2020年、小学校からキャリア教育が強化された。
キャリアといっても出世するための勉強ではないし、漠然と「夢を持とう!」というものでもない。
言うなれば変化の激しい世の中でどう生き抜くかのサバイバル術。
夢と現実をつなげて上げることが大切です。
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2020年の『キャリア教育』
夢を叶えることが目的ではない
2020年から、全ての小学校で『キャリア教育』が強化されました。
背景には、現代社会で迷い続ける大人がいる。
職業選択に迷ったり、社会的発達が遅かったり、このままでは社会の変化に人材が追い付いて行かない!
だから子供の内から抜本的に改革が必要だ!
ということで『キャリア教育』が強化されました。
だからキャリア教育は決して、“夢を叶える”ためのものではありません。
もちろん無関係ではないんですが、もっと夢を現実のものとして身近に感じる必要がある。
発達の過程で、興味や希望・夢を持つことは大切です。
それをそのままにしない。
自分が親なら、「夢を持つのは大切だね。すごいね。」だけでは無責任だと思いませんか?
現実社会で生きていくのに必要な力をつけさせないといけないんです。
子供の中の夢と現実にギャップがあるのに、大人がそれを放っておいていいわけがない。
キャリア教育は、夢を叶えることが目的ではありません。
激動の社会を生き抜くサバイバル術であり、夢を持つことはその発達課題の一つです。
夢ー漠然=本気
せっかく子供が夢を持ったとしたら、是非とも活かしてあげたいですよね。
夢を実現することが目的ではありません。
その夢を持つことで、子供が成長することの方が大切です。
とはいえ、“まずは夢の実現を目指す”ことが初めに動くべきことです!
子供が本気で夢を追うことで、必ず成長を伴う。
夢に本気になるということは、現実を知り行動を起こし、進み続けることです。
進み続けた結果最後に夢まで到達できる人もいれば、途中で方向を変える人もいるでしょう。
しかし、本気でやった結果の方向転換ならば、必ず得たものがあるはずなんです。
良くないのは、夢を夢のまま漠然と持ち続け「気づいたらもう遅かった」となること。
これが大事な点!
『漠然』を排除することです。
方程式らしく表現するなら、
【夢ー漠然=本気】
夢と現実のギャップを知って初めて、足りないものを埋める努力ができるんです。
埋めに行って初めて、現実に進むべき道が見えてくるんです。
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子供の夢を身近に感じさせよう
夢の舞台・夢のあの人
夢から漠然を排除するには、親として何ができるでしょう?
体験するにはハードルが高いかもしれない。
進み始めるには、リスクがあるかもしれない。
簡単なことは、“行く”ことと“会う”ことです。
例えば子供が「スポーツ選手になりたい!」と言ったら、まずは興味の湧くスポーツが何か色々見せてあげる。
興味が湧いたものは、なるべく近くに行って見るのが一番です。
夢を叶えた子供が立つ場所は、テレビの中ではなくスポーツのフィールドです。
見るというより、五感を使って『感じる』の方が近いですね。
また、「飛行機のパイロットになりたい!」と言ったら、同じように空港に行くのもいい。
ちょっと頑張って、会いに行ってお話ができるといいですね。
パイロットが来るようなイベントはないですか?
友人に聞いて回ったら、一人ぐらい知り合いにパイロットがいませんか?
ただ仕事を見るだけではなくて、その世界で生きている人と話ができるというのはとても現実に近づくいいチャンスです。
大切なことは、
夢の舞台・夢のあの人を身近に感じさせてあげること。
今は動画なども発達しているので、2次的3次的情報はたくさん手に入ります。
ただメディアを使って情報収集する時には、飾られたり限定的だったり誇張されたりしている余計な情報に注意してください。
現実を知れば夢は具体的に
より夢を身近に感じることが出来たら、「これは無理だな」と感じることもあります。
ここで「そんなことない!」と頑張らせるか、「じゃあこっちは?」と柔軟に対応するかは親の選択次第です。
でも、この方向修正は決して悪いことではない。
興味のない事を子供のうちから頑張っても、成長はそれなりになってしまう可能性が高い。
方向修正は、現実に近づくうえで必ず起こること。
子供の未来、『キャリア』は一本ではない。
大人を見てみましょう。
仕事に就いてから、「これは違うな」「やっぱ興味持てないな」「全然楽しくない」と言って転職を繰り返していますよね。
これを我慢して仕事を続けるのが正解でしょうか。
現実を受け入れ、柔軟に変化したり頑張ったりしながら、自分の道を模索している。
この大人の発達が弱いから、子供たちの教育が変わったんです。
繰り返しますが、キャリア教育の目的は夢を叶えることではない。
激動の社会を生き抜くサバイバル術です。
具体的に見て、感じながら、今までの大人とは違う“社会の現実を知る子供”を育てましょう。
そのうえで、方向修正しよく考えられた夢を追う方が、絶対に実現可能性は高いんです。
無理と決めるのも次の道
強烈に興味と願望を持ち、それこそ本気で打ち込める夢に出会える小学生はごく少数。
打ち込んでいれば、常に現実とのギャップを埋める具体的な戦いです。
その過程で小さな成功や達成感を味わい、自分に自信を持っていくでしょう。
そうでない場合もキャリア的に成長はあります。
次の道を見つけるということは、ある道を整理しより具体性を持ったということです。
現実に自分が生きる道を模索している証拠。
ただ楽な方に行くだけでなくいい具合に負荷もかかるように、大人が支援してあげたいですね。
一番よくないのは、日々を漠然と過ごしてしまうこと。
夢を夢のまま、「たぶん叶わないけどね」なんて思っている大人がいることです。
そこに『具体化可能な夢』があるのなら、行って会って感じさせてあげることがキャリア教育です。
今の大人たちとは違う教育を受けているという自覚を、親も持って接していきましょう。