「人前で上手に話せるようになりたい!」「社内講師になりたい!」という人は多いですね。
僕もたくさん経験しましたが、最初から上手く出来たわけではない。
どんなことに気を付ければ、「あの人すごい!」と思われるのか?
誰でもできる話す力のトレーニング!
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「あたま」より、『目と耳』に訴える
まずポイントは、“話す”よりも“人前”のほうが先ということです。
どうしても話す内容に気を取られがちですが、誰だって人に見られていなければ話せるんですよね。
ということは、トレーニングすべきは話す内容よりも『見た目』や『発声』です。
見た目でキメる
見た目とは、何があるでしょう?
こんなことに気を付けてみましょう。
- 服装
- 立ち位置
- 姿勢
- マイクの持ち方
- 目線
- (呼吸)
服装
言うまでもなく、しっかりして見える・清潔感のある服装にしましょう。
ビシッとスーツでキメてもいいし、ラフでベンチャーな感じを狙ってもいいでしょう。
ダメなのは、中途半端!だらしないネクタイの結びや、シャツのしわ、汚れなどです。
また、リクルートスーツと白シャツで登壇しても新人としか思われません。
立ち位置
立ち位置で意外と意識できないのが、前後(遠近)です。
スクリーンを見えるように横に避けるぐらいはすると思いますが、避け過ぎに注意。
控えめに見えないように、少し出しゃばりぐらいの位置に立ちましょう。自信を持っているように見えます。
たまにはプロジェクターの光が体に当たるぐらいの位置まで出ると、とても存在感が強く映ります。
聞く人とからむ時も、遠くから話すより思い切り近くに寄ってしまったほうが緊張しません。
姿勢
気が付けば猫背になったり、片足立ちしたりしていませんか?
堂々と両足を地面に付けて、背筋はまっすぐ、首筋を伸ばして方の力を抜く。
肩の力を抜けないなら、肩の力でグッと下に下げましょう。いかり肩にならないように。
まっすぐ立っているのに脱力してリラックスしている姿を鏡で見ながらやってみてください。
マイクの持ち方
マイクは“タモさん持ち”がおすすめです。
マイクの下の方を軽く持ち、垂直に立てる。
カラオケみたいにマイクの上部を持つのは絶対ダメです。一番恥ずかしいヤツです。
・抜け目ない服装
・自信ありげな立ち位置
・スッと隙のに姿勢
・いぶし銀なマイクの持ち方
この時点ですでに「おっ、慣れてる」と思われちゃいます。
一言もしゃべっていなくても、見た目だけで聴く体制に持っていくことができるんです。
目線
スクリーンばかり見ている・近くの人ばかり見ていると素人感が出てしまいます。
話している時は、前を向きましょう。
会場の大きさや人数にもよりますが、話しながら右側手前→中央手前→左側手前→左側奥→中央奥→右側奥と円を描くように目線を配ると、だいたい全体を見ているように映ります。
スクリーンはチラッと見る程度。
どうしても内容を読みたい場合は、手元にレジュメやタブレットを用意するといいです。
呼吸
これは目に見えませんが、全体の印象として映る極意です!
腹式呼吸をしましょう。
話していると、「話さなきゃ」と早口になりすぎて呼吸が浅くなることがあります。
この時、聞く人から見ると肩は上がっているし焦って見えるし、心配になります。
たまに意識して、肺ではなくお腹の方に吸いこみましょう。
腹式呼吸仕している人は落ち着いて見えるので、やってみてください。
心に響く声を出す
「いきなり抽象的なヤツ来た!」と思いますよね・・・
『心に響く声』ってどんなだと思いますか?
