つい、面白いことをシェアしたくなってしまうんです。許してください。
すぐ終わるので、よかったら読んでみてください!
今回は最終選考で起きたおもろいことです。
いや、面接される側はたまったもんじゃないでしょうけどね。
私もその時は笑えませんでしたから!
今となってはありえない。
最終選考でこんなことがあったんです・・・
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学生はつらいよ
新卒の女の子の最終選考でのこと。
最終選考は常に社長と一対一の面接です。
彼女はとても優秀。
勉強の成績だけでなく、ボランティアなどにも精を出しとにかく活動する子でした。
明るい性格でちょっと面白いことが好き。
よし、絶対受かる!
私は確信していました。
社長にも事前に、とてもいい子ですよ。よろしくお願いします!と念を押す。
が、これがよくなかった。
私の軽率な発言が、彼女に悲劇をもたらすことになります。
「何?そんなにいいのか」と、社長。
「えっ、はい。」
「だったらちょっとやりたいことあるんだ。」と社長。
「はあ・・・」
面接当日、緊張しながら彼女はやってきました。
私は彼女を迎えて「よし!頑張ってね!で、さ、今日の面接なんだけどいつもとちょっと違って・・・」
通したのは広い研修室。
プロジェクターとスクリーン。
スクリーンの前に、たったひとつのパイプ椅子。
「えっ」
「これを・・・見てほしいんだ」
それは、人情にあつい、腹巻巻いてでっかいトランクを持った、フーテンの男の話。※分からない人はお父さんお母さんに聞いてみよう!
2時間みっちりね!
とってもいいその子は、パイプ椅子に2時間ぶっ通しで背筋を伸ばして座っていた。
本当にごめん。
どうやら社長は最近この映画にハマり、とってもお気に入りの場面があって、同じ価値観を持っているかどうかをそれによって判断したかったそうです。
しかし2時間という圧倒的面接前の仕込み。
たった一回でこの面接はお蔵入りしました。
いくら価値観を確かめたくても、学生さんの立場に立って考えないといけませんね!
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足元にご用心
こちらは中途採用の男性です。
一次面接で私が担当した、一押しの好青年!
すごく頑張り屋で、とにかく真っすぐな性格。
印象的だったのは、じっと目を見て話しを聞いて頷いてくれるし話すときもよく目を見てくれること。
誠実で真面目なんだなぁと、それだけでも伝わってきますね。
前職では長時間労働を文句も言わずやっていたそうで。
前向き。ひたむき。一緒に働いたら誰もが慕ってくれるタイプです。
ウチに入社して良い暮らしを手に入れてほしいな~と思っていました。
彼なら絶対社長も納得するはず!
最終選考の日、事務所の玄関で彼を迎えました。
「おはよう!頑張ってね!」私が言うと、「はい!絶対内定取ります!」と持ち前の前向きさで答えてくれました。
事務所には靴では上がれません。
スリッパに履き替えて、社長室に行く前に一旦別室で待機します。
靴を脱いだ。
刹那。
白と黒。
の、靴下。
右が、白。
左が、黒。
なんでよ?ねえ。
さすがにその場で気づきましたよ。私も彼も。
「あっ」って。
「あっ」
初めて見ました。
面接で左右違う靴下を履くって。
二人して、刹那、方を落とす。
「あぁ~・・・」
相当焦っていたんだね。
普通履くときにわかるもんね。
何か途中でヤカンの熱いお湯をこぼしたんだとか、靴に強力な漂白剤が塗ってあったんだとか。
色々考えました。
別室で待機中、普通面接のアドバイスなんかをします。
だけど、それどころじゃない。
「どうする・・・?」
「・・・しょうがないです・・・」
などと意味のない会話をしたっけ。
時間は残酷に過ぎ、最終選考の時間になりました。
社長室の扉の前に立つ。ここから私は中に入れません。
「頑張れ。」いつもより少し力なく応援をした直後、彼は扉をノックする。
中から社長の声。「はい。どうぞ。」
「失礼します!」扉を開けて中に入る。
しかし、ここで彼を一人にはできない!
私も少し中に体を入れ、「あの、社長、ちょっと緊張しすぎちゃったみたいで、これ・・・」
はい!ここで彼のステキな汗ばみはにかみスマイル!
「ハッハッハ!!」
社長は笑ってくれました。
つかみはオッケーってことで!
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学びのむすび
選考する側は、相手がちゃんとベストコンディションになれるようにしてあげないといけないですね。
2時間は、いくら良い映画でもね。
シャトルランやった直後の人に100メートル走の挑戦状を叩きつけるようなもんです。
あと、やっぱり身だしなみ!
そして最終確認。
靴下を確認する人はあまりいないかもしれないですが。
大事な時こそ、いつもと同じルーティンを守れるように整えておけるといいですね。
悲劇に見舞われたこの二人は、めでたく入社しているのでした。よかったよかった。