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1年目の退職は不利なのか!?【転職・就職活動】自分と社会の再認識

新卒で入社した会社を1年目で辞める

これは果たして次の転職に不利なんだろうか?

疑問に感じている新社会人は、社会の現実と自分の思いにギャップがないかを再確認しよう。

なぜ、“甘い”と言われないといけない?

“逃げだ”と言われないといけないの!?

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1年目の退職は不利!?

第二新卒を求める会社は大好物!

僕は採用に10年以上携わっていました。

しかも人気とは言えない業種で、けっこう採用活動は厳しかったです。

そういった会社は、『第二新卒』が大好物

 

「1年目でどうぞ他を辞めてください!」

「ウチの方がいい会社だってわかりますよ!」

と思っていました。

 

数か月で退職するのは次の転職に不利と言われますが、

1年目で辞める人を求める会社があるのも事実です。

 

すぐ辞めた人はNGの会社もある。

早期離職の人材ウェルカムの会社もある。

 

なので、一概に不利なことばかりでもない。

意外と競争の少ないところでいい会社に巡り合えたりもしますから。

 

ただし!

第二新卒を求める理由をしっかり考えておかないと、勘違いしてしまいます!

 

ただし、“染められる人”に限る

会社側は、なぜ第二新卒を採りたいのか?

それは、単に人気企業と競争しなくてからという理由だけではありません。

まだ他社に染まりきっていない人材が欲しい。

自社の色に染められる素直な人材が欲しい。

 

そもそも新卒を採る意味は、即戦力の確保ではありません。

自社の思いやビジョンに共感してくれる人材。

会社のコアとして思いを先導してくれる人が欲しいんです。

 

だから、“染まってくれない人”は願い下げなわけです。

素直じゃない人。

 

面接でどうやってチェックされると思いますか?

「前職はどうして辞めたんですか?」

この答えが超重要です。

 

自己の過大評価はマイナス

気を付けないといけないのは、早期に会社を辞める理由です。

これがもし、こんなものだったら危ない。

  • 思っていたような会社じゃなかった。
  • 周囲の人のモチベーションが低い。
  • 自分には合わなかった。
  • ここでは成長できないと思った。

自分が中心の評価基準だと、企業側はかなり警戒すると思いましょう。

 

何だと思っていたの?(そんなに数か月で分かるんだ・・・じゃあウチも同じように思われるね。)

自分はモチベーション維持できなかったの?(1年も自分のモチベ維持できなかったんだ…)

合わないって、自分で決められるのすごいね…(キャリアアンカーって知ってる!?)

つまり、会社のレベルが低いってこと?(ああ、ウチ入っても同じこと思ってそう…面倒だから不採用でいいや…)

 

「数か月で何が分かるんだ?」と思われることを理由にすると、誰も聞いてくれない。

自己の過大評価をする早期離職人材を欲しい会社は、よほどの人手不足企業だけ。

 

このような発言をしてしまう原因は、“分かっていない自分を分かっていない”ことです。

だけど経験がないんだから、社会のことなんてわからなくて当然。

それは受け入れて転職活動をすればいいんです。

 

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自分と社会のギャップを埋める

“成していない者”である姿勢

まずは自分が思っている自分と、客観的に社会からみた自分のギャップを埋める努力をしましょう。

「自分はこんなところで収まるタマじゃない」

と思って退職するのはいいんですが、これをそのまま周囲に伝えると明らかにギャップが生まれる。

 

なぜか?

会社側は、“どんなタマ”なのか分からない。

実績を見せてくれないと分からないから。

企業が知りたいのは、「あなたは何ができるの?」「ウチでどんな貢献をしてくれるの?」ということなんです。

 

でも、伝えられる実績が何もないですよね?

ここはもう、ないものを作ろうとしても仕方ない。

実力で勝負しようとしない!

 

第二新卒を求める会社はどんな人が欲しいか。

素直で、何でも吸収してくれそうな、まっすぐな姿勢です。

ここで自分の正当性をいくらアピールしても、企業とのギャップは深まるばかりなんですね。

 

会社側に採用するメリットはあるか?

「1年目で辞めるというだけで、全て辞める人が悪いなんて思われたくない」と思っているでしょう。

そして、その通りだと思います。

今のご時世、全ての新社会人を守れる社会ではないですから。

僕もそれは、別にいいじゃんと思います。

 

しかし、“自分の側から見れば”です。

これが一番大切で、早期離職をする人はちゃんと考えないといけない所。

会社側の立場から見た時に、わざわざ1年目で辞めた人を採るメリットがあるか?

 

会社は慈善事業で人を採用するわけではない。

先に挙げたように、第二新卒を欲しがっている会社があり、新卒と同じような素直さを持っているならメリットがある

しかし、何も学んでいないし何も成し遂げていない人を中途で採るメリットがないんです。

 

中途というのは、他社で教育を受けて社会に揉まれていることを前提とした即戦力です。

再教育の必要もマインドセットも必要ない事が価値なのに、それがない人を中途で採る意味がありません

 

だとしたら、早期離職した後に面接に行ったら。

退職しないといけなかった理由をアレコレ考えるより、「頑張りたいんです!」と真っすぐ来てくれた方がいいですよね。

 

“コロナ”なら仕方ない

といったわけで、基本的に早期離職がなぜマイナスになるか分かって頂けたでしょうか?

転職先を探すなら「第二新卒歓迎」など、自分をが求められているかどうかを見定めましょう。

 

しかし今のご時世、『コロナ』の存在があります。

こればかりは、新卒で内定が出た時に誰が想像できるでしょうか?

「コロナが原因なら仕方ないよね。」と思ってもらえる。

 

どの企業もコロナでかなりの影響を受けている中、「コロナを言い訳にするなんてダメだ」なんて思う会社はそうそういないでしょう。

「あなたにはどうすることも出来なかったよね」という共通認識が生まれやすい。

 

逆に考えると「あなたは何をしたの?」「何かできたのにしなかったんじゃないの?」と思われると、転職活動は不利に鳴るということです。

企業はしっかりと、“主体性があるかどうか”を見てきます。

一度自分を振り返り、客観的に自分はどうなのかを考えてみるといいですね。

 

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宮内 利亮

《『ココナラ』のキャリア相談実績No.1》 はたらく悩みを解決! 【国家資格キャリアコンサルタント×元人事部長×特性分析アソシエイト】 宮内 利亮を詳しく知る⇒下の「キャリアコンサルタント宮内利亮について」からどうぞ

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