- 少し大きめの声で
- 歯切れのいい言葉(単語)を
- 抑揚の効いた文章にする。
この辺りを意識して、感情に訴えかける発声を心がけましょう。
このようにトレーニングします。
「僕はこの仕事が大好きです」
この言葉を、まず分解する。
ぼくは
この
しごとが
だい
すきです
そして抑揚を考えます。
【アゲ↑】ぼくは(自信ありげ・誇らしげに)
【サゲ↓】この(じんわり)
【サゲ↓】しごとが(大切そうに)
【アゲ↑】だい(表情も加えて「だいッッ」)
【サゲ↓】すきです(自信ありげ・誇らしげに)
ひとつずつ、噛まないように発声します。
(出来れば感情を乗せるように発声)
何度も言いかたを変えて、言ってみましょう。
さらに目線を中央奥、立ち位置は前方にすると効果的です。
感情的な言葉は聞く人の心に響きます。
また、こういった話し方を上手く駆使できる人は、「話すのうまい!」と思われます。
そしてこの感情的な言葉こそ、しっかり練習してください。
ポイント
「話がうまくできない」と感じている人は、準備しているポイントを再確認。
細かい言葉の並びを覚えるより、見た目や感情的言語のトレーニングをしましょう。
トレーニング次第
今素晴らしいスピーチをする人でも「人前で話すのが苦手だったけど」という人は多いですよね。
ということは、です。
スピーチは、トレーニング次第です。
なかなか上手くならないと思っているなら、トレーニングの観点を変える必要があるかもしれませんね。
「自信がない」というのは経験不足。
上手くいかなかった経験はしたけど、上手くいった経験が不足しています。
スポーツでもなんでもそうですが、最初から天才的にできる人はいません。
練習の中で成功体験を積むんですよね。
一度やって「ダメだ」というのは当たり前。
やるべきトレーニングを積んだ人だけが、上手になる。
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準備でほとんど決まっている
すごい人ほど、トレーニングと準備ができているんです。
内容は骨組みだけ覚える
内容は全部覚えようとしないほうがいいです。
あまりレールを敷きすぎると、次の言葉を忘れた時に真っ白になります。
完全に覚えきれる骨組みだけ頭に入れておいて、忘れた時にどうするかまで考えておきましょう。
「フェーズごとに切り出す言葉」を決めておくといいです。
あとは特性によって、なるべく“読まないで”やったほうがいいか、逆に“読みながら”やったほうがいいかがあります。
たとえば僕は、読みながらやると急にダメになるタイプです。
両方やってみて自分のタイプを見極めましょう。
時間配分に内容を割り振る
時間の管理も最初のうちは慣れないかもしれません。
時計を、話しながらでも必ず目に入る位置に置いておきましょう。
(デジタルか針かは、自分が直観的に時間を判断できる方で。僕は断然、針!)
構成により、大体の時間配分を決めます。
たとえば40分の会社説明なら、
挨拶導入【5分】(よろしくお願いします)
基本説明【5分】(こんな会社です)
事例紹介【10分】(具体的にはこんなことしてます)
人物紹介【10分】(こんな風に楽しく働けます)
社長紹介【10分】(なぜなら、こんな社長だからです)
大きく区切り、シュミレーションしてみて調整します。
このようにフェーズを分解していないと、時間を合わせるのは難しいです。
あとは、“その中でどのぐらい話せるか”ですね。
そのフェーズでの『着地時間』を決めておきましょう。
常に次のフェーズに移る時間に狙いをつけておく。
「開始○分」より、「○○:○○まで」と覚えた方が、余計なことに思考を回さなくてすむので焦らなくなります。
何に関しても“すごい人”は準備が周到
話が上手いか上手くないか。
それは話す実力ではありません。
準備の実力です。
上手く出来る人は、失敗した後に次のための準備をしっかりやっています。
「負けず嫌い」なんですね。
トレーニングしただけ、出来ることが増える。
事前準備をしただけ、失敗体験ではなく成功体験になりやすくなる。
成功体験を積むと、そこから加速度的に『得意』になっていきますよ!
一人でもトレーニングする
人前で話すのが苦手な人は、誰かに見てもらうのも恥ずかしいですよね。
それなら、一人でしっかりトレーニングすることです。
具体的シュミレーション
シュミレーションを出来る限り具体的にしましょう。
- 会場の広さは?
- 気く側の人数は?
- 使うPCは?
- 音響設備は?
- どんなプロジェクター?
- 配線はどうつなぐ?
- 立ち位置は?
- 姿勢は?
- 目線は?
- 時間は?
- どんな質問が来る?
シュミレーションでは、現場をどこまで再現できるかがカギです。
本番で上手く出来ない人は、本番の想像力が足りない人。
トレーニング=本番の想像
姿勢や抑揚の練習なども、大勢の人の前を想像して行う。
(目を合わせている意識を持ちながら)
不測の事態を極力減らすこと。
不測の事態が起こると焦ります。
だから減らす努力をしたうえで、不測の事態が起きた時の対処までシュミレーションしておきましょう。
聞いている人とのやり取りまでシュミレーションです。
回答不能の質問が来たらどうするか。
画面が切り替わらなかったらどうするか。
途中参加・退席があったらどうするか。
その時に使えるリアクション・単語をいくつか練習しておくと必ず役に立ちます。
シャドウプレゼン・ロープレ
一番やってほしいトレーニングがこれ。
『シャドウ』です。
シャドウボクシングと同じ。
相手がいると思ってやることです。
- 立ち方
- 動き方
- 持ち方
- 声の大きさ
- 言葉の歯切れよさ
こういったことを、聞いている人がどんな反応をするか想像しながらやりましょう。
「全然理解してない顔してるぞ」とか
「意外とウケない・・・」とか
「今ちょっと心に響いたな」とか。
シャドウなら、いくら恥かいても大丈夫ですからね。
僕はよく車の中でやっています。
立ち位置や姿勢は、部屋で鏡を見ながら。
当然一人でやっています。
きっと、上手くできる人は見えない努力をしている人です。
また、正しい努力をしないといくらやっても成果に結びつきません。
文章を覚えるより、見た目・声・トレーニング。
是非やってみてください。
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