社会ではよく「気づき力」という言葉を使います。
だけど上司にこの言葉を都合よく使われても、部下には何のことか分からないですね。
「自分にはもうムリなんじゃないか…」と絶望感を感じてしまうことも。
そんな方はちょっと待って!気づき力は成長します。
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「気づき力」なんてどうにもならない!?
上司に言われても直せない…
あなたは上司に言われたことがあるでしょうか?
「お前は気づき力が足りないんだ!」
気づきと言われても、気づかないものを一体どうやって気づけばいいんだろう・・・
そんな風に思ったことはありませんか?
社内では上司はことあるごとに使うかもしれません。
とても便利なんですよね。
もう少しこうしてほしかった、あの時なんで何もしなかった、全て気づき力で片づけられる。
だけど部下としては途方に暮れることが多い。
ずっと直すことが出来ずに、上司に怒られ続けてしまうこともある。
自分は本当に気付き力がないんだな・・・
きっとずっとこのままなんだ・・・
そんな風に自信もなくしてしまいますよね。
今回は、自信をなくす前にしてほしいことを書いていきます。
成長しない自分が嫌になる?
何度言われても直らない時、成長しない自分が嫌になるかもしれません。
しかし、ちょっと待ってください。
言われただけで成長できる人はいない。
正しい努力を知り、正しい努力を実行して初めて成長できる。
成長というのは、正しい努力の先にあるものですよね。
文字を書けるようになるのは、文字というものがすでに存在し、その形どころか書き順までも丁寧に教えられるからです。
もしも文字の完成形も見せてもらえず、いきなり「書け!」「なんで書けないんだ!」と言われても手も足も出ません。
つまり、成長の仕方が確立されていれば誰でも成長できる。
成長の仕方があいまいなほど、難易度が高く全員が習得できるものではない。
気づき力の上げ方は確立されているでしょうか?
きっと、言っている上司ですらどうやって成長してきたのか分かっていません。
気づき力は成長しづらいもの。
だけど、正しい努力をすれば向上できるものです。
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「気づき力」はどうやって高める?
ディティールを知る
では、気づき力はどんなプロセスで成長していくでしょうか。
まずは、実際はどうなっているのか、ディティール(詳細)を知ることがまずは大事です。
代表的なのは、見る・触る・感じる。
とにかく体験しているに越したことはありません。
体験の情報量は、想像だけの情報量をはるかに超える。
考えてみれば当たり前ですよね。
頭の中で考えたシュミレーションなんて、たかが知れています。
360%実際の環境に囲まれた実践を超える情報量はありません。
例えば、ある大事なセミナーを任せられたとしましょう。
会場を借り、大勢の人の前でスライドを使って発表する。
こんな時、ぶっつけ本番でやったらどうなるでしょう?
電源はどこにある!?
スライドが映らない!?
マイクが聞こえない!?
キャンセルが出た!?
話がつっかえる!?
ありとあらゆるトラブルが本番で襲い掛かる。
上司には、「気づき力なさすぎだろ・・・」と言われます。
ある程度は頭の中で想像できるかもしれません。
しかし、実際に会場に行き、本番さながらシュミレーションをしないと、何かのトラブルが起きてしまう。
頭の中だけでなく実際に動いてシュミレーションをし、体験をすることで格段に気づく量が増えるんですね。
目線の違いを理解する
このブログで度々紹介している「4つの思考特性」でも、それぞれ気づき方が違います。
それらはまさに、目線が違う。
自分だけの思考パターン・価値観でしか捉えていない場合、気づけないことがあるんです。
例えば、社交型の人は人の感情に敏感です。
常に、あの子はどう感じているかな?自分は今どう思われているかな?
そんなことを考えているからです。
逆に、対極にいる分析型の人は人の感情に価値を感じていない。
それよりも客観的なデータを重視するからです。
当然、人の感情には鈍感になります。
それから、構造型の人は順序や詳細が気になります。
誰かが漏らした仕事や抜け落ちた手順を回収することができる。
逆に、対極にいるコンセプト型の人は詳細に価値を感じていません。
そんなの些細な事じゃないか!と思うので、細かいことに気が付かなかったりする。
もちろん、それぞれ逆もまたしかりです。
人の頭の中、思考特性の違いを理解することで、気づく幅は大きく増える。
分析型の人は社交型の思考特性を学ぶことで、人に対する気づきがアップする。
コンセプト型の人は構造型の思考特性を学ぶことで、詳細に関する気づきがアップする。
慣れない思考特性でストレスはかかりますが、人の立場に立つことで気づき力は向上するんですね。
興味=ピンポイント掘り
最後に、ピンポイントに掘ること。
ある一点に集中して、とことん追求・考えることです。
これは、興味を持った対象に起きる現象ですよね。
興味を持った状態というのは、いくらそのことについて調べていても全く飽きないし、むしろ幸せを感じる。
自然と詳しくなっていくので、その道のことなら何でも分かるようになる。
究極の気づき力ですね。
だけど、ものごと全部に興味を持つなんて不可能。
ましてや仕事ならなおさらです。
だから、意図的に興味を持った状態を再現する。
特定の事についてしか考えられない、追求せざるを得ない時間を作る。
例えば、来客対応の気づき力を上げたいとする。
スケジュールの中に1時間「来客対応の向上案を作る」と入れておく。
できれば、他の仲間と一緒にやることで強制力も働くし、気づきの量も倍になります。
そう、本気で建設的に考える時間を作るだけ。
意外と、やっていないんです。
もちろん思考停止して1時間経過するのはダメ。
シュミレーションしたり事前にアンケートを取ったり、出来ることをやればやるほどいいですね。
気づき力は、体験した量・考えた量に比例します。
それがないなら、作ればいい。
何も思いつかないのなら、ひとまず体を動かして再現してみる所から始めましょう!