2020年強化された『キャリア教育』。
学校ではじまった「アクティブ・ラーニング」や「道徳」、「キャリアパスポート」や「体験学習」は何のためにやっているんだろう?
それは将来の夢のため?
キャリアコンサルタントが小学生にも分かるように解説します!
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ウチの子、6年生になりました!
僕はキャリアコンサルタントという資格を持っています。
キャリアコンサルタントというのは、「キャリア」に悩む人の相談をする人のこと。
また「キャリア」というのは、みんなが歩いていく人生の道のこと。
みんなが人生を歩んでいくうえで役に立つことを、たくさん勉強しています。
今回は、小学生が将来ためにできることを紹介していきます!
ところで、僕にも子供がいます。
この記事を書いている今、小学校6年生になったばかり。
卓球ばかりやっていて、週6回も卓球クラブに通っています!
(今はコロナのせいでお休みしてるけど)
将来の夢は卓球選手だと思いますよね?
いいえ、違います!(笑)
まだ何になりたいのか、決まっていません。
小学生のみんなは、「将来の夢」を言えますか?
大人になって最高に楽しいキャリアを歩くために、何が必要だと思いますか?
小学生(~12歳)までの「キャリア発達段階」
「キャリア」というと大人のものと思いがちですね。
だけど、実は子供にも「キャリア」のステップがあるんです。
次からの①~⑤のワークが、ぞれぞれのステップです!
大人の方へ
小学校のキャリア発達段階
①進路探索・選択にかかる基盤形成の時期
②自己及び他者への積極的関心の形成・発展
③身のまわりの仕事や環境への関心・意欲の向上
④夢や希望・憧れる自己イメージの獲得
⑤勤労を重んじ目標に向かって努力する態度の形成
【ワーク①】歩き出した「キャリア」の道を見てみよう
まず、社会人になるまでの「キャリア」を簡単に見てみましょう。
『社会人』になる目標は、18歳(高校卒業)。
それまでのキャリアは大きく3段階!
(大学は専門的な勉強をするところ)
①小学校(6~12歳)
興味・関心を広げる。
なりたい自分のイメージをふくらませる。
②中学校(13~15歳)
色々試したり考えたりする時期。
実際にやったらどうなるか(やるにはどうするか)考える。
③高校(16~18歳)
社会に出る練習・準備。
実際に何をするか決める。
①小学校『理想の自分をイメージする』
②中学校『よく考えてみる』
③高校 『深く考え、決める・試す』
ですね。
ポイント
「18歳までに、どんな仕事をするか決められるようになればいいんだな!」
と覚えておけばOK。
【ワーク②】「ぼく・わたし」と「お友達」の違いを知ろう
2つ目のステップ。
自分の仕事を決めるために何が必要だと思いますか?
まず一番大事なこと。それは、
自分を知ること。
たとえばこんなことです。
- 何が好きなのか?
- 何が得意なのか?
- どんな働き方をしたいのか?
好きなことに近いほど、仕事に一生懸命になれます。
得意なことに近いほど、仕事は楽しくなります。
自分にあった働き方だと、仕事は楽になります。
それから、生きてる限りずっと自分を知ることを続けていくものです。
だから、全部知ろうと思わなくて大丈夫。
まず、自分とお友達の違いは何かを考えてみよう!
さらに詳しく
仲の良いお友達と自分の違いを5つ書き出してみよう!
遊び方は?勉強は?習いごとは?話し方は?考え方は?
何でもいいから、思いついたことを書いてみよう!
ポイント
自分を知るには、お友達との違いを知ればいい。
自分を知れば知るほど、理想のキャリアを歩んでいける。
大人の方へ
好きなこと…興味領域(RIASEC)
得意なこと…能力・スキル・特性
働き方 …キャリアアンカー
【ワーク③】「仕事」「環境」に関心を持とう
「仕事」や「環境」に関心を持つといっても、どうやってやればいいんだろう。
実はこれも、さっきと一緒です。
仕事・環境を知ること。
仕事を知るためには、リアリティが大事。
自分が知ってる人はどんな仕事をしているか聞いた事はある?
仕事を知る
お父さん・お母さん、お友達のお父さん・お母さん、親戚のお兄さん・お姉さん、おじさん・おばさん。
知っている社会人に、
「どんなお仕事をしていますか?」(できるだけ詳しく)
「どうしてそのお仕事をしているんですか?」
「そのお仕事をしていて、どう感じていますか?」
と質問してみましょう。
さらに詳しく
近くにいる大人がどんな仕事をしているのか、5人にインタビューしてみよう!
環境と言っても、とても広いですね。
地球を取り巻く温暖化などの環境とか、今の日本社会の環境とか。
環境を知る
いきなり大きな環境を知るよりも、まずは身近にある環境を知ろう。
みんなのお家には、電気や水がある。それはどこから来ているの?
お母さんがいつもおいしいごはんを作ってくれる。その食材はどこからやってきたの?
今着ている洋服は、どこでどんな風に、誰が作ったの?
親に聞いたり、インターネットで調べたりしてみよう。
さらに詳しく
まずは気になることの周辺情報を調べてみよう!
ゲームやアニメなど、好きなことをとりまく環境を調べるのも面白い!
【ワーク④】「憧れる自分」を言葉にしよう!
4つめのステップです。
「憧れの自分」はイメージできますか?
どんな大人になりたい?
かっこいいと思う大人はいる?
自分が大人になってどんな風になれたら嬉しいか。
自分はいま、どんな人が「いいなあ」「すごいなあ」と思っているか。
実際に生きている人の中で、「あんな大人になりたい」と思う人はいませんか?
自分も同じようになった姿を想像してみましょう。
憧れる自分
なるべく詳しく書いていきます。
たとえば、
・お話が上手
・いつも笑顔でいる
・背筋が伸びている
・○○にすごく詳しい
・人前でスピーチしてる
・地道な努力を続けている
・英語が話せる
などなど
さらに詳しく
「憧れの自分」を言葉で書き出してみよう。
いきなり言葉にならなかったら、まずは絵に描いてみよう。
それから、その絵を解説してみよう!
ポイント
もしまだ思いつかなかったら、言葉にならなかったら、
②と③のステップをもっと考えてみよう!
【ワーク⑤】どんな「態度」が夢につながる?
最後のステップです!
その「憧れる自分」になるためにはどんな態度が必要になりますか?
夢を叶えるためには、まず「何が夢なのか」を知らなきゃいけない。
それから、知っただけじゃ叶わないですよね。
憧れに近づいていくにはどんな自分になればいい?
- 勉強を頑張る(点数を上げる)
- 家のお手伝いを自分からやる
- 誰にでも優しくする
- 自分が何を考えているかしっかり言えるようにする
- 得意なことを伸ばす
などなど、色々できることはありますね。
その他にでもいいので、どんなことができそうですか?
さらに詳しく
憧れる自分になるために必要な態度を書き出してみよう!
最後のステップまで来れたら、もうバッチリです!
すでに夢に向かって走り出している。
「キャリア」はもう始まっています。
今みんなが遊んでいるアレもコレも、全部キャリアです。
興味があることはもっと調べて、もっとやって、もっと聞いて、
「アレしたい」「コレしたい」
「アレが気になる」「コレもっと知りたい」
を増やしていきましょう。