最近は個人の特性が重視され、適性診断や性格診断も発達し、自己理解の進む人が増えてきました。
自分らしく働いていきたい!
でも、今苦手なことが未来永劫苦手とは限らない。
何より、苦手なことは努力しない人になってしまうと、周囲の人はどう感じる!?
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人の違いを知ることは大切
例えば「収束型」と「拡散型」
『自分らしく働きたい』
というのは、全ての人の願いかもしれませんね。
そのためには、"人はそれぞれ違う"という前提を持ち、自分を理解するのと同時に他人を理解することが大切です。
例えば、人の考え方を本当に大きく分けると、収束型と拡散型があります。
収束型は、一つの事に集中して取り組みたい。じっくりやりたい。一つ一つやりたい。
拡散型は、一つの事にとらわれたくない。あれこれサクサク進めてきたい。
得意な働き方をするときにはストレスなく出来るけど、苦手な働き方は抵抗を感じます。
基本的には、その人の得意な分野で活躍してもらうことが一番組織の生産性を上げていきます。
しかし、人の感情やチームとしての在り方を考えると、ある矛盾があることも確か。
その空気を読めないとどうなってしまうでしょうか!?
自分を知る"だけ"だと・・・!?
得意な事だけやればいい。
苦手なことはやってもらえばいい。
すると、どうなるでしょうか?
「自分には向いてないから誰かやってくれよ」
「オレの役目、それじゃないから」
こんな主体性のかけらもないようなことが当たり前になってしまうんですね。
自分を知るだけで終ると、変に自分の強みに自信を持ってその他の事を"やらなくていい"と勘違いしてしまうことがあります。
そうじゃないですよね。
誰かの得意なことは任せればいいのは確かですが、度を超えて頼り切りになるのは無責任。
自分を知り、足りないところは成長しようとする意識が大切です。
「自分は得意じゃないけど、今そっち大変そうだから手伝うよ!」
「苦手だけどチームのためには出来るように頑張らないと!」
そんな気持ちを持っている人とチームでありたいものです。
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活かされるのは努力してる人
『自分に足りないこと』
自分を知って、得意な分野を理解して、それを「発揮させてくれ!」というだけ・・・
これって、とてもワガママに聞こえませんか?
得意なのは分かるけど、開き直って自分に出来ることしかしない。
そんな生き方が出来たら最高だけど、それでは認めてくれない人がたくさんいるはずです。
自分だって、もしも会社の仲間がみんなで営業を頑張らないといけない時に「オレ営業苦手だからお前やってよ」と言われたら嫌ですよね。
"こいつ何様だ??"と思うわけです。
もし自分が、周囲の人が苦手なことを全部やってあげているなら話は別かもしれませんが。
自分の苦手なことは、「自分に足りないこと」という意識を忘れちゃいけない。
そもそも自分が全部得意ならいいんですよね。
でも、そんな人はいない。
苦手な部分を誰かに"やってもらっている"という意識。
それがない人が、「オレ苦手だからいいや」となってしまうんですね。
謙虚さ=他人があなたと繋がる意味・価値
つまり、苦手なことだからといって努力しない人はどんな印象を周囲に与えるでしょうか?
それは『謙虚さがない』です。
得意な事しかやりたくないと思ってるうちは、謙虚さに欠けているということを忘れてはいけない。
主役の座が与えられているからと言って、準備を何もせずにいきなりステージに突っ立って、スポットが当たるのをずっと待っているようなものです。
そんな人とは、次も一緒に仕事をしたいとは思いませんね。
『謙虚さ』は、他人があなたと「繋がっていたい」と思わせてくれるもの。
人として譲り合える、手を組めるという意味がある。
自分の得意な事しかやりたくないという思考では、「付き合っている価値がない」と思われても仕方ありません。
周囲の人は、自分を輝かせるためだけに存在しているわけではない。
自分も他人を輝かせようと思って初めて、自分の得意も活かせるようになるんです。
人に活かされるのは、そういう努力をしている人です。
【頼る+努力】
バランスが非常に大事ということですよね。
誰にも頼らずに全部「自分が自分が」となるのも良くありません。
だけど得意なこと以外は何の努力もせずに他人に頼り切りも良くない。
この他人の感情のバランスを読めないと、結局損をするのは自分自身。
【頼る+努力する】
この式を忘れないようにしましょう。
誰かに頼ったら、自分も少しは出来るように努力をしましょう。
なぜなら、努力を怠ることで得るものは目先の楽。
失うものは自分の成長だからです。
つまり、自分の可能性を諦めてしまうことです。
『自分を知ること』と『自分を諦めること』を一緒にしちゃいけない。
自分を知るのは、自分の可能性を切りひらくためです。
出来ないからと言って可能性を潰すのは、本末転倒もいいところ。
今出来ないことは"自分の伸びしろ"だと思い、得意なことを発揮しながらも不得意に対する努力を怠らないようにしましょう。