現代社会の課題とSTEAM教育

キャリアアップしたい

現代社会人に不足しがちな『A』STEAM教育はなぜ必要とされるか

最近の教育では『STEAM教育』を掲げ、今までのSTEAMにArts(人文科学、社会、言語、芸術)を加える必要性が叫ばれている。

社会に問題があるから教育が変わるのだが、社会人は自分たちの何が課題なのかを理解しているだろうか?

なぜアートなのか

現代社会人に不足しがちな『A』

STEAM教育

『STEAM教育(スティームきょういく)』

Science(科学)

Technology(技術)

Engineering(工学)

Mathematics(数学)

※ここまででSTEM教育(ステムきょういく)

Art(芸術)

を加えてSTEAM

 

STEAM教育は、これらを総合的に学習する教育方法です。

なぜ『アート』が必要なのか、教育の現場から離れて社会にいる私たちにはパッとは思いつきませんね。

 

教育が変わる原因はいつでも社会の方にあります。

社会をより良くするために教育が変わるわけですが、意外とその原因を知らないのは教育現場ではなく社会の方

 

ということは、新しい教育を受けてきた若い世代が社会に出ても、古い世代の常識で押さえつけられてしまう可能性があります。

だから、すでに社会に出ている私たちが「なぜ教育が変わるのか」も知ることは大切なことだし、何より私たち自身が変わらないといけないということですよね

 

想像的・創造的アプローチが足りない

アートには、物事を本質的に捉え直して常識を破壊する力があります。

それから、外部にある情報同士をつなぎ合わせて新しいデザインをおこしたり、イノベーションを起こすことができます。 

 

つまり現代社会にはそういう力が足りないということ。

想像的・創造的アプローチが足りない!

 

VUCAと呼ばれる不確実性の時代に、過去のやり方を踏襲したフレームワーク的な仕事の仕方が通用しなくなってきています

その場その場に応じて臨機応変な手法を取り入れていくことが最も成果に結びつく。

 

次から次に新しいテクノロジーが生まれ、テクノロジーがテクノロジーを呼ぶような時代です。

だからフレームを作ってその中で完結するのではなく、常に外に意識を向けて情報を収集していくこと。

それから、周囲に流されずに自分なりの考えを持って働いていくことが求められているんです。

 

批判的思考が足りない

アートは誰かの考えた現状を否定します

「批判」という言葉が入ると、ほとんどの社会人はマイナスに捉えるでしょう。

なぜなら、協調的であることが重要視されすぎて、自分なりの考えを抑えるような風潮が現代の社会にはあるからです。

 

しかし教育の現場で叫ばれているのは『健全な批判力』です。

ただ相手を打ち負かすための批判ではもちろんありません。

(現代社会人の思う批判はほとんどの場合こういう批判です)

 

「これはこうなっている」という世の中の常識や方程式を聞いた時に、

『それは本当なのか?』と自分の頭でしっかりと考えることです

 

相手が言ったことを鵜呑みにすることは、"細かいことは考えない"とか"漠然としたまま"の状態で仕事をすることになる。

そんな状態でVUCA時代を生きていくと、ただ流されるだけで自分の思うようなキャリアを歩めなくなってしまう危険がある。

自分なりの考えを持って、不確実な社会でも成果を出し続けるため、

わがままなキャリアを歩むために必要

 

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STEAM教育を社会人にも

『クリティカル』常識を壊す

この『批判的精神』が現代社会人には足りない

おそらく「批判的精神を持て」と言ってしまうと、本質をとらえる方向をよりも”自分にとって都合のいい方向”で批判をしてしまうでしょう。

 

批判的精神を分かりやすく言うと『クリティカルシンキング』のことだと思えばいい。

 

例えば学校では、先生が独自にこのクリティカルシンキングを育てるために工夫をしているそうです。

国語で物語を読んだ後、テストで答えるような正解だけを子供たちに教えるのではなく、わざと逆の考えを披露する。

 

正解を探していた子供達は常識を破壊され、「それでもいいんだ!」と思います。

多様性を受け入れられた子供達は翼を与えられたように、自由な発想の世界に飛んで行きます

批判的精神は、自由な発想を得るために一番最初に必要なこと

 

創造的な問題解決

現代社会で必要とされているのは、『今までの常識にとらわれない考え』です。

 

過去のやり方を踏襲するのが、"直列収束"的な解決方法。

これは短期的に成果をあげたり、再現性のある仕事をしていくためには必要なことです。

 

しかしこれからの社会では、このようなフレームを作った側から新しいやり方が生まれてしまうような時代です。

例えば社内でいちいちルールを設定して規程を作り直しているようでは、世の中の変化のスピードに対応できなかったり。

 

そのためこれから必要だと言われているのが、"並列拡散"的な解決方法です。

外に向いた思考で常に新しいものを取り入れ、人と対話し網の目状のコミュニケーションによって常にアップデートし続ける

自由な発想や今までになかったことにチャレンジする力

誰かと協力したり何かを組み合わせてお金を生んだり

まさにアーティスティックな考え方がビジネスの世界でも必要になってくるんですね。

 

収束+拡散

これまでの社会で重宝されてきたのが”直列収束”。

別の言い方をすればロジカルシンキングとか論理的な考え方です。

 

そしてこれからは”並列拡散”も大切。

クリティカルシンキングに基づき、自分の軸を持ちながらも外の情報を使い続けていく思考です。

(ドラゴンボールの元気玉みたいなものですね!)

 

世の中は便利なモノにあふれはじめました。

特に情報は全世界に誰でも使える形で散りばめられています。

しかもそれは止まることなく、むしろ加速しながら世界に放出され続けています。

 

イノベーションが起こり続ける時代と言ってもいい。

そんな時代に、わざわざやり方を決めて長続けてしまうことは損ですね。

 

驚きと発見に溢れたキャリアを形成し、楽しみながら仕事をしていきましょう。

 

 

一緒に勉強しましょう!

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宮内 利亮

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