チームビルディング

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チームの変革プロセス【チームビルディング】で生産性の上がる瞬間

誰しも「まとまったチーム」で働きたい。

しかし、何の努力もなしにそんなチームが出来上がることはない。

元人事部長が体験したチームビルディング研修で起こった“チームの変革プロセス”を解説します。

チームビルディング「フープリレー」で何が起こる?

チームビルディング『フープリレー』

あるチームビルディング研修で一番印象に残っているものがあります。

それが

『フープリレー』

総参加者:30名程度

フープリレー時は2チームへ分割

15名ずつのチームがタイムを競い合う。

15名が全員手をつなぎ、ひとつの輪をつくる。

人の輪のどこかに、フラフープをかける(腕に通す)。

全員がフラフープを“くぐり終える”までのタイムを計測。

と、いうものです。

 

ちゃんとしたファシリテーター役の人が派遣されて来ていて、僕もチームの中に参加。

「何が始まるんだろう?」とワクワクしていました。

 

バラバラの初回

全員違う脳みそ

まず、初回。

「つないだ手を離してはいけない」というルールのもと、とりあえず初回のタイムを計測。

一人ずつ体をくねくねさせながら「よっ…こらっ…しょっ…」とくぐっていく。

手が自由にならないので、フラフープをつかまずやるんですね。

足が引っかかったり、体の大きい人は特に大変!

速い人もいれば、何度も失敗したり倒れたりする人も多数!

これが競い合いでなければ「面白っ!」で終わるかもしれませんね。

 

まさに“バラっバラ”

その時はそんなつもりはないので、後になって言えることですけどね。

 

全員がおのおののイメージ、やり方、目標タイムでやっている。

それでも楽しむだけならいいんですが、さすがにそこはチームビルディング研修です。

 

チームは「混乱期」へ

目標タイムはチームで決めるんですが、ファシリテーターから

以前同じぐらいの人数でやったタイムを提示されます。

なんと、1/3以下のタイムで終わっています…!

チームではざわめきが起こる…

「ええーっ!!!」「ウソだろー!?」「なんでー??」

どうしてそんなタイムが出せるのかわからない状態。

誰々のくぐり方は速い。

誰々が遅い。

 

「固定したらどう?」という意見に対し、

「いや、ないでしょ~」と一蹴。

それぞれが自分のやり方が「正しい」「悪くない」

「足引っ張りたくない」「無理でしょ」「考えようよ」「くだらない」

「だから言ったじゃん」「ちゃんとやれよ」

こんな思いで溢れる混乱期があった。

何度かチャレンジするも、うまくいかずチームでは苛立ちが出始める。

 

大事なポイント

早い段階から『リーダー』が現れ、仕切り始めます。

一見、これでチームがまとまったように見える状態。

だけど、実際全員の心の中はバラバラ。

ポイント

リーダー一人ではまとまらないということです。

この状態で止まっている会社は多いのでは?

 

PDCAで混ざりあう情報(目的・イメージ)

繰り返す実行・振り返りで「統一期」へ

まず最初に言いたいことがあります。

振り返り・話し合いを繰り返すことが大事。

 

リーダーがいながらも、うまくいかないことが何回か繰り返されていきます。

すると次第にリーダーが自信を失い、助けを求め始める

「何か意見出してよ」から

「どうしたらいい?」に変わっていく。

ここで心地よい変化が生まれました。

全員の意見が出しやすくなる。受け入れやすくなる。

リーダーがメンバーに信頼を寄せ、助け合おうとする姿勢が芽生える。

急に全員が「考え始めた」のを感じました。

すると、どん欲に色んなことを試してみようというチームに変わりました。

「ここに行きたいんだな。」と具体的な目標が統一されていく。

具体的なやり方を、全員が納得のもと話し合うことができる。

それぞれの役割を受け入れることができる。

ポイント

同じ目的に向かっている信頼感は、意見を受け入れるベースになる。

信頼していないのに意見を受け入れることはない。

リーダーから先に信頼を示さなければいけない。

そしてそれは実行の中では起こらず、振り返り・話し合いの場で起きる。

そうしてチーム内で個人の個性が発揮され始めると、全員のベクトルが合い統一感が出てきたように感じます。

 

小さな達成から「機能期」へ

統一感が出た状態で“実行”のフェーズが来ると、モチベーションが高くて気持ちいい!

