試験や面接がうまくいかなくて、目指していた道がダメになってしまったとき。
「あきらめるしかないのか…」と思っていませんか?
私たちキャリアコンサルタントから言わせていただければ、諦めるにはまだ早い。
本当の自分が目指していた未来はそんなに狭いものでしょうか?
ダメになったのは、一本の枝
まず、すべての職業を一本の木に例えるとします。
一本一本の枝が、それぞれの具体的な職業ということになります。
さて、一体何本の枝があるのでしょうか?
その職業は【1/17,000】
「厚生労働省編職業分類」では、なんと17,000を超える職業があります。
そして、それだけだと思いますか?
新しい仕事は次から次へと生まれ続けています!
10年後に無くなっている仕事はあるかもしれません。
しかし、逆に増えている仕事の方が多いと思いませんか?
時代は変化し続け、IT化・グローバル化が進んでいます。
働き方は多様化し、急激に新しい仕事をする人たちが増えています。
ダメになってしまった職業は、現時点の1/17,000。
自分が生きている時代で言えば、もっと多くの職業の中のたったひとつ。
目指していたものになれないという落胆は確かにありますが、立ち直るには十分すぎるほどの職業が日本にはあるということですね。
望みが叶えられる職業がそれだけのはずがない
その職業になりかたったことには必ず理由があるはずです。
そしてその望みをかなえられるのは、たったひとつの職業だけなんでしょうか?
そうです。何個もあると思う方が現実的なんです。
何かがダメになった時に考えたいのは、「他にも可能性がある」ということです。
だけど、そんなことを言われても悲しいものは悲しいし、苦しいものは苦しい。
ただ単に可能性があるとは、なかなか受け入れられないものです。
前向きに受け入れるには、
- 現実的にいくつの枝のうちの何本がダメなのか知ること。
- 自分の望みは何本分に期待できるのか知ること。
ではないでしょうか。
つまり、こういうことです。
がっかりした感情をありのままに受け入れたら、
次に具体的事実も受け入れること。
枝分かれのポイントに帰ってみよう
では、枝がどこから分かれたのかを探ってみましょう。
分岐点に立ち返って振り返ってみます。
なぜ、そうなろうと思ったのか?
「この仕事いいな」と思ったきっかけはなんでしょうか?
どうしてそうなろうと思ったんでしょうか?
例えば、警察官になりたいと思った。
そのエピソードを振り返ってみます。
自分が落し物をしてとても狼狽しているときに、警察官の方が優しくなだめてくれた。
そのことで落ち着きを取り戻し、探し出すことができた。
その時の感謝の気持ちから、自分もそんな価値を人に与えたいと思うようになった。
などですね。
あなたがなりたかった、だけど諦めた職業はありますか?
なぜその職業に就きたいと思うようになったのか、その原点を思い出してみましょう。
そして、なるべく一言で「なりたかった理由」を考えてみましょう。
どうなりたくて、目指したのか?
例えば上の例で言えば、
『人に平穏な気持ちを取り戻すこと』かもしれないし、
『落ち着いた大人』かもしれない。
自分なりの言葉で考えてみましょう。
『人に平穏な気持ちを取り戻すこと』が、警察官にしかできないわけがないですよね。
『落ち着いた大人』であれば、職業すら関係ないかもしれません。
原点に近い思い。
それがあなたの『職業観』です。
別の言葉で言えば、『ミッション』かもしれません。
まずは自分の職業観を見つけてみましょう![/st-cmemo]
他にどこに分岐できるのか?
ここからが本番です。
その職業観が実現できる職業を考えてみましょう。
枝分かれして進める道をたくさん探すイメージです。
例えば『人に平穏な気持ちを取り戻すこと』なら、
- カウンセラー
- 小説家
- ユーチューバー
- 人事
- リラクゼーション
などなど、数限りなく出てくるはずです。
まずは思いつく限りの職業を挙げてみましょう。
自分で行き詰まったら、周囲の人にも聞きまくってみましょう。
自分では考えもしなかった職業が、実は一番希望を叶えられるものかもしれません。
職業は17,000以上あります。
そしてこれからも生まれ続ける。
だから、実は自分の望む職業観を叶えられる職業は、だぶん自分の知らない職業です。
そう考えた方が合理的ですよね。
未来はそんなに狭くない
がっかりしてしまう気持ちは仕方ありません。
だけど僕はキャリアコンサルタントですから、なるべく前向きに次の職業探しに望んでほしいです。
未来はそんなに狭くありません。
走った先に道がなかったら、一度分岐点に戻る。
迷路の基本です。
キャリアコンサルタント的言えば、これも自己理解です。
自分の原点となる体験、原体験の中に職業観が芽生えた瞬間がきっとあります。
戻った場所からもう一度未来を見たら、自分がいた枝先が何百とある枝のうちの一本だったことに気が付きます。
また歩きはじめる時は、前より開かれた未来にワクワクするかもしれませんね。
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