。

上司の指示も聞けないし、チームとしての働き方も分からない。

 

簡単に言うと、『新人研修』をやるのが遅すぎるんです。

いま新人研修をやるのは企業側。

学校ではそれ以外の知識を教え、社会的マナーを学ぶ機会がない。

教育項目自体が製造業向きということです。

 

だけど新しい時代はすぐそこで、18歳は成人と言われる時代になります。

  • 言葉遣い
  • 身だしなみ
  • 立ち居振る舞い

基本的な知識から、オンライン名刺交換のレクチャーなど高校で出来たりしたらいいですよね。

 

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高卒は活躍できる

社会人マインドがないわけじゃない

僕が企業で採用活動をしていた時、優秀な高卒社員をたくさん採用しました。

もう一度言うと、高卒で優秀な人はたくさんいます

 

単純に頭の回転が速い人もいるし、大学生よりも気遣いやコミュニケーションが上手な人もいます。

しかも真面目に、素直に、すごいスピードで吸収してくれます。

大学生は価値観が少し醸成されているのに対して、高校生の価値観はとても柔軟なんです。

「仕事を頑張ろう」とする意欲は、大学生と変わらない。

「遊びたい」と思うのも、大学生と変わらない。

むしろ大学生の方が遊びを知っている分、遊びたい気持ちは強いかもしれないですね。

 

高校生は自分で考える力がある。

では何が足りないのかというと、社会の知識や社会的行為としてのスキルです。

マインドはあるのだから、あとは知識とスキルでもっと羽ばたける。

 

職業観はなくていい

職業観とは、なぜ働くのかとか仕事の意義に関するものです。

これは最初は無くてもいいでしょう。

 

大学生の場合、就職までの期間で結構考えますね。

「なんで働かないといけないんだ・・・」

「自分はどうしたいんだろう」

だから面接で志望動機を聞かれたら、ある程度答えられる。

 

だけど高卒の就活にはその時間がない

仲間も少ないし、頼れる人が少なすぎる。

だけど、これは悪いことばかりではないんです。

何も考えず飛び込んでいけることも、キャリアをひらく一つの方法。

 

考える・選ぶということは、逆に何かを捨てることでもあります。

頭で考えて、論理的に取捨選択する。

だけど考えずに飛び込んだら、アンテナをビンビンに立ててなりたいものになればいいんです。

 

プランドハップンという理論によると、キャリアの8割は偶然でできる。

僕もそうでした。いや、10割が偶然かもしれない。

飛び込んだ先で自分が感じ取るものが重要なんです。

 

スタートラインは大人がつくる

とはいえ、社会の荒波にただ自由に放り投げても泳ぐことはできない。

泳ぎ方を教えてからがスタートラインです。

 

職業観なんて時間のかかるものは置いておけばいいんです。

自分で考える力はあるのだから、信じてあげること。

 

だけどもっと早いうちからマナーを勉強したり、仕事の仕組みを理解することはできる。

高校生が自分でスタートラインに立てる資源は与えられていない。

スタートラインに導いてあげることが大人の役割。

 

色んな制限を設けているのは大人です。

これはある意味仕方のないことかもしれない。

だったら、道を広げてあげたり知識・スキルと言った資源も与えてあげたい。

 

高校生は働くために必要なものを内側には持っている。

あとは外側から与えてあげることで、もっと社会で活躍できるんですね。

 

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宮内 利亮

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