※注 やってることは、大の大人がフラフープをくぐる行為です!

結束力がある。

結束力とは、個人個人が役割を認識し、それらの連動性がある状態だと感じました。

この、「機能している感覚」が大事。

組織での在り方は、ここを目指すべきだなと思いました。

 

そしてこのフェーズに来ると、こうも思います。

いきなり「モチベーション持ちなさい」とか「結束力を持ちなさい」と言っても、無理に決まってる。

「まとまったチーム」になるためには、変革のプロセスが必要だった。

  • 混乱がおき、課題を共有する。
  • 推進する者・抵抗する者が現れる。
  • 共通の解決すべき困難により、“助けられ”合いが起こる。
  • 個性を発揮し始める。
  • 認め合い、役割が生まれる。
  • 全員が機能することで、全員が自信を持ち楽しくなる。

あなたの職場は、今どのフェースに当てはまりそうですか?

 

誰も想像していなかった結果

最終的に誰一人として想像もしていなかった方法により、見事目標タイムを大幅にクリアすることができました!

この時の盛り上がりと言ったら最高でしたよ。

チームの生産性が上がった瞬間を一番感じた時。

「当初は誰も想像できなかった新しい方法が生まれた時」

チームだから成しえた、その時だから生まれたもの一つの結果です。

全員で考えたもので結果が出たら全員が喜ぶ。

リーダーの考えを実現したところで、全員にその喜びはありません。

 

30人が誰一人思いもしなかったことですよ?

これはすごいチームの力ですよね!

 

そのメンバーだからできた実感もあり、メンバーへの信頼感も一層増す。

たとえそれがその日初めて会った人であっても、最後に分かれる時には名残惜しささえ感じます。

この体験をした人は、またいいチームを目指すことができる。

とてもいい研修だったな~と思います。

 

【再現】職場で回す「つながり」

最後に、これを職場で再現するとなるとどうでしょうか。

  • 「まとまる」構造
  • 「つながる」意識

を持ってみてはどうかと思います。

 

「まとまる」構造

チーム変革のプロセスのこと。

『混乱』→『統一』→『機能』

これを共有していると、全員が「いいチーム」を目指すことができる

このためには、実行・振り返り・話し合いのサイクルを回すことが効果的だった。

「つながる」意識

混乱は無駄ではない。

過去に試した方法も無駄ではない。

採用されなかった意見も無駄ではない。

チームで起こるすべてが、最終的に良い結果へとつながっている意識。

変革のプロセス、PDCAサイクルが意味のあるものとして、全員が大切に思う意識。

 

ただ実行するだけでは不足だと思います。

考えるだけでも頭でっかちの評論家を生むだけで、何の生産性もない。

 

目的を共有する。

全員が実行する。

全員が振り返る。

全員が考え直す。受け入れる。

全員で再出発する。

これをずっと続けていくこと。

そうすると、誰も想像できなかった成果につながっていく。

 

だから、実際に仕事をする時間と別に「みんなで考える時間」が必要。

「会議なんて時間の無駄!」と言っている人がいる会議は、実際に無駄だと思います。

リーダーの独壇場になっていませんか?

会議が生産性のないチームは、リーダーが数字で“痛い目”を見る必要があるかもしれませんね。

 

「時間が取れない!」というチームは、そのまま生産性は上がらず苦しみ続けると思います。

どこかで改善をしないと変わらないわけですから。

 

と、いうわけでとても気づきの多いチームビルディング研修でした。

プロセスをあなたの職場でも当てはめてみてくださいね!

 

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宮内 利亮